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第7話『たのもー!』①
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フィンさんの衝撃的な発言を聞いてすぐ、リアムさんは私をお姉さんから奪い取ると、そのまま酒場を出て外に向かう。
そして、ズンズンと町の外に向かって進むのだった。
「リ、リアムさん!?」
「あの男は連れていくに値しない。居るだけ害悪だ。他を当たる」
「でも!」
「なんだ。俺の決定に何か文句があるのか? それともあの男の方が良いのか!? 闇の力を封印なんて危険な旅をするより、安全な場所にいた方が良いからな!!」
「いえ、それは無いですけど。この町に居てもこの町の人しか癒せませんし。世界だって救えませんから」
「……」
私の反応に、何故かリアムさんは呆れたような顔をして、そして大きく溜息を吐いた。
「そういえばお前はそういう人間だったな」
「え? そうですね」
「はぁ。なら余計にだ。俺とお前が居れば良い。どうせ聖人を集めたって全員が全員役に立つって訳じゃ無いんだ。二人か三人で封印したなんて例はいくらでもある。あの男は捨てていこう」
「あの! 我儘を言っても良いですか?」
「……駄目だと言ったら諦めるのか?」
「頑張ってリアムさんを説得します」
「だろうな。なら聞くだけ無駄だ。言え」
「フィンさんを説得しましょう!」
「……一応聞くが、何故だ」
「フィンさんも居た方がより確実だと思ったからです! 闇の力の封印は絶対に失敗出来ませんから」
「まぁ確かにな。言わんとする事は分かる。だが、どうやって説得する?」
「正面から、お願いします!」
「無駄だと思うがな。まぁ、とりあえずやってみろ」
「はい!」
という訳で、私とリアムさんは再び酒場の中に入る事にした。
「たのもー!」
「ん? なんだ。アメリアちゃんじゃないか。もう戻ってこないかと思ったぜ。で? やっぱり俺の傍が良いのか?」
「いえ! まったく!」
「そ、そうか」
「しかし、フィンさんの力が必要です! 一緒に闇の力を封印しに行きましょう!」
「断る」
「はい。って、えぇえぇえええ!?」
そして、ズンズンと町の外に向かって進むのだった。
「リ、リアムさん!?」
「あの男は連れていくに値しない。居るだけ害悪だ。他を当たる」
「でも!」
「なんだ。俺の決定に何か文句があるのか? それともあの男の方が良いのか!? 闇の力を封印なんて危険な旅をするより、安全な場所にいた方が良いからな!!」
「いえ、それは無いですけど。この町に居てもこの町の人しか癒せませんし。世界だって救えませんから」
「……」
私の反応に、何故かリアムさんは呆れたような顔をして、そして大きく溜息を吐いた。
「そういえばお前はそういう人間だったな」
「え? そうですね」
「はぁ。なら余計にだ。俺とお前が居れば良い。どうせ聖人を集めたって全員が全員役に立つって訳じゃ無いんだ。二人か三人で封印したなんて例はいくらでもある。あの男は捨てていこう」
「あの! 我儘を言っても良いですか?」
「……駄目だと言ったら諦めるのか?」
「頑張ってリアムさんを説得します」
「だろうな。なら聞くだけ無駄だ。言え」
「フィンさんを説得しましょう!」
「……一応聞くが、何故だ」
「フィンさんも居た方がより確実だと思ったからです! 闇の力の封印は絶対に失敗出来ませんから」
「まぁ確かにな。言わんとする事は分かる。だが、どうやって説得する?」
「正面から、お願いします!」
「無駄だと思うがな。まぁ、とりあえずやってみろ」
「はい!」
という訳で、私とリアムさんは再び酒場の中に入る事にした。
「たのもー!」
「ん? なんだ。アメリアちゃんじゃないか。もう戻ってこないかと思ったぜ。で? やっぱり俺の傍が良いのか?」
「いえ! まったく!」
「そ、そうか」
「しかし、フィンさんの力が必要です! 一緒に闇の力を封印しに行きましょう!」
「断る」
「はい。って、えぇえぇえええ!?」
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