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第50話『聖女シーラ爆誕』①
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私は怒っていた。
それはもうすんごく怒っていた。
生徒同士。というか国が関わる事で色々あって、結果として一人の生徒が事件を起こした。
それは良い。いや、良くは無いんだけど、個人の感情はどうする事も出来ないし。
それをどうしろ。こうしろなんて言うのはおかしいからだ。
だから、やってしまった事をどうこう言う気はない。
まぁ、そもそも私エルフだからね。
人間の世界のルールは人間の中で解決してくれ。という話だ。
でも、でもさ。
「シーラちゃん! お願い! 助けて!!」
レナちゃんを泣かせた事は絶対に許せんのだ。
レナちゃんだけじゃないけど。
私の可愛い子供たちを泣かせる奴は全員ギルティである。
例え攻略キャラクターだって関係ない! 全員ぶっ潰す!
という訳で、レナちゃんを連れてキッフレイ聖国に来て、まずはナルシス君を探した。
「レナちゃん。捕まってて」
「うん」
そして見つけ出したナルシス君の所へ転移しつつ、近くに群がってる魔物を消し飛ばしたのだが。
何か一人でブツブツ言ってて、レナちゃんに最後に会いたかったとか言ってるの!!
感傷に浸ってんじゃねぇぞ!!
そういうのはな! どうしようも無くなってから言うもんだ!
まずは私に助けを求めろって話だ!!
何の為に魔法を極めたと思っているのか。
誰も不幸にしない為だろ!
「レナちゃん。ナルシス君をお願いします。私は魔物を」
「うん!」
「さて。魔物がわらわら出てきてるのは、どこでしょうねぇ」
イライラを表に出しつつ、転移で魔物が集まっている場所に飛んで、何か変な文字が刻まれている場所を魔物ごと吹っ飛ばした。
それを王都中の全ての場所でやって、最後に王城の中にあった奴も転移しつつ魔力を体にまとって、上空から勢いよく降りて踏み砕く。
「っ! な、何事だ!?」
「これは失礼しました。魔物退治の専門家。シーラです」
「し、シーラ様! 何故こちらへ」
「いや、何故こちらへって、そりゃ魔物が溢れてたら来るでしょ! 普通!! なんなんですか! 貴方も! ナルシス君も! 困ってるならそう言いなさい! 対処できないんでしょう!? 無理なら無理だと言わないと! 大人でしょう!?」
「も、申し訳ございません」
「死してしまえば、私にはどうすることも出来ません。けが人だってそうです」
「はい。仰る通りで」
私は怒りのままに言葉を並べていたが、何だか騎士の人たちがみんなシュンとしてしまったので、怒りの熱が冷め、逆にフォローする様に言葉を選ぶ。
それはもうすんごく怒っていた。
生徒同士。というか国が関わる事で色々あって、結果として一人の生徒が事件を起こした。
それは良い。いや、良くは無いんだけど、個人の感情はどうする事も出来ないし。
それをどうしろ。こうしろなんて言うのはおかしいからだ。
だから、やってしまった事をどうこう言う気はない。
まぁ、そもそも私エルフだからね。
人間の世界のルールは人間の中で解決してくれ。という話だ。
でも、でもさ。
「シーラちゃん! お願い! 助けて!!」
レナちゃんを泣かせた事は絶対に許せんのだ。
レナちゃんだけじゃないけど。
私の可愛い子供たちを泣かせる奴は全員ギルティである。
例え攻略キャラクターだって関係ない! 全員ぶっ潰す!
という訳で、レナちゃんを連れてキッフレイ聖国に来て、まずはナルシス君を探した。
「レナちゃん。捕まってて」
「うん」
そして見つけ出したナルシス君の所へ転移しつつ、近くに群がってる魔物を消し飛ばしたのだが。
何か一人でブツブツ言ってて、レナちゃんに最後に会いたかったとか言ってるの!!
感傷に浸ってんじゃねぇぞ!!
そういうのはな! どうしようも無くなってから言うもんだ!
まずは私に助けを求めろって話だ!!
何の為に魔法を極めたと思っているのか。
誰も不幸にしない為だろ!
「レナちゃん。ナルシス君をお願いします。私は魔物を」
「うん!」
「さて。魔物がわらわら出てきてるのは、どこでしょうねぇ」
イライラを表に出しつつ、転移で魔物が集まっている場所に飛んで、何か変な文字が刻まれている場所を魔物ごと吹っ飛ばした。
それを王都中の全ての場所でやって、最後に王城の中にあった奴も転移しつつ魔力を体にまとって、上空から勢いよく降りて踏み砕く。
「っ! な、何事だ!?」
「これは失礼しました。魔物退治の専門家。シーラです」
「し、シーラ様! 何故こちらへ」
「いや、何故こちらへって、そりゃ魔物が溢れてたら来るでしょ! 普通!! なんなんですか! 貴方も! ナルシス君も! 困ってるならそう言いなさい! 対処できないんでしょう!? 無理なら無理だと言わないと! 大人でしょう!?」
「も、申し訳ございません」
「死してしまえば、私にはどうすることも出来ません。けが人だってそうです」
「はい。仰る通りで」
私は怒りのままに言葉を並べていたが、何だか騎士の人たちがみんなシュンとしてしまったので、怒りの熱が冷め、逆にフォローする様に言葉を選ぶ。
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