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第31話『将来の夢』②
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「わ、私は、レナちゃんがお姫様が良いと思うのですが、如何でしょうか」
「え? レナやだよ。お姫様なんて退屈だし」
「そんな事ないですよ! お姫様は色々なカッコいい男の人達に囲まれて、とっても幸せにして貰えるんですよ?」
「ふーん。他には?」
「ほ、他ですか!?」
「そもそも、幸せにして貰えるって、どういうこと?」
「え? いや、あの」
「男と居て、何が幸せなの?」
何が? え? いやだって、付き合ったら幸せなんじゃ無いの?
ゲームじゃあそう言ってたし。私もそういう物だと思ってたけど。
幸せって何?
いや、でも、子供たちは、みんな幸せだって言ってる。
そうだよ。みんなが幸せって言ってるんだから、それを言えば良いんだ。
「その、美味しいご飯が食べられて」
「今も食べてる」
「安心できる家があって」
「今もある」
「その、一緒に居て嬉しい人が」
「ママ、シーラちゃんと一緒に暮らしてる」
「えと、えと……えと」
「終わり?」
「えと……はい」
「ふぅん。じゃあレナにはどうでも良いよ。そんなの。はい。という訳で、お姫様役はシーラちゃん」
「ぐぬぅ」
私は花の王冠を受け取りながら、お姫様役として座ろうとしたのだが、残念。何度か使っているせいか、王冠は壊れてしまった。
「ありゃ」
「壊れちゃったねぇー」
「じゃあまた作りに行こうか」
レナちゃんとお友達たち。それに男の子達も連れて、この村の同じ年頃の子たち全員で森へと向かう。
子供だけでは当然危ないからダメなのだが、まぁ私が居れば危険は無いし。
私が居れば基本的には大丈夫だ。
という訳で、今日も今日とて花畑に来るまでに出てきた魔物は雑魚ばかりだ。
草むらから飛び出してくるので、シューティングゲームみたいな感覚で、石ころを投げて魔力弾に変えて打ち込む。
それだけで倒せるので、雑魚という訳なのだが。
まぁ、子供だけだったら当然アウトである。
子供たちも私と一緒に居るから感覚がおかしくなっていそうだが、一応子供だけで行くような真似はしないから大丈夫だろう。
「わー。今日も綺麗だねー」
「おーい! 向こうで冒険ごっこしようぜー!」
「あまり遠くへ行っちゃだめですよ!」
「分かってるよー!」
花畑から遠くへと走ってゆく男の子達を見送りながら、一応声を掛ける。
まぁ、どうせいう事は聞かないだろうから、何かあった時用に遠隔監視魔法は使っているが。
「じゃあ、花冠つくろうよ!」
その点、やはり女の子は良い。
ちゃんと私の周りで大人しく遊んでいてくれるから。
「え? レナやだよ。お姫様なんて退屈だし」
「そんな事ないですよ! お姫様は色々なカッコいい男の人達に囲まれて、とっても幸せにして貰えるんですよ?」
「ふーん。他には?」
「ほ、他ですか!?」
「そもそも、幸せにして貰えるって、どういうこと?」
「え? いや、あの」
「男と居て、何が幸せなの?」
何が? え? いやだって、付き合ったら幸せなんじゃ無いの?
ゲームじゃあそう言ってたし。私もそういう物だと思ってたけど。
幸せって何?
いや、でも、子供たちは、みんな幸せだって言ってる。
そうだよ。みんなが幸せって言ってるんだから、それを言えば良いんだ。
「その、美味しいご飯が食べられて」
「今も食べてる」
「安心できる家があって」
「今もある」
「その、一緒に居て嬉しい人が」
「ママ、シーラちゃんと一緒に暮らしてる」
「えと、えと……えと」
「終わり?」
「えと……はい」
「ふぅん。じゃあレナにはどうでも良いよ。そんなの。はい。という訳で、お姫様役はシーラちゃん」
「ぐぬぅ」
私は花の王冠を受け取りながら、お姫様役として座ろうとしたのだが、残念。何度か使っているせいか、王冠は壊れてしまった。
「ありゃ」
「壊れちゃったねぇー」
「じゃあまた作りに行こうか」
レナちゃんとお友達たち。それに男の子達も連れて、この村の同じ年頃の子たち全員で森へと向かう。
子供だけでは当然危ないからダメなのだが、まぁ私が居れば危険は無いし。
私が居れば基本的には大丈夫だ。
という訳で、今日も今日とて花畑に来るまでに出てきた魔物は雑魚ばかりだ。
草むらから飛び出してくるので、シューティングゲームみたいな感覚で、石ころを投げて魔力弾に変えて打ち込む。
それだけで倒せるので、雑魚という訳なのだが。
まぁ、子供だけだったら当然アウトである。
子供たちも私と一緒に居るから感覚がおかしくなっていそうだが、一応子供だけで行くような真似はしないから大丈夫だろう。
「わー。今日も綺麗だねー」
「おーい! 向こうで冒険ごっこしようぜー!」
「あまり遠くへ行っちゃだめですよ!」
「分かってるよー!」
花畑から遠くへと走ってゆく男の子達を見送りながら、一応声を掛ける。
まぁ、どうせいう事は聞かないだろうから、何かあった時用に遠隔監視魔法は使っているが。
「じゃあ、花冠つくろうよ!」
その点、やはり女の子は良い。
ちゃんと私の周りで大人しく遊んでいてくれるから。
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