聖女の証

とーふ(代理カナタ)

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第8話『私はー! ダンコとしてー、自由の為に戦います!』①

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新たにフィンさんを仲間に加えた私たちの旅は順調である。

そう。一部を除いては。

「……あのー」

「で? 次はどこに行くんだ?」

「次はここだ。城塞都市の隣。商業都市ダキンだな」

「……聞こえてますかー?」

「ふぅん。なるほどな。てことはここから歩いて三日という所か。食料は問題ないが、水が少し心配だな」

「その辺りは、途中の村に寄って買う事にする」

「少し外れるが……確かにこの方が現実的か」

私を無視して話を続ける二人に、私は頬を膨らませて腰に巻き付いたロープを取ろうと、手で引っ張る。

「んー! んー!!」

「勝手な事をするな」

「あぅ!」

しかし、ロープを引っ張られて私はそのままリアムさんに捕まってしまった。

理不尽だ! 理不尽である!!

ちょっと道行く人に駆け寄っていただけで、私は腰をロープで縛られ、自由を奪われてしまったのだ。

この理不尽に抗議しなくてはいけない!

「私はー! ダンコとしてー、自由の為に戦います!」

「そうか。好きにすると良い」

「ではこのロープを外してください!」

「断る」

「そ、そんなぁ! フィンさん! フィンさんは私の事を助けて下さいますよね?」

「うん? そうだなぁ」

私はキラキラとした目でフィンさんを見つめる。

しかし、現実は残酷であった。

「まぁ、無理かな」

「ガーン!」

「アメリアちゃんは放っておくとあっちへフラフラ、こっちへフラフラ落ち着かないからね。こうして動きを制限している方が安心出来る」

「そ、そんなぁ」

「甘えた声を出すな。アメリア。この世界はな。お前が考えている以上に危険なんだ。お前が誰かを助ける為に草むらへ飛び込んで、魔物に食われたなんて事があれば笑えねぇ。分かるな?」

「……はぁい。分かりました」

「うむ」

「では、反省したので、このロープを」

「駄目だ。お前は反省した。反省したと口で言いながら何度も俺との約束を破っている。このロープを外す事は出来ない」
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