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第71話『そして帰ってきた日常』(レナ視点)②
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コピーシーラちゃんが、傷ついたシーラちゃんと同じ姿で寝ている所に、女が触れた瞬間、私は叫んだ。
そしてコピーシーラちゃんはその声に反応し、目をカッと開いて、魔法で無防備な女を、動くことも魔法も使えない様に拘束する。
「なっ!? 何故! その傷で!」
「傷なんか無いよ。私がもう完全に治したから。残念でした!」
「そんな事出来るはずがない! 私はこのゲームを全て調べて! 主人公であるレナ! 貴女の力だって、全部把握してるのに!! 願いで別の願いは打ち消す事は出来ない! 永遠の魔法を解くには永遠の魔法しかない!!」
訳の分からないことを叫んでいる女に私たちが動揺していると、どこからか転移してきたシーラちゃんが女の前に立った。
「宵闇さん」
「ちょ! シーラちゃん!! 危ないよ! 何の為にコピーシーラちゃんで作戦実行したか、忘れたの!?」
「まぁまぁ。私も直接話がしたかったですから」
「先輩! やっぱり最後には私を選んでくれるんですね!?」
「うーん。それは悩みどころですね」
「どうして!」
「ほら。私、一度宵闇さんに傷つけられてしまいましたし。宵闇さんの魔王としての力を私にくれたら、宵闇さんと共に居る事を考えるんですけど」
「分かりました! はい!!」
「え? 本当にくれるんですか?」
「えぇ。別にこんなの要りませんし。先輩が傍に居てくれるなら、どうでも良いです」
「そ、そうですか。では遠慮なく」
シーラちゃんは女の手を取って何かをすると、直後に私の前に転移して、私の手を取った。
そして、私の中から何かが奪われる感覚と共に、昨日からずっとお腹の奥で渦巻いていた気持ちの悪い感覚が消えている事に気づく。
「シーラちゃん!?」
「ではこれで一件落着ですね。後は操られている人ですが……解除も難しいので、無理矢理魔法を吹き飛ばしましょうか」
シーラちゃんはそう言うと、おそらくは集団が居るであろう場所に空から大きな石を落とした。
サイズは、学園と同じくらいだろうか。
「な、なぁ……!?」
「あぁ、怪我はしない様にしているので、大丈夫ですよ。ただあの周辺にある魔法を全て潰すだけです」
なんて笑いながら言うシーラちゃんに私はタラりと汗を流しながら、一気に終わってしまった状況を見据えた。
何だかんだと、結局シーラちゃんが全部終わらせてしまうのだ。
これでは昼間に考えていた作戦が全部台無しである。
トラップとか色々考えて仕掛けたのにな。
「では私はあの人たちを元の国に戻してきますので、大人しくしていて下さいね」
そして、聖女の発見から始まった騒動は全て終わった。
後々、キッフレイの王様とか色々な国の王様がシーラちゃんに謝りに来たけど、シーラちゃんは操られていたのだからしょうがないと全て許してしまうのだった。
私はと言えば。
相も変わらず学生として学園に通っている。
そしてコピーシーラちゃんはその声に反応し、目をカッと開いて、魔法で無防備な女を、動くことも魔法も使えない様に拘束する。
「なっ!? 何故! その傷で!」
「傷なんか無いよ。私がもう完全に治したから。残念でした!」
「そんな事出来るはずがない! 私はこのゲームを全て調べて! 主人公であるレナ! 貴女の力だって、全部把握してるのに!! 願いで別の願いは打ち消す事は出来ない! 永遠の魔法を解くには永遠の魔法しかない!!」
訳の分からないことを叫んでいる女に私たちが動揺していると、どこからか転移してきたシーラちゃんが女の前に立った。
「宵闇さん」
「ちょ! シーラちゃん!! 危ないよ! 何の為にコピーシーラちゃんで作戦実行したか、忘れたの!?」
「まぁまぁ。私も直接話がしたかったですから」
「先輩! やっぱり最後には私を選んでくれるんですね!?」
「うーん。それは悩みどころですね」
「どうして!」
「ほら。私、一度宵闇さんに傷つけられてしまいましたし。宵闇さんの魔王としての力を私にくれたら、宵闇さんと共に居る事を考えるんですけど」
「分かりました! はい!!」
「え? 本当にくれるんですか?」
「えぇ。別にこんなの要りませんし。先輩が傍に居てくれるなら、どうでも良いです」
「そ、そうですか。では遠慮なく」
シーラちゃんは女の手を取って何かをすると、直後に私の前に転移して、私の手を取った。
そして、私の中から何かが奪われる感覚と共に、昨日からずっとお腹の奥で渦巻いていた気持ちの悪い感覚が消えている事に気づく。
「シーラちゃん!?」
「ではこれで一件落着ですね。後は操られている人ですが……解除も難しいので、無理矢理魔法を吹き飛ばしましょうか」
シーラちゃんはそう言うと、おそらくは集団が居るであろう場所に空から大きな石を落とした。
サイズは、学園と同じくらいだろうか。
「な、なぁ……!?」
「あぁ、怪我はしない様にしているので、大丈夫ですよ。ただあの周辺にある魔法を全て潰すだけです」
なんて笑いながら言うシーラちゃんに私はタラりと汗を流しながら、一気に終わってしまった状況を見据えた。
何だかんだと、結局シーラちゃんが全部終わらせてしまうのだ。
これでは昼間に考えていた作戦が全部台無しである。
トラップとか色々考えて仕掛けたのにな。
「では私はあの人たちを元の国に戻してきますので、大人しくしていて下さいね」
そして、聖女の発見から始まった騒動は全て終わった。
後々、キッフレイの王様とか色々な国の王様がシーラちゃんに謝りに来たけど、シーラちゃんは操られていたのだからしょうがないと全て許してしまうのだった。
私はと言えば。
相も変わらず学生として学園に通っている。
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