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第6話『その人も!! 『聖人さん』なんですよ!!』②
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それはリアムさんが酒場の受付でお兄さんと話をしている時の事。
一人暇をしていた私はふと、遠くで女性数人を連れながら歩いている男の人に目を向けた。
そして、チラっと見えたその右手に刻まれた赤い印に思わず一歩を踏み出そうとして、リアムさんに腕を引っ張られてしまう。
「コラ。言った傍からどこへ行く」
「いや、あの!」
「お前は何度同じ事を言えば分かるんだ。良いから大人しくしていろ。周りを見るな。目を閉じていろ」
「い、いえ。それがですね」
「言い訳をするな。お前が目を閉じられないというのなら、今すぐ塞いでやるが?」
「おいおい。自分勝手に女を縛り付ける奴は嫌われるぜ?」
「あ?」
リアムさんをどう説得しようかと悩んでいた私は、ふと後ろから聞こえてきた声に振り向いた。
そして、先ほどの男の人がすぐ近くに立っている事に気づき、驚き声を上げる。
しかし、それよりも早くリアムさんは私を背中の方に移動させながら前に一歩踏み出すのだった。
「なんだ。随分と余裕のない男じゃないか」
「いきなり話しかけてきてなんだ、お前は」
「俺はフィン。世界最高の剣士さ。知らないのか?」
「知らん。お前の様な雑魚はな」
「……ふぅん。言うじゃないか。なら決闘でもするか? 俺が勝ったらそっちのお嬢さんを俺にくれよ」
「ハッ。俺はお前みたいな暇人と違って忙しいんだ。他を当たれ」
「怖いのか?」
「無駄な挑発だな。失せろ」
「そこのお嬢さん! こんな臆病者と一緒に居ても楽しくないだろう! 俺と一緒に行こうぜ」
「コイツに話しかけるな」
「おいおい。俺が誰と話そうが俺の自由だろ? それにそっちのお嬢さんだってそうだ。それともそれを邪魔する権利がお前にあるのか?」
「あぁ、あるな。この小娘には重要な仕事がある。そしてそれはお前と話をする事じゃない。分かったら失せろ。三度目は無いぞ」
「自分勝手な奴だ。なら、勝手に貰っていくか」
「あ? ……っ! お前!!」
一瞬前までリアムさんの背中に隠れていた私は気が付くと、知らない男の人の腕の中で横抱きにされていた。
何が起きているのか分からないまま私はキョロキョロと周囲を見るが、状況はやはり理解出来ない。
「ふむふむ。中々の逸材だ。しかし、まだ子供だな」
「え? え?」
「よし、このまま磨いて十八になったら俺の物にするか」
「ソイツから、離れろ!!!」
リアムさんの怒りに満ちた声が聞こえてくると同時に、私の体は宙に舞い、近くにいた女の人に受け止められる事になる。
そして、女の人に抱きかかえられたまま、リアムさんを見ると、剣を抜き男の人に襲い掛かっている所だった。
一人暇をしていた私はふと、遠くで女性数人を連れながら歩いている男の人に目を向けた。
そして、チラっと見えたその右手に刻まれた赤い印に思わず一歩を踏み出そうとして、リアムさんに腕を引っ張られてしまう。
「コラ。言った傍からどこへ行く」
「いや、あの!」
「お前は何度同じ事を言えば分かるんだ。良いから大人しくしていろ。周りを見るな。目を閉じていろ」
「い、いえ。それがですね」
「言い訳をするな。お前が目を閉じられないというのなら、今すぐ塞いでやるが?」
「おいおい。自分勝手に女を縛り付ける奴は嫌われるぜ?」
「あ?」
リアムさんをどう説得しようかと悩んでいた私は、ふと後ろから聞こえてきた声に振り向いた。
そして、先ほどの男の人がすぐ近くに立っている事に気づき、驚き声を上げる。
しかし、それよりも早くリアムさんは私を背中の方に移動させながら前に一歩踏み出すのだった。
「なんだ。随分と余裕のない男じゃないか」
「いきなり話しかけてきてなんだ、お前は」
「俺はフィン。世界最高の剣士さ。知らないのか?」
「知らん。お前の様な雑魚はな」
「……ふぅん。言うじゃないか。なら決闘でもするか? 俺が勝ったらそっちのお嬢さんを俺にくれよ」
「ハッ。俺はお前みたいな暇人と違って忙しいんだ。他を当たれ」
「怖いのか?」
「無駄な挑発だな。失せろ」
「そこのお嬢さん! こんな臆病者と一緒に居ても楽しくないだろう! 俺と一緒に行こうぜ」
「コイツに話しかけるな」
「おいおい。俺が誰と話そうが俺の自由だろ? それにそっちのお嬢さんだってそうだ。それともそれを邪魔する権利がお前にあるのか?」
「あぁ、あるな。この小娘には重要な仕事がある。そしてそれはお前と話をする事じゃない。分かったら失せろ。三度目は無いぞ」
「自分勝手な奴だ。なら、勝手に貰っていくか」
「あ? ……っ! お前!!」
一瞬前までリアムさんの背中に隠れていた私は気が付くと、知らない男の人の腕の中で横抱きにされていた。
何が起きているのか分からないまま私はキョロキョロと周囲を見るが、状況はやはり理解出来ない。
「ふむふむ。中々の逸材だ。しかし、まだ子供だな」
「え? え?」
「よし、このまま磨いて十八になったら俺の物にするか」
「ソイツから、離れろ!!!」
リアムさんの怒りに満ちた声が聞こえてくると同時に、私の体は宙に舞い、近くにいた女の人に受け止められる事になる。
そして、女の人に抱きかかえられたまま、リアムさんを見ると、剣を抜き男の人に襲い掛かっている所だった。
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