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第25話『対決! ロリコン魔王』①
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正直な所、私は誰かが傷つくのが好きじゃない。
前世でも格闘技とかを見るのは苦手だったし、路上で暴れている人も苦手だった。
だから、私の相方をめぐって戦うというのは見たくも無かったし、やらないで欲しかった。
でも、結局止める事は出来なかったから、せめて降参したら終わりというルールを作って、いつでも止められる様にしたのだ。
したのだけれど。
「……私が馬鹿でした。本当に愚かだ」
「ほぅ。今のを止めたか」
試合だからと言われ、介入しない様にしていたが、もう限界だ。
自分の大切な家族を傷つけられて、見ているだけなんて、出来るわけがない!
「試合はこれで終わりです。これ以上続けるというのなら、私が相手になります」
「ほう。それは願ってもない事だがね。良いのかな? 確かルールでは君と共に居る権利を得るための戦いなのだろう? であるならば、商品である君が介入するというのは」
「関係ないです。私の事は私が決めます。他人にどうこう言われたくないです」
「ほぅ……くく。クハハハハ! そうだな! まさにその通りだ。確かに我らを人間ごときが縛ろうなどとしている事が傲慢であったな!」
「我ら……?」
「あぁ、自己紹介がまだであったな。私は純雪の魔王。無垢なる物を愛する魔王さ」
「そうですか。それでここに来た目的は?」
「君に愛を告げに来たのさ」
「お断りします」
「何を言っているんだ。君に断る権利なんてある訳が無いだろう? 子供は大人のいう事を聞かなくてはな」
「私は……!」
子供じゃないと言おうとした瞬間、魔王は私の前から姿を消し、魔力の痕跡がすぐ背後に移動している事に気づいた。
急いで、地面に倒れているエミリーを庇う為に飛び込んで、左肩に激痛を受ける。
「この世界で、最も価値のある物はなんだと思う!? シーラ」
「っ」
激しい痛みを感じている右肩を上から踏みつけて、男は叫ぶ。
「そう、それは純粋さ。無垢なる魂だ! どんな生命も時が過ぎれば穢れ、生まれた時の純粋さを失ってしまう。だからこそ、無垢なる命というのは価値があるのだ。いずれ消えていくものだからな! 故に私はこの無垢なる命を穢れる前に集め、保護する事に決めたのだ」
「うるさい、ですよ! このロリコン魔王!!」
前世でも格闘技とかを見るのは苦手だったし、路上で暴れている人も苦手だった。
だから、私の相方をめぐって戦うというのは見たくも無かったし、やらないで欲しかった。
でも、結局止める事は出来なかったから、せめて降参したら終わりというルールを作って、いつでも止められる様にしたのだ。
したのだけれど。
「……私が馬鹿でした。本当に愚かだ」
「ほぅ。今のを止めたか」
試合だからと言われ、介入しない様にしていたが、もう限界だ。
自分の大切な家族を傷つけられて、見ているだけなんて、出来るわけがない!
「試合はこれで終わりです。これ以上続けるというのなら、私が相手になります」
「ほう。それは願ってもない事だがね。良いのかな? 確かルールでは君と共に居る権利を得るための戦いなのだろう? であるならば、商品である君が介入するというのは」
「関係ないです。私の事は私が決めます。他人にどうこう言われたくないです」
「ほぅ……くく。クハハハハ! そうだな! まさにその通りだ。確かに我らを人間ごときが縛ろうなどとしている事が傲慢であったな!」
「我ら……?」
「あぁ、自己紹介がまだであったな。私は純雪の魔王。無垢なる物を愛する魔王さ」
「そうですか。それでここに来た目的は?」
「君に愛を告げに来たのさ」
「お断りします」
「何を言っているんだ。君に断る権利なんてある訳が無いだろう? 子供は大人のいう事を聞かなくてはな」
「私は……!」
子供じゃないと言おうとした瞬間、魔王は私の前から姿を消し、魔力の痕跡がすぐ背後に移動している事に気づいた。
急いで、地面に倒れているエミリーを庇う為に飛び込んで、左肩に激痛を受ける。
「この世界で、最も価値のある物はなんだと思う!? シーラ」
「っ」
激しい痛みを感じている右肩を上から踏みつけて、男は叫ぶ。
「そう、それは純粋さ。無垢なる魂だ! どんな生命も時が過ぎれば穢れ、生まれた時の純粋さを失ってしまう。だからこそ、無垢なる命というのは価値があるのだ。いずれ消えていくものだからな! 故に私はこの無垢なる命を穢れる前に集め、保護する事に決めたのだ」
「うるさい、ですよ! このロリコン魔王!!」
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