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章1
幕間 【窓辺の月夜に読む話:契約】 (1)
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常時実体化を解いた状態で透のそばを付いて回るようになった俺は、接している時間が長いこともあって比較的早めに透から話を引き出せるようになった。
まず、彼が身を寄せている親戚家について。
養子として透を迎え入れたと同時に、藤次たちが住んでいた家――結構な大きさの屋敷だ――を売り払ったらしい。
透には学費や食費、生活費などに必要だからと説明しているようで、養われている身である彼に反論の余地はない。
(僕まだ子供だから、お金なんてないし、おうちのことは、仕方ないかなって思うけど……やっぱり寂しいよ)
念話に慣れてきた透が、親戚の家に持ち込んだわずかな私物を整理しながら話を続ける。
『なるほどな。……おまえは、このままここに住むのと、一人ぼっちで元の家に住むのと、どっちがマシだ?』
(そんなの……父さんや母さんと一緒にいた家がいいに決まってるよ。だって、僕一人じゃなくて、ウィルもついてきてくれるんでしょう?)
当初考えていた選択肢ふたつを、さりげなく訊ねてみる。
透の意思はどうも後者の方で決まっているようだ。
既に売りに出されているなら、権利関係を気にする必要もない。
さっさと土地ごと買い上げて、キープしておいてやろう。
子供だけあって、透の就寝時間は早い。
寝ている間に少々席を外し、久方ぶりのねぐらで、資金調達のために導入したインターネット回線とパソコンを繋いだ。
実体化した姿で売り出された家を買い取り、確保するまではそう時間はかからなかった。
不動産屋に話をつけ、本来不用品として引渡し前に処分される家具などもほとんどそのままだ。
だが、それからが少々面倒だ。
透はまだ小学生である。
偽造の身分はあるにしても身内でない「ウィリアム」という男が、透を円満に引き取るにはどうすべきか。
少し考えて、俺は透ではなく、親戚家の方にコンタクトを取ることにした。
自分が透の父親の顔見知りであったことは確かだ。
少々盛って海外で知り合った親友ということにして、このたび親友の住んでいた屋敷を買い取らせてもらったこと、透を住み込みのハウスキーパーとして雇いたいことを伝える。
この国で透が正式に働ける年齢になるまであと七年。
この件を了承してもらえるなら、それまで毎月70万円ほど養育費を援助する、という話も添えた。
他人からの贈与という形で税金などを考慮しても、ひと月でこれだけあれば問題なかろうという計算だ。
本来であれば、中学までしか進学させないにしても学費だけで300万近くが必要になる。
それを見越しての屋敷の売却だったのだろうが、無事に売却金額は懐に入ってきた上に、加えてこの申し出である。
彼らが税金関係をどう申告するかは知ったことではない。
話がまとまったところで、俺の前に透が連れてこられた。
屋敷の案内に今から透を少し借りたい、との申し出があっさり通ったのだ。
夜になって訪れた得体も知れない男に、よくもまあ子供一人をついていかせられるものである。
寝ぼけまなこを擦りながら、養母に手を引かれている。
透が眠ったあとを見計らって訪問したので当然だ。
お礼を言いなさいと目の前に押し出された透は、突然のことで何も理解できていない。
「おまえの家に行くぞ」
「僕の家?」
「ああ」
転移は使わずに、親戚家の者たちの目を誤魔化すために借りた車で屋敷へ向かう。
無言が続いている透を助手席にしばらく車を走らせて、彼が住んでいた屋敷の前で降りた。
「おまえの家は俺が買った」
「そう……ですか」
屈んで目線を合わせ、持参していたペンダントを首からかけてやる。
「中を案内してくれるか?」
「……はい」
そのへんで買ってきた安物のペンダントに虫よけを施しただけの品だが、ないよりはマシなはず。
こんな肝心な時にウィルがいないなんて、と思っていることだろう。
不安げな透の頭をくしゃくしゃに撫で回した。
「俺は、藤次の知り合いだ」
「父さんの? お友達?」
「ああ。こんなに広いとは思わなかったから、透を連れてきた。おまえはこの家のこと、なんでも知ってるだろう?」
「うん」
ほんの少しだけ、透の警戒心が薄れたように思う。
屋敷と呼べる大きさの家に入り、慣れた様子で背伸びをして照明をつける。
「リビングこっち」
「そうか」
「そこ、キッチン、あのね、父さんがよくコーヒー作ってた」
「そうか」
嫁からはまずいまずいと言われていただろうに、それでもコーヒーは藤次がいれていたらしい。
冷えた屋敷の中を、子供に手を引かれながら歩いていく。
「僕も作れるよ。ちょっと待っててね」
端に置かれた踏み台を引きずって、透がお湯を沸かし始めた。
続いて戸棚からマグカップを取り出そうとして、透の手が止まる。
「黒と、赤と、青と、黄色。どれがいい?」
「なんだそれ?」
「父さんは黒、母さんが赤、僕は青でね、黄色はよくわかんない」
「なら黄色」
家族向けの四個セットの品でも買って、余ったひとつは客用にしてるか何かなんだろう。
黄色と青のマグカップに熱いコーヒーをなみなみ注いで、危なっかしく透が運んでくる。
「どうぞ」
「……おう」
なし崩し的に、リビングでコーヒーを飲む流れになってしまった。
ずいぶんてきぱきとこなしていると思ったが、たまにこうして両親に飲み物を用意してやると喜んでもらえたのだそうだ。
そうまで言われてしまうと、飲まないわけにはいかない。
泥水味を覚悟してマグカップに口をつけると、味も香りも全くの別物であった。
いや、普通に美味い。
おそらく、ごく普通のコーヒーの味というのがこれだ。
……あの野郎。やっぱあれは泥水だったじゃねえか。
「おいしい?」
「……ああ」
どうやら父親には似なかったらしい。
まあいいんじゃないだろうか、透のためにも。
「お兄さんは、ここに住むの? ……僕、ここ、遊びに来てもいい?」
この家はもう自分たちのものではないということを、透はちゃんと理解しているようだった。
だが、俺がこの家を買ったのは、俺が住むためではない。
「俺は使う気がないから、使いたければ使っていい」
「え?」
「養父たちにはちょうど、広い家を維持するお手伝いとして、透を引き取りたい、という話をしに来たところだった」
青いマグカップを両手に持っている透が、湯気の向こうで首を傾げる。
「透が十五になったら、管理人として雇ってやる」
じゅうごさい、と、透が繰り返す。
「僕、ここのお手伝いさんになるの?」
「住み込みでな。これはおまえが使え」
屋敷の鍵と、証書の類をまとめて目の前の子供に手渡した。
とはいえ、持ち帰るのは面倒なことになりそうだ。
各書類はこの屋敷の透の私室に保管させ、鍵だけ持ち帰らせればいいだろう。
「……また、住めるんだ」
十五になるまでは自由はきかないだろうが、いつでもここに逃げ込んでくるといい。
そういう意味を込めて、鍵を渡したのだ。
親戚家からこの屋敷までは物理的に遠い。
子供の足ではとうていたどりつけない距離でも、俺が転移で運んでやることができる。
自分が「ウィリアム」として、いまの透にしてやれるのはここまでだ。
まず、彼が身を寄せている親戚家について。
養子として透を迎え入れたと同時に、藤次たちが住んでいた家――結構な大きさの屋敷だ――を売り払ったらしい。
透には学費や食費、生活費などに必要だからと説明しているようで、養われている身である彼に反論の余地はない。
(僕まだ子供だから、お金なんてないし、おうちのことは、仕方ないかなって思うけど……やっぱり寂しいよ)
念話に慣れてきた透が、親戚の家に持ち込んだわずかな私物を整理しながら話を続ける。
『なるほどな。……おまえは、このままここに住むのと、一人ぼっちで元の家に住むのと、どっちがマシだ?』
(そんなの……父さんや母さんと一緒にいた家がいいに決まってるよ。だって、僕一人じゃなくて、ウィルもついてきてくれるんでしょう?)
当初考えていた選択肢ふたつを、さりげなく訊ねてみる。
透の意思はどうも後者の方で決まっているようだ。
既に売りに出されているなら、権利関係を気にする必要もない。
さっさと土地ごと買い上げて、キープしておいてやろう。
子供だけあって、透の就寝時間は早い。
寝ている間に少々席を外し、久方ぶりのねぐらで、資金調達のために導入したインターネット回線とパソコンを繋いだ。
実体化した姿で売り出された家を買い取り、確保するまではそう時間はかからなかった。
不動産屋に話をつけ、本来不用品として引渡し前に処分される家具などもほとんどそのままだ。
だが、それからが少々面倒だ。
透はまだ小学生である。
偽造の身分はあるにしても身内でない「ウィリアム」という男が、透を円満に引き取るにはどうすべきか。
少し考えて、俺は透ではなく、親戚家の方にコンタクトを取ることにした。
自分が透の父親の顔見知りであったことは確かだ。
少々盛って海外で知り合った親友ということにして、このたび親友の住んでいた屋敷を買い取らせてもらったこと、透を住み込みのハウスキーパーとして雇いたいことを伝える。
この国で透が正式に働ける年齢になるまであと七年。
この件を了承してもらえるなら、それまで毎月70万円ほど養育費を援助する、という話も添えた。
他人からの贈与という形で税金などを考慮しても、ひと月でこれだけあれば問題なかろうという計算だ。
本来であれば、中学までしか進学させないにしても学費だけで300万近くが必要になる。
それを見越しての屋敷の売却だったのだろうが、無事に売却金額は懐に入ってきた上に、加えてこの申し出である。
彼らが税金関係をどう申告するかは知ったことではない。
話がまとまったところで、俺の前に透が連れてこられた。
屋敷の案内に今から透を少し借りたい、との申し出があっさり通ったのだ。
夜になって訪れた得体も知れない男に、よくもまあ子供一人をついていかせられるものである。
寝ぼけまなこを擦りながら、養母に手を引かれている。
透が眠ったあとを見計らって訪問したので当然だ。
お礼を言いなさいと目の前に押し出された透は、突然のことで何も理解できていない。
「おまえの家に行くぞ」
「僕の家?」
「ああ」
転移は使わずに、親戚家の者たちの目を誤魔化すために借りた車で屋敷へ向かう。
無言が続いている透を助手席にしばらく車を走らせて、彼が住んでいた屋敷の前で降りた。
「おまえの家は俺が買った」
「そう……ですか」
屈んで目線を合わせ、持参していたペンダントを首からかけてやる。
「中を案内してくれるか?」
「……はい」
そのへんで買ってきた安物のペンダントに虫よけを施しただけの品だが、ないよりはマシなはず。
こんな肝心な時にウィルがいないなんて、と思っていることだろう。
不安げな透の頭をくしゃくしゃに撫で回した。
「俺は、藤次の知り合いだ」
「父さんの? お友達?」
「ああ。こんなに広いとは思わなかったから、透を連れてきた。おまえはこの家のこと、なんでも知ってるだろう?」
「うん」
ほんの少しだけ、透の警戒心が薄れたように思う。
屋敷と呼べる大きさの家に入り、慣れた様子で背伸びをして照明をつける。
「リビングこっち」
「そうか」
「そこ、キッチン、あのね、父さんがよくコーヒー作ってた」
「そうか」
嫁からはまずいまずいと言われていただろうに、それでもコーヒーは藤次がいれていたらしい。
冷えた屋敷の中を、子供に手を引かれながら歩いていく。
「僕も作れるよ。ちょっと待っててね」
端に置かれた踏み台を引きずって、透がお湯を沸かし始めた。
続いて戸棚からマグカップを取り出そうとして、透の手が止まる。
「黒と、赤と、青と、黄色。どれがいい?」
「なんだそれ?」
「父さんは黒、母さんが赤、僕は青でね、黄色はよくわかんない」
「なら黄色」
家族向けの四個セットの品でも買って、余ったひとつは客用にしてるか何かなんだろう。
黄色と青のマグカップに熱いコーヒーをなみなみ注いで、危なっかしく透が運んでくる。
「どうぞ」
「……おう」
なし崩し的に、リビングでコーヒーを飲む流れになってしまった。
ずいぶんてきぱきとこなしていると思ったが、たまにこうして両親に飲み物を用意してやると喜んでもらえたのだそうだ。
そうまで言われてしまうと、飲まないわけにはいかない。
泥水味を覚悟してマグカップに口をつけると、味も香りも全くの別物であった。
いや、普通に美味い。
おそらく、ごく普通のコーヒーの味というのがこれだ。
……あの野郎。やっぱあれは泥水だったじゃねえか。
「おいしい?」
「……ああ」
どうやら父親には似なかったらしい。
まあいいんじゃないだろうか、透のためにも。
「お兄さんは、ここに住むの? ……僕、ここ、遊びに来てもいい?」
この家はもう自分たちのものではないということを、透はちゃんと理解しているようだった。
だが、俺がこの家を買ったのは、俺が住むためではない。
「俺は使う気がないから、使いたければ使っていい」
「え?」
「養父たちにはちょうど、広い家を維持するお手伝いとして、透を引き取りたい、という話をしに来たところだった」
青いマグカップを両手に持っている透が、湯気の向こうで首を傾げる。
「透が十五になったら、管理人として雇ってやる」
じゅうごさい、と、透が繰り返す。
「僕、ここのお手伝いさんになるの?」
「住み込みでな。これはおまえが使え」
屋敷の鍵と、証書の類をまとめて目の前の子供に手渡した。
とはいえ、持ち帰るのは面倒なことになりそうだ。
各書類はこの屋敷の透の私室に保管させ、鍵だけ持ち帰らせればいいだろう。
「……また、住めるんだ」
十五になるまでは自由はきかないだろうが、いつでもここに逃げ込んでくるといい。
そういう意味を込めて、鍵を渡したのだ。
親戚家からこの屋敷までは物理的に遠い。
子供の足ではとうていたどりつけない距離でも、俺が転移で運んでやることができる。
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