120 / 193
章1
菓子とゴリ押しと必勝法(1)
しおりを挟む
フランクの言う”才能を見出されて学院への入学を許された少女”には該当しない透は、当然ながら学生にはなれない。
裏口入学を画策しようにも、学院への入学など一朝一夕でできるものではないのだ。
詩絵里が言うには、四人の中で、学外での接触が容易なマリウスかシャルマンを攻略対象として選ぶのは当然のことだったらしい。
ルイーザの持つストーリー知識と、詩絵里の考察で独自に編み出されたのが、パソコンに入力されていた例の攻略方法というわけだ。
一方、フランクにはてきとうに話を合わせることになる。
マリウスルートに決めたことを伝えると、フランクからは入学前提のゲーム攻略情報が伝授された。
が、これは残念ながら、そのまま実行されることはない。
マリウスは、入学式前に町でお菓子を買う。
時間帯は閉店間際だ。
閉店時、最後のひとつになってしまったクッキーの詰め合わせを主人公がタッチの差で購入してしまい、マリウスはお菓子を手に入れ損ねる。
ゲーム通りならここで主人公が、「クッキーお好きなんですか?」と声をかけ、よかったらどうぞ、と買ったばかりのクッキーを譲る。
しかし、入学できず、コミュニケーション能力もなく、そもそも声が出せない透にはそれが非常に難易度の高いミッションとなる。
というわけで、詩絵里が考えた代替案が次の通りである。
まず、菓子屋にルイーザが交渉。
夕方から閉店までの短時間だけ、透が作ったクッキーを店に置いてもらう。
そして、店で売っているお菓子類を詩絵里が買い占める。
透の作ったクッキーだけが店で売れ残っている状態にするのだ。
マリウスがやってきて、透のクッキーを買う。
店から出てきたところで、ルイーザと一緒に声をかける――。
「あ! そのクッキー、買ってくださったんですねー!」
「……なんだ、君たちは?」
目当てのお菓子を手に入れたマリウスが、いきなり声をかけてきたルイーザに胡乱げな目を向けた。
「それ、この子――透さんが作ったクッキーなんです。でも買ってくれる人がいなくて……。味はいいと思うんですけど、どうして売れないんでしょうか。食べてみてくれませんか?」
マリウスのキャラクター設定上、彼は謎をとことん追求するタイプだ。
イメージを保つため、人前でお菓子を食べることを避けている彼にこう問いかければ、マリウスはこの場で実食する大義名分が得られることになる。
案の定マリウスは、包みを開けてクッキーを一枚口に運んだ。
「あの店のものより格段に美味いぞ。市販の粉っぽさがない。食感も柔らかく、なめらかな舌触りの素材が入っているな」
「それチョコチップですね」
「この味で売れないのだとしたら、入れ物か、価格か、宣伝力の問題だろう」
包装は、この世界で一般的な木箱入りではなく、日本で用意した包装である。
ビニールで包み、英字新聞のデザインに似せられた包装紙を挟んでいる。
まあいわゆる、女子高生が学校に持ってくる手作りバレンタインクッキーの様相をしているのだ。
ひとつも手に取ってもらえなかったのは単純に詩絵里が買い占めと見張りを続けていたからだが、その事実を知らなければ入れ物や宣伝に原因があると考えるのは当然である。
「そうですかー。あの、透さんはお菓子を発明、開発するのが好きなんです。ほかにもたくさん作ってるんですけど、お店に並べてもらう前にもっとよく考えた方がいいですね」
見た目が少女になれても声が出せない透は、そのまま会話をルイーザに任せる。
「そうだ! よかったら、これから透さんのお菓子を食べて、それぞれどういう売り出し方をすれば効果的か、作戦を考えてくれませんか?」
本題はこれ。
学校に入り込むことができない代わりに、頻繁に会う機会を無理やり作るのが目的である。
これが成功しない場合は、透は問答無用でシャルマンルート行き。
狂愛と監禁の恐怖に怯えながら墓場まで会いに行かねばならない。
「……味は、悪くないんだ。自信を持て」
二人の話をはらはら見つめていた透は、マリウスには不安そうに映ったらしい。
出会って間もないというのに励まされてしまった。
いい人だ。
「いいだろう。定期的に僕の屋敷に届けに来るなら、無報酬で協力してやる」
マリウスの返事を聞いたルイーザの笑みは、完全に、商売の際にまいどありーです、と言う時の表情だった。
第一関門はクリア。
宿に戻って、詩絵里が買い占めたこの街のお菓子を食べながら再び打ち合わせだ。
「ウチの村にはお菓子なんてまず無かったけど、食べたら食べたでなーんかイマイチね」
「どうしても透さんの作るものや日本製品と比べちゃいますよねえ」
クロと勝宏が大量に持っていくので、買い占めたお菓子は彼女たちが無理をして片付ける必要はない。
ちなみに勝宏による護衛は本日からついていたようで、今日は店の屋根の上に待機していたそうだ。
「これと比べたら、透くん、何作っても胃袋掴めるわよ」
「いうことなしですね。ゲームシナリオでいうなら、次にお菓子を渡すのはお弁当イベントの時なんですけど……学生さんとランチ時に会うのは難しいので、日付だけ合わせて普通にお家突撃しちゃいましょう」
詩絵里お手製の攻略方法にも記載されていた通り。
特に変更はないようである。
「そういえば、攻略方法まとめてて気になったんだけど……ツンデレヤンキーのグレンが花をあげようとしていた病人と、ヤンデレ監禁シャルマンの、病で亡くなる予定の母親って同一人物?」
「ですです。最後のスチルでお墓に刻まれた名前がちろっと映ってて、それで判明するんですよお」
「なんの病気かしらね。伝染病だったらまた面倒だけど」
「んー、なんか回想シーンでげほげほしてる描写はありましたが……」
小説や漫画などで病人をげほげほさせるのは、定番の描写といっていい。
それだけで病気を特定するのは無理がある。
「案外日本の市販薬で治っちゃったりするかもですねー」
裏口入学を画策しようにも、学院への入学など一朝一夕でできるものではないのだ。
詩絵里が言うには、四人の中で、学外での接触が容易なマリウスかシャルマンを攻略対象として選ぶのは当然のことだったらしい。
ルイーザの持つストーリー知識と、詩絵里の考察で独自に編み出されたのが、パソコンに入力されていた例の攻略方法というわけだ。
一方、フランクにはてきとうに話を合わせることになる。
マリウスルートに決めたことを伝えると、フランクからは入学前提のゲーム攻略情報が伝授された。
が、これは残念ながら、そのまま実行されることはない。
マリウスは、入学式前に町でお菓子を買う。
時間帯は閉店間際だ。
閉店時、最後のひとつになってしまったクッキーの詰め合わせを主人公がタッチの差で購入してしまい、マリウスはお菓子を手に入れ損ねる。
ゲーム通りならここで主人公が、「クッキーお好きなんですか?」と声をかけ、よかったらどうぞ、と買ったばかりのクッキーを譲る。
しかし、入学できず、コミュニケーション能力もなく、そもそも声が出せない透にはそれが非常に難易度の高いミッションとなる。
というわけで、詩絵里が考えた代替案が次の通りである。
まず、菓子屋にルイーザが交渉。
夕方から閉店までの短時間だけ、透が作ったクッキーを店に置いてもらう。
そして、店で売っているお菓子類を詩絵里が買い占める。
透の作ったクッキーだけが店で売れ残っている状態にするのだ。
マリウスがやってきて、透のクッキーを買う。
店から出てきたところで、ルイーザと一緒に声をかける――。
「あ! そのクッキー、買ってくださったんですねー!」
「……なんだ、君たちは?」
目当てのお菓子を手に入れたマリウスが、いきなり声をかけてきたルイーザに胡乱げな目を向けた。
「それ、この子――透さんが作ったクッキーなんです。でも買ってくれる人がいなくて……。味はいいと思うんですけど、どうして売れないんでしょうか。食べてみてくれませんか?」
マリウスのキャラクター設定上、彼は謎をとことん追求するタイプだ。
イメージを保つため、人前でお菓子を食べることを避けている彼にこう問いかければ、マリウスはこの場で実食する大義名分が得られることになる。
案の定マリウスは、包みを開けてクッキーを一枚口に運んだ。
「あの店のものより格段に美味いぞ。市販の粉っぽさがない。食感も柔らかく、なめらかな舌触りの素材が入っているな」
「それチョコチップですね」
「この味で売れないのだとしたら、入れ物か、価格か、宣伝力の問題だろう」
包装は、この世界で一般的な木箱入りではなく、日本で用意した包装である。
ビニールで包み、英字新聞のデザインに似せられた包装紙を挟んでいる。
まあいわゆる、女子高生が学校に持ってくる手作りバレンタインクッキーの様相をしているのだ。
ひとつも手に取ってもらえなかったのは単純に詩絵里が買い占めと見張りを続けていたからだが、その事実を知らなければ入れ物や宣伝に原因があると考えるのは当然である。
「そうですかー。あの、透さんはお菓子を発明、開発するのが好きなんです。ほかにもたくさん作ってるんですけど、お店に並べてもらう前にもっとよく考えた方がいいですね」
見た目が少女になれても声が出せない透は、そのまま会話をルイーザに任せる。
「そうだ! よかったら、これから透さんのお菓子を食べて、それぞれどういう売り出し方をすれば効果的か、作戦を考えてくれませんか?」
本題はこれ。
学校に入り込むことができない代わりに、頻繁に会う機会を無理やり作るのが目的である。
これが成功しない場合は、透は問答無用でシャルマンルート行き。
狂愛と監禁の恐怖に怯えながら墓場まで会いに行かねばならない。
「……味は、悪くないんだ。自信を持て」
二人の話をはらはら見つめていた透は、マリウスには不安そうに映ったらしい。
出会って間もないというのに励まされてしまった。
いい人だ。
「いいだろう。定期的に僕の屋敷に届けに来るなら、無報酬で協力してやる」
マリウスの返事を聞いたルイーザの笑みは、完全に、商売の際にまいどありーです、と言う時の表情だった。
第一関門はクリア。
宿に戻って、詩絵里が買い占めたこの街のお菓子を食べながら再び打ち合わせだ。
「ウチの村にはお菓子なんてまず無かったけど、食べたら食べたでなーんかイマイチね」
「どうしても透さんの作るものや日本製品と比べちゃいますよねえ」
クロと勝宏が大量に持っていくので、買い占めたお菓子は彼女たちが無理をして片付ける必要はない。
ちなみに勝宏による護衛は本日からついていたようで、今日は店の屋根の上に待機していたそうだ。
「これと比べたら、透くん、何作っても胃袋掴めるわよ」
「いうことなしですね。ゲームシナリオでいうなら、次にお菓子を渡すのはお弁当イベントの時なんですけど……学生さんとランチ時に会うのは難しいので、日付だけ合わせて普通にお家突撃しちゃいましょう」
詩絵里お手製の攻略方法にも記載されていた通り。
特に変更はないようである。
「そういえば、攻略方法まとめてて気になったんだけど……ツンデレヤンキーのグレンが花をあげようとしていた病人と、ヤンデレ監禁シャルマンの、病で亡くなる予定の母親って同一人物?」
「ですです。最後のスチルでお墓に刻まれた名前がちろっと映ってて、それで判明するんですよお」
「なんの病気かしらね。伝染病だったらまた面倒だけど」
「んー、なんか回想シーンでげほげほしてる描写はありましたが……」
小説や漫画などで病人をげほげほさせるのは、定番の描写といっていい。
それだけで病気を特定するのは無理がある。
「案外日本の市販薬で治っちゃったりするかもですねー」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
転生したらBLゲームのホスト教師だったのでオネエ様になろうと思う
ラットピア
BL
毎日BLゲームだけが生き甲斐の社畜系腐男子凛時(りんじ)は会社(まっくろ♡)からの帰り、信号を渡る子供に突っ込んでいくトラックから子供を守るため飛び出し、トラックに衝突され、最近ハマっているBLゲームを全クリできていないことを悔やみながら目を閉じる。
次に目を覚ますとハマっていたBLゲームの攻略最低難易度のホスト教員籠目 暁(かごめ あかつき)になっていた。BLは見る派で自分がなる気はない凛時は何をとち狂ったのかオネエになることを決めた
オチ決定しました〜☺️
※印はR18です(際どいやつもつけてます)
毎日20時更新 三十話超えたら長編に移行します
メインストーリー開始時 暁→28歳 教員6年目
凛時転生時 暁→19歳 大学1年生(入学当日)
訂正箇所見つけ次第訂正してます。間違い探しみたいに探してみてね⭐︎
11/24 大変際どかったためR18に移行しました
12/3 書記くんのお名前変更しました。今は戌亥 修馬(いぬい しゅうま)くんです
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)は、見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良ワーウルフの悪友(同級生)まで……なぜかイケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、異世界学園BLラブコメディ!
毎日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
溺愛の加速が尋常じゃない!?~味方作りに全振りしたら兄たちに溺愛されました~
液体猫(299)
BL
毎日AM2:10分に予約投稿。
【《血の繋がりは"絶対"ではない。》この言葉を胸にクリスがひたすら愛され、大好きな兄と暮らす】
アルバディア王国の第五皇子クリスは冤罪によって処刑されてしまう。
次に目を覚ましたとき、九年前へと戻っていた。
巻き戻す前の世界とは異なるけれど同じ場所で、クリスは生き残るために知恵を振り絞る。
かわいい末っ子が過保護な兄たちに可愛がられ、溺愛されていく。
やり直しもほどほどに。罪を着せた者への復讐はついで。そんな気持ちで新たな人生を謳歌する、コミカル&シリアスなハッピーエンド確定物語。
主人公は後に18歳へと成長します(*・ω・)*_ _)ペコリ
⚠️濡れ場のサブタイトルに*のマークがついてます。冒頭のみ重い展開あり。それ以降はコミカルでほのぼの✌
⚠️本格的な塗れ場シーンは三章(18歳になって)からとなります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる