140 / 193
章1
推しの居る世界こそ楽園(1)
しおりを挟む
道案内をしながらのバイク旅は、途中何度か休憩をはさんで一時間ほど続いた。
休憩時は日本から飲み物を用意してきて、とりとめない話をして過ごす。
どんな話でも彼が語ってくれるならそれで十分だが、とくに興味深いと思ったのは勝宏がこちらの世界で転生者ゲームに参加するようになってから、透と会うまでの一人旅の話だ。
なにも重要な情報があるというわけではない。
食べられる木の実の話や、虹色の鱗粉を持つ蝶の話。
そこにあるはずなのになぜか裏側に通り抜けられる木の洞の話。
はちみつをとろうとして蜂型の魔物に刺された話。
刺された時はしょんべんかけるといい、っていうのはちょっと反応に困った。
彼の冒険譚を聞きながら、最初から一緒に旅をできていればきっとこんな感じだった、なんて頭の中の勝宏の隣に自分を置いてみる。
何をするにしても足手まといで、きっと今のように迷惑ばかりかけただろうけれど。
想像の中の勝宏も、いまこうして話を聞かせてくれている勝宏も、楽しそうに笑っている。
「でもさ、拠点見つかってよかったな!」
「う、うん」
「これで透は、こっちに居ても安全な場所ができるわけだろ。詩絵里も言ってたけど、ダンジョンの中で透の店出すのもアリだよな」
そういえば、詩絵里がそんな方向で出店計画をまとめていた気がする。
勝宏たちがそれを望むなら、透としては精一杯頑張りたいところだが――仕込みの時間、調理の時間、仕入れは日本にも向かうだろうが、現地で調達できるものはそれを使った方がいい。
料理をこちらで作ることになる場合、透の生活基盤はもうほとんどこちらの世界になってしまうだろう。
それはまだ、少し躊躇する。
食事も睡眠もこちらでできるから、完全に移住してしまうのは可能ではあるだろう。
だが、それはつまりこの世界を作った元凶、アリアルの手の届く場所にとどまるということに他ならない。
この世界は、アリアルによって維持されているただのつくりもの。
そしてアリアルは、自分の意思でいつでもこの世界を閉じてしまうことができる。
ウィルは、透がアリアルのものにならない限りはアリアルはこの世界を消すことはないだろうと言っていた。
裏を返すと、アリアルの手に落ちればいつこの世界を消滅させるか分かったものじゃない、ということでもある。
日本に未練があるわけじゃない。
両親の遺した家が気にならないといえば嘘になるけれど、勝宏と同じ世界を生きたいという気持ちの方がずっと強い。
ただ、安易にこの世界を選んでしまうわけにはいかないのだ。
彼らのためにも――否、自分のせいで彼らを消してしまわないためにも。
「透?」
「あ、ごめん」
「オムライスとかどう、オムライス!」
勝宏は店に出すメニューの話を続けていたようだ。
でもこれはきっと、メニューに追加したい料理というよりは……。
「今日は、オムライス作ろうか」
「食べる!」
夕食のリクエストだ。
そろそろまた、移動を再開する頃合いである。
「あと15分くらいか?」
「そうだね」
それだけ確認して、勝宏がバイクに乗り込んだ。
続けて透も、彼の後ろに跨る。
最初に言われていたように、勝宏の体に手を回してしっかり掴まった。
彼の体温、彼のにおい。
晴れの日に丸洗いして干したシーツみたいな、太陽のにおいに似ている。
勝宏の服は透が自宅で洗ってきているので、使っている洗剤や柔軟剤は同じものである。
なのに彼が着ているだけでこんなに安心できるにおいになるなんて、不思議な話だ。
目的のダンジョン前まで到着して、勝宏はアイテムボックスから野営の準備に使う諸々を取り出した。
テントでも張るのかな、と思っていると、彼は周囲の木をいくらか切り倒して次々木材を調達しはじめる。
「あの、何してるの?」
「小屋作ろうと思って」
……小屋。一人で作る気か。
慌てて加勢しようとしたが、木材が重すぎて透には何もできることがなかった。
「いいって、暇つぶしがてら俺ひとりでやるから。
テラス席っていうの? とはちょっと違うけど、ダンジョンの外で気軽に食べれる場所あったら便利だろ。透が中で作って、俺らがこの小屋から出してもいいし」
おそらく転生者も食事に来ることを見越して、拠点に使うダンジョンにわざわざ契約書を用いて招き入れるよりは……と考えたらしい。
準備が整うまでは、たぶんここは勝宏が寝泊まりする場所になるのだろう。
「あ……じゃあ俺、詩絵里さんに報告に行ってくるね」
「おー! オムライスよろしく!」
ここに居ても勝宏の作業の役に立つことはできない。
彼のリクエストに頷きを返して、詩絵里たちが滞在する街の宿まで転移した。
転移先の男部屋はやはり、誰もいない。
女性メンバーが使う部屋にはだれか戻ってきているだろうか。
廊下に出て隣の部屋をノックすると、はいはい、と扉が開かれた。
出てきたのは詩絵里だ。
「あら、透くん。おかえりなさい」
「あ、あの、勝宏、ダンジョン着きました」
ああいやこれ、ただいま、って返した方がよかったのかな。
今しがた出したばかりの言葉の手遅れ反省会が頭の片隅で展開される。
「おつかれさま。今ちょっとね、お客さんが来てるのよ。透くんもしよければ、あっちで何かおいしい飲み物持ってきてくれないかしら」
「は、はい……お客さん……は、おひとりですか?」
「そうそう。私とルイーザ含めて女3人、透くんも合わせると4人分必要ね」
わかりました。
男部屋に戻り、本日何度目かの転移で飲み物の用意をする。
日本の菓子がお客さんとやらの口に合うか分からないが、とりあえずクッキーをお茶うけにしておけば間違いはないだろう。
再び宿に向かい、詩絵里たちの部屋の扉を叩く。
招き入れられた女性陣の部屋の真ん中には、いかにも貴族然としたドレスの少女が座っていた。
休憩時は日本から飲み物を用意してきて、とりとめない話をして過ごす。
どんな話でも彼が語ってくれるならそれで十分だが、とくに興味深いと思ったのは勝宏がこちらの世界で転生者ゲームに参加するようになってから、透と会うまでの一人旅の話だ。
なにも重要な情報があるというわけではない。
食べられる木の実の話や、虹色の鱗粉を持つ蝶の話。
そこにあるはずなのになぜか裏側に通り抜けられる木の洞の話。
はちみつをとろうとして蜂型の魔物に刺された話。
刺された時はしょんべんかけるといい、っていうのはちょっと反応に困った。
彼の冒険譚を聞きながら、最初から一緒に旅をできていればきっとこんな感じだった、なんて頭の中の勝宏の隣に自分を置いてみる。
何をするにしても足手まといで、きっと今のように迷惑ばかりかけただろうけれど。
想像の中の勝宏も、いまこうして話を聞かせてくれている勝宏も、楽しそうに笑っている。
「でもさ、拠点見つかってよかったな!」
「う、うん」
「これで透は、こっちに居ても安全な場所ができるわけだろ。詩絵里も言ってたけど、ダンジョンの中で透の店出すのもアリだよな」
そういえば、詩絵里がそんな方向で出店計画をまとめていた気がする。
勝宏たちがそれを望むなら、透としては精一杯頑張りたいところだが――仕込みの時間、調理の時間、仕入れは日本にも向かうだろうが、現地で調達できるものはそれを使った方がいい。
料理をこちらで作ることになる場合、透の生活基盤はもうほとんどこちらの世界になってしまうだろう。
それはまだ、少し躊躇する。
食事も睡眠もこちらでできるから、完全に移住してしまうのは可能ではあるだろう。
だが、それはつまりこの世界を作った元凶、アリアルの手の届く場所にとどまるということに他ならない。
この世界は、アリアルによって維持されているただのつくりもの。
そしてアリアルは、自分の意思でいつでもこの世界を閉じてしまうことができる。
ウィルは、透がアリアルのものにならない限りはアリアルはこの世界を消すことはないだろうと言っていた。
裏を返すと、アリアルの手に落ちればいつこの世界を消滅させるか分かったものじゃない、ということでもある。
日本に未練があるわけじゃない。
両親の遺した家が気にならないといえば嘘になるけれど、勝宏と同じ世界を生きたいという気持ちの方がずっと強い。
ただ、安易にこの世界を選んでしまうわけにはいかないのだ。
彼らのためにも――否、自分のせいで彼らを消してしまわないためにも。
「透?」
「あ、ごめん」
「オムライスとかどう、オムライス!」
勝宏は店に出すメニューの話を続けていたようだ。
でもこれはきっと、メニューに追加したい料理というよりは……。
「今日は、オムライス作ろうか」
「食べる!」
夕食のリクエストだ。
そろそろまた、移動を再開する頃合いである。
「あと15分くらいか?」
「そうだね」
それだけ確認して、勝宏がバイクに乗り込んだ。
続けて透も、彼の後ろに跨る。
最初に言われていたように、勝宏の体に手を回してしっかり掴まった。
彼の体温、彼のにおい。
晴れの日に丸洗いして干したシーツみたいな、太陽のにおいに似ている。
勝宏の服は透が自宅で洗ってきているので、使っている洗剤や柔軟剤は同じものである。
なのに彼が着ているだけでこんなに安心できるにおいになるなんて、不思議な話だ。
目的のダンジョン前まで到着して、勝宏はアイテムボックスから野営の準備に使う諸々を取り出した。
テントでも張るのかな、と思っていると、彼は周囲の木をいくらか切り倒して次々木材を調達しはじめる。
「あの、何してるの?」
「小屋作ろうと思って」
……小屋。一人で作る気か。
慌てて加勢しようとしたが、木材が重すぎて透には何もできることがなかった。
「いいって、暇つぶしがてら俺ひとりでやるから。
テラス席っていうの? とはちょっと違うけど、ダンジョンの外で気軽に食べれる場所あったら便利だろ。透が中で作って、俺らがこの小屋から出してもいいし」
おそらく転生者も食事に来ることを見越して、拠点に使うダンジョンにわざわざ契約書を用いて招き入れるよりは……と考えたらしい。
準備が整うまでは、たぶんここは勝宏が寝泊まりする場所になるのだろう。
「あ……じゃあ俺、詩絵里さんに報告に行ってくるね」
「おー! オムライスよろしく!」
ここに居ても勝宏の作業の役に立つことはできない。
彼のリクエストに頷きを返して、詩絵里たちが滞在する街の宿まで転移した。
転移先の男部屋はやはり、誰もいない。
女性メンバーが使う部屋にはだれか戻ってきているだろうか。
廊下に出て隣の部屋をノックすると、はいはい、と扉が開かれた。
出てきたのは詩絵里だ。
「あら、透くん。おかえりなさい」
「あ、あの、勝宏、ダンジョン着きました」
ああいやこれ、ただいま、って返した方がよかったのかな。
今しがた出したばかりの言葉の手遅れ反省会が頭の片隅で展開される。
「おつかれさま。今ちょっとね、お客さんが来てるのよ。透くんもしよければ、あっちで何かおいしい飲み物持ってきてくれないかしら」
「は、はい……お客さん……は、おひとりですか?」
「そうそう。私とルイーザ含めて女3人、透くんも合わせると4人分必要ね」
わかりました。
男部屋に戻り、本日何度目かの転移で飲み物の用意をする。
日本の菓子がお客さんとやらの口に合うか分からないが、とりあえずクッキーをお茶うけにしておけば間違いはないだろう。
再び宿に向かい、詩絵里たちの部屋の扉を叩く。
招き入れられた女性陣の部屋の真ん中には、いかにも貴族然としたドレスの少女が座っていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
転生したらBLゲームのホスト教師だったのでオネエ様になろうと思う
ラットピア
BL
毎日BLゲームだけが生き甲斐の社畜系腐男子凛時(りんじ)は会社(まっくろ♡)からの帰り、信号を渡る子供に突っ込んでいくトラックから子供を守るため飛び出し、トラックに衝突され、最近ハマっているBLゲームを全クリできていないことを悔やみながら目を閉じる。
次に目を覚ますとハマっていたBLゲームの攻略最低難易度のホスト教員籠目 暁(かごめ あかつき)になっていた。BLは見る派で自分がなる気はない凛時は何をとち狂ったのかオネエになることを決めた
オチ決定しました〜☺️
※印はR18です(際どいやつもつけてます)
毎日20時更新 三十話超えたら長編に移行します
メインストーリー開始時 暁→28歳 教員6年目
凛時転生時 暁→19歳 大学1年生(入学当日)
訂正箇所見つけ次第訂正してます。間違い探しみたいに探してみてね⭐︎
11/24 大変際どかったためR18に移行しました
12/3 書記くんのお名前変更しました。今は戌亥 修馬(いぬい しゅうま)くんです
俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード
中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。
目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。
しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。
転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。
だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。
そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。
弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。
そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。
颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。
「お前といると、楽だ」
次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。
「お前、俺から逃げるな」
颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。
転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。
これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。
続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』
かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、
転生した高校時代を経て、無事に大学生になった――
恋人である藤崎颯斗と共に。
だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。
「付き合ってるけど、誰にも言っていない」
その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。
モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、
そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。
甘えたくても甘えられない――
そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。
過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの
じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。
今度こそ、言葉にする。
「好きだよ」って、ちゃんと。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
魔王の息子を育てることになった俺の話
お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。
「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」
現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません?
魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL
BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。
BL大賞エントリー中です。
穏やかに生きたい(隠れ)夢魔の俺が、癖強イケメンたちに執着されてます。〜平穏な学園生活はどこにありますか?〜
春凪アラシ
BL
「平穏に生きたい」だけなのに、
癖強イケメンたちが俺を狙ってくるのは、なぜ!?
夢魔の血を隠して学園生活を送るフレン(2年)は、見た目は天使、でも本人はごく平凡に過ごしたい派。
なのに、登校初日から出会ったのは最凶の邪竜後輩(1年)!?
幼馴染で完璧すぎる優等生騎士(3年)に、不良ワーウルフの悪友(同級生)まで……なぜかイケメンたちが次々と接近してきて――
運命の2人を繋ぐ「刻印制度」なんて知らない!恋愛感情もまだわからない!
それでも、騒がしい日々の中で、少しずつ何かが変わっていく。
個性バラバラな異種族イケメンたちに囲まれて、フレンの学園生活は今日も波乱の予感!?
甘くて可笑しい、異世界学園BLラブコメディ!
毎日更新予定!(番外編は更新とは別枠で不定期更新)
基本的にフレン視点、他キャラ視点の話はside〇〇って表記にしてます!
溺愛の加速が尋常じゃない!?~味方作りに全振りしたら兄たちに溺愛されました~
液体猫(299)
BL
毎日AM2:10分に予約投稿。
【《血の繋がりは"絶対"ではない。》この言葉を胸にクリスがひたすら愛され、大好きな兄と暮らす】
アルバディア王国の第五皇子クリスは冤罪によって処刑されてしまう。
次に目を覚ましたとき、九年前へと戻っていた。
巻き戻す前の世界とは異なるけれど同じ場所で、クリスは生き残るために知恵を振り絞る。
かわいい末っ子が過保護な兄たちに可愛がられ、溺愛されていく。
やり直しもほどほどに。罪を着せた者への復讐はついで。そんな気持ちで新たな人生を謳歌する、コミカル&シリアスなハッピーエンド確定物語。
主人公は後に18歳へと成長します(*・ω・)*_ _)ペコリ
⚠️濡れ場のサブタイトルに*のマークがついてます。冒頭のみ重い展開あり。それ以降はコミカルでほのぼの✌
⚠️本格的な塗れ場シーンは三章(18歳になって)からとなります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる