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第66話『陰謀の真実』(レナ視点)①
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(レナ視点)
野外活動から帰ってきてゆっくりしていた私は、突然部屋にシーラちゃんが来た事でビックリして飛び起きてしまった。
もしかして、私の気持ちが通じたのだろうか。なんて的外れな事まで考えてしまう。
しかし、どうやら事態はそんな浮ついた話ではなく、もっと重い話らしい。
「よく聞いてください。レナちゃん。大変な事になりました」
「大変な事?」
「はい。レナちゃんが聖女である事が世界にバレました」
「えぇぇえええ!!? レナって聖女だったんですか!!?」
すぐ近くで大声を上げるヤスミンに私は、あっと声を上げてしまったが、シーラちゃんがこんなミスする筈が無いし。
これもきっと予定通り……。
「あ」
じゃないみたい。
「ごめんだけど。ヤスミン。今の話は忘れて?」
「いや、忘れられるわけ無いでしょ! こんな大ニュース!」
「そう。じゃあしょうがない。記憶の代わりにヤスミンを消すしか無いみたいだね」
「あえー? 何の話だっけー。私、なーんにも覚えて無いし、なーんにも知らないよー」
「あ、いや。ヤスミンちゃんも知っていて貰えると嬉しいです。ここから先は信頼出来る人は多い方が良いので」
「そうなの? だって。ヤスミン」
「……なるほど。何か凄く大変な事が起きてるのね。それは分かったわ」
「うん。そういう事だよね? シーラちゃん」
「はい」
そして、シーラちゃんは野外活動が終わってから起きた事を全部説明しようとしたのだけれど、それに待ったをかけて、私はナルシス君たちも呼んできて良いかとシーラちゃんに問うた。
そう。さっきシーラちゃんは信頼できる人は多い方が良いと言っていた。
なら、ナルシス君たちも居た方が良いだろう。
「確かに。そうですね。では私も少し失礼して、信頼できる方を連れてきましょう。では人も多くなりそうなので、特別教室に集まる様に言ってください」
そう言って消えたシーラちゃんを見送りながら、私はヤスミンに視線を向けた。
「ヤスミン。とにかく信用できる人を集めて! 信用の基準は、シーラちゃんを絶対に裏切らない人!!」
「分かった!」
私はナルシス君たちを呼びつつ、同じ様な条件で人を集めて貰う。
そして、私自身も同じ条件で人を集めていたのだけれど、ふと走りながら気づいた。
シーラちゃんを絶対に裏切らない人って、この学園に居る人全員じゃないの? と。
というか、もっと多い。
私は孤児院に向かって走り、かつて孤児院を出た人も呼んでもらう事にした。
とにかく多くの人が居る。
一人でも多い方が良い。
という訳で集めたのだが、特別教室で入りきる様な数では無くなってしまった為、体育館へと集合場所を変えるのだった。
野外活動から帰ってきてゆっくりしていた私は、突然部屋にシーラちゃんが来た事でビックリして飛び起きてしまった。
もしかして、私の気持ちが通じたのだろうか。なんて的外れな事まで考えてしまう。
しかし、どうやら事態はそんな浮ついた話ではなく、もっと重い話らしい。
「よく聞いてください。レナちゃん。大変な事になりました」
「大変な事?」
「はい。レナちゃんが聖女である事が世界にバレました」
「えぇぇえええ!!? レナって聖女だったんですか!!?」
すぐ近くで大声を上げるヤスミンに私は、あっと声を上げてしまったが、シーラちゃんがこんなミスする筈が無いし。
これもきっと予定通り……。
「あ」
じゃないみたい。
「ごめんだけど。ヤスミン。今の話は忘れて?」
「いや、忘れられるわけ無いでしょ! こんな大ニュース!」
「そう。じゃあしょうがない。記憶の代わりにヤスミンを消すしか無いみたいだね」
「あえー? 何の話だっけー。私、なーんにも覚えて無いし、なーんにも知らないよー」
「あ、いや。ヤスミンちゃんも知っていて貰えると嬉しいです。ここから先は信頼出来る人は多い方が良いので」
「そうなの? だって。ヤスミン」
「……なるほど。何か凄く大変な事が起きてるのね。それは分かったわ」
「うん。そういう事だよね? シーラちゃん」
「はい」
そして、シーラちゃんは野外活動が終わってから起きた事を全部説明しようとしたのだけれど、それに待ったをかけて、私はナルシス君たちも呼んできて良いかとシーラちゃんに問うた。
そう。さっきシーラちゃんは信頼できる人は多い方が良いと言っていた。
なら、ナルシス君たちも居た方が良いだろう。
「確かに。そうですね。では私も少し失礼して、信頼できる方を連れてきましょう。では人も多くなりそうなので、特別教室に集まる様に言ってください」
そう言って消えたシーラちゃんを見送りながら、私はヤスミンに視線を向けた。
「ヤスミン。とにかく信用できる人を集めて! 信用の基準は、シーラちゃんを絶対に裏切らない人!!」
「分かった!」
私はナルシス君たちを呼びつつ、同じ様な条件で人を集めて貰う。
そして、私自身も同じ条件で人を集めていたのだけれど、ふと走りながら気づいた。
シーラちゃんを絶対に裏切らない人って、この学園に居る人全員じゃないの? と。
というか、もっと多い。
私は孤児院に向かって走り、かつて孤児院を出た人も呼んでもらう事にした。
とにかく多くの人が居る。
一人でも多い方が良い。
という訳で集めたのだが、特別教室で入りきる様な数では無くなってしまった為、体育館へと集合場所を変えるのだった。
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