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プロローグ:千年越しの光
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――それは千年前。
空と地上を二分した、大いなる戦争の時代のこと。
戦火を鎮めるために選ばれたのは、ひとりの少女。
「光の巫女姫」エミリア。
彼女はその身に癒しと守護の力を宿し、人々の希望と恐怖の象徴となった。
エミリアの傍らには、彼女を見守る一人の青年がいた。
名はクラウス。
地上の名門に生まれながら、彼は戦乱に翻弄され、ただひとつの誓いだけを胸に生きていた。
――必ず君を守るよ、エミリア。
――この世界の誰よりも何よりも、君だけを。
けれど、誓いは果たされなかった。
巫女姫は戦火に呑まれ、命を落としたのだ。
そして、喪った悲しみから青年は狂ってしまった。
「エミリア。君だけをずっと愛しているよ。だからこそ、キミが再びこの地に戻るまで……いや、キミの魂をずっとずっと、待ち続けるからね…」
その声は闇に消え、歴史の彼方に埋もれた。
――そして、あれから千年。
大陸エル・フルーラの片隅、小さな田舎村に、ひとりの少女が育っていた。
名をルリ。十三歳。
病弱でありながらも、好奇心だけは誰にも負けない。
姉メルティと笑い合い、ときには畑で土にまみれ、村人にからかわれ、泣いて、笑って……。
彼女はまだ知らなかった。
自分の中に眠る光の力が、かつての巫女姫と同じものだということを。
そしてその魂を追い続ける者が、今も彼女を見つめているということを。
空と地上を二分した、大いなる戦争の時代のこと。
戦火を鎮めるために選ばれたのは、ひとりの少女。
「光の巫女姫」エミリア。
彼女はその身に癒しと守護の力を宿し、人々の希望と恐怖の象徴となった。
エミリアの傍らには、彼女を見守る一人の青年がいた。
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地上の名門に生まれながら、彼は戦乱に翻弄され、ただひとつの誓いだけを胸に生きていた。
――必ず君を守るよ、エミリア。
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けれど、誓いは果たされなかった。
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そして、喪った悲しみから青年は狂ってしまった。
「エミリア。君だけをずっと愛しているよ。だからこそ、キミが再びこの地に戻るまで……いや、キミの魂をずっとずっと、待ち続けるからね…」
その声は闇に消え、歴史の彼方に埋もれた。
――そして、あれから千年。
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