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第41話『永遠を貴女と共に』(エミリー視点)②
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「それに。もし仮に俺たちが行き続けるとして、他の者はどうするんだ。団長だってもう長くない。いつかシーラ様は別れを知る事になる。それは変わらないだろう」
「……分かってる」
「なら、今出来る事をするべきなんじゃないか?」
「分かってる」
「シーラ様に大切な者の死を教えるのが俺たちの役目だ。それから目を逸らしたら、大事なものを見落とすぞ」
「分かってるって言ってるでしょ!! 全部、全部分かってるわよ!!」
私はオリヴァーに言葉を苛立ちのままに叩きつけて、自分の研究室に走って帰る。
研究室に帰ってきた私は、イライラしながら椅子に座ると、暗闇の中にシーラ様の笑顔を思い浮かべて悔しさから涙を流した。
オリヴァーの言っていた事は全部正論だ。
世の理を歪めた所で、意味なんか無い。
問題を先送りにするだけだ。
でも、それでも、最後に自分が見る顔がシーラ様の泣いている顔だなんて、嫌じゃないか。
少しでもそれを先送りにしたいと願って何が悪い。
私はオリヴァーみたいに強くはないんだ。
『ふ、ふふ』
「っ!? 誰!?」
私はどこからか聞こえて来た声にスカウターを付けて、周囲を見渡す。
暗闇の中に人の気配はない。
だが、確かに声は聞こえた。
「どこに居るの。出てきなさいよ!」
『私ならここに居る』
もう一度聞こえて来た声に、私は研究室の真ん中にあるソファーに目をやった。
そこには見た事もない男が一人、勝手にソファーに座りながら、カップで何かを飲んでくつろいでいる。
「あなたは……」
『私は永遠の魔王』
胸の奥で鼓動が強くなる。
今日、まさに話をしていた魔王が、まさかここに現れるなんて。
私が魔王を狙ったから、それをさせない為に来たのだろうか?
「わ、私をどうするつもり?」
『どうする? 別にどうもしないさ』
「なら」
『同じ願いを持った同士の気配を感じたのでな』
「っ、おなじ、願い」
『そう。君も願っているのだろう? 愛する者との永遠を』
「わ、私は」
『私ならばその願いを叶える事も可能だ』
永遠の魔王が発した言葉に、私は息を吞んで、それ以上何も言えなくなってしまった。
そんな私を見て、魔王は笑う。
『人が永遠を求めるのは必然であるが、まさかエルフの為にそれを願うというのは初めてだ。クク』
「……」
「……分かってる」
「なら、今出来る事をするべきなんじゃないか?」
「分かってる」
「シーラ様に大切な者の死を教えるのが俺たちの役目だ。それから目を逸らしたら、大事なものを見落とすぞ」
「分かってるって言ってるでしょ!! 全部、全部分かってるわよ!!」
私はオリヴァーに言葉を苛立ちのままに叩きつけて、自分の研究室に走って帰る。
研究室に帰ってきた私は、イライラしながら椅子に座ると、暗闇の中にシーラ様の笑顔を思い浮かべて悔しさから涙を流した。
オリヴァーの言っていた事は全部正論だ。
世の理を歪めた所で、意味なんか無い。
問題を先送りにするだけだ。
でも、それでも、最後に自分が見る顔がシーラ様の泣いている顔だなんて、嫌じゃないか。
少しでもそれを先送りにしたいと願って何が悪い。
私はオリヴァーみたいに強くはないんだ。
『ふ、ふふ』
「っ!? 誰!?」
私はどこからか聞こえて来た声にスカウターを付けて、周囲を見渡す。
暗闇の中に人の気配はない。
だが、確かに声は聞こえた。
「どこに居るの。出てきなさいよ!」
『私ならここに居る』
もう一度聞こえて来た声に、私は研究室の真ん中にあるソファーに目をやった。
そこには見た事もない男が一人、勝手にソファーに座りながら、カップで何かを飲んでくつろいでいる。
「あなたは……」
『私は永遠の魔王』
胸の奥で鼓動が強くなる。
今日、まさに話をしていた魔王が、まさかここに現れるなんて。
私が魔王を狙ったから、それをさせない為に来たのだろうか?
「わ、私をどうするつもり?」
『どうする? 別にどうもしないさ』
「なら」
『同じ願いを持った同士の気配を感じたのでな』
「っ、おなじ、願い」
『そう。君も願っているのだろう? 愛する者との永遠を』
「わ、私は」
『私ならばその願いを叶える事も可能だ』
永遠の魔王が発した言葉に、私は息を吞んで、それ以上何も言えなくなってしまった。
そんな私を見て、魔王は笑う。
『人が永遠を求めるのは必然であるが、まさかエルフの為にそれを願うというのは初めてだ。クク』
「……」
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