【R-18】魔力が無いと生きていけないので、婚約者になりました。

佐山ぴよ吉

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本編

残雪-3

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(side:幸)

 旦那様が私のことを婚約者にしたのは、別に旦那様が私に惚れたからとかではない。
 単に私が魔力なしだからだと思う。

 膨大な魔力を持っている旦那様は、他の人の魔力を常に五感で感じ取れるのだそうだ。
 それは旦那様にとってノイズであり、ストレス源でしかない。
 しかし、魔力なしである私は旦那様に唯一ノイズとはならない存在だ。そのため常に一緒にいることが出来るから、パートナーとして選ばれたのだろう。

 対する私のような魔力なしは、魔力持ちの庇護下でしか生きられない。
 魔力なしは普通、パートナーの魔力に頼って生きるか、魔術研究所で被検体として働いて自立するか、そのどちらかでしか生きることが出来ない。

 魔術研究所は、新しい魔術を作り出すための研究をしている場所だ。
 公衆魔術を新しく作り出す為には、色んな人に同じように作用する事を確かめなければならない。
 現在、魔術の作用を大きく変えるものは、性別でも年齢でも人種でもなく、魔力の個人差であるということが分かっている。
 魔力の影響の個人差が無い状態で人体実験する為に、私のような魔力なしがモルモット代わりに必要なのだそうだ。
 魔力なしは数が少ない上に世の中で生きていく力がほとんどない。
 宮間グループの20個ある研究所の中でも、魔力なしがいない所の方が多いらしい。
 そんな魔力なしを保護するためにも、宮間さんはこの家に私を迎え入れて婚約者にした……と、考えると全ての辻褄が合う。

 私はそれにつけ加えて、旦那様の性欲処理用のペットなんだと考えている。

 旦那様は行為の事を『治療』と呼んでいるけれど、本当はそれはこじつけで、ただの旦那様の性欲発散の為に行っているんじゃないかと思う。
 良いように扱うことが出来て、研究にも役立つ、一石二鳥の存在。
 それが旦那様にとっての私。

 ──春成様には、幸様以外の魔力なしはいません。確かに上級魔術師には、魔力なしの妾を囲っている御方が多いですが。春成様のお父様も、お爺様もそうでしたが──

 以前、吉野さんに、私の他に旦那様の相手をしている魔力なしはいないのか聞いてみた事がある。その時はこんな答えが帰ってきた。

 そしてさらに聞いた話によると、歴代の宮間家にいる魔力なしが宮間家の当主の人と正式に結婚した例はないらしい。
 魔力なしは、みんな愛人とかお妾さんとか第2・第3夫人とか、そのような扱いだったらしい。

 吉野さんの答えを聞いて、抉られるような胸の痛みに苛まれる自分を不思議に思った。

 私は、旦那様の本当のお嫁さんになりたいと思っていたのだろうか……?

 ──初めて体を重ねた日。
 驚くほど優しい手つきの、あれは愛撫だった。
 それから毎晩求められて、激しく身体を重ねた。
 それだけだったけれど、自分にとってはそれだけじゃなかったのだろうか。

 旦那様が本当のお嫁さんを連れて来たら、私は愛人として置いていてもらえるんだろうか。
 それはそれで、とてもいい事のように思えた。

 ずっとこのまま妾として性欲処理の相手にされる可能性もある。
 それでも、それが私の居場所になるのなら。
 旦那様の側にいて、本当のお嫁さんとの子供が成長するのを影から眺めて……。
 魔力なしで、しかも子供が産めない私にとってはこの上ない幸せなんじゃないかと思う。

 ──幸せ……か。


 今は魔力なしを保護する法律や制度があるからあんまり酷い実験をされる事は少なくなったらしい。
 でも少なくとも、私が15歳まで働いていた研究所では苦痛や恐怖感ばかり植え付けられていた。

 具体的にどんな事をされていたのかは、薬の影響であんまり覚えていないし、知らされていないので分からない所が多い。けれども薄らと覚えている。

 いつも同じ景色。
 誰も居ない部屋。

 ここで死んで行くんだろうなといつも思っていた。

 15歳の時に運良く宮間の研究所に拾ってもらった。

 そこで初めて、そんな場所ばかりでは無いという事を知った。

 ──おじいちゃんの研究所で働いてた頃は、すごく楽しかったな。

 宮間の研究所と言っても、私を最初に拾ってくれたのは、全国にたくさんあるうちの小さい研究所だった。
 今働いている場所とも違う、もっともっと都会から離れた見間山みるまさんと呼ばれる山の上にあった。
 そこの所長は旦那様の親戚の方だった。
 とても優しいおじいちゃんだった。
 最初こそ魔力持ちに対して不信感がぬぐえなかったけれども、優しく接してもらううちに緊張もほぐれて、初めて働くのが楽しいと思えた。
 その頃から旦那様がたまに視察で訪れる事はあったけれど、直接会話をすることはあまり無かった。
 研究所の寮でも、他の施設の職員の人と一緒に食事をとって、雪合戦して騒いで、家族ってこんな感じなのかなって思うこともあった。
 けれども、そんな幸せな日々は長くは続かなかった。



「君を幸せにすると誓う」

 2ヶ月前、移動を告げられた日。
 その数日前、おじいちゃんは老衰で息を引き取った。
 納骨の日だった。

 鎖を付けるように、擦りむける位に強引に左手の薬指にきらきらと輝く指輪を嵌められて、旦那様にそう言われた。
 そして、目の前に契約書を突き付けられた。

 今後の雇用と賃金の保証をする事。
 心身の安全を保証する事。
 それと引き換えに、旦那様──宮間春成と将来の婚姻を約束する事。即ち、婚約者になる事。

 契約書にはそういったことが書かれていた。

「貴女の身元保証人の権利を、康成氏から春成さんへと引き継ぐ為の契約だと思ってください」

 同席していた弁護士だという人にそう言われた。そしてその人はこう続けた。

「ただ── ここにサインして頂けなければ貴女には宮間の研究所を辞めていただかなければなりません。他に、貴女の身元を保証する人は居ないのですから」

 その契約書にサインする以外の選択肢は私に用意されていなかった。

 旦那様に対してどころか、他人と恋愛したり結婚したりする事を夢見た時なんて1度もなかった。
 希望を持ってしまえば、絶望するしかない。
 こんな形で婚約する事も魔力なしにとっては仕方の無い事なのかもしれないとも思った。

 生きる為には必要なんだと、その場でサインした。
 その日のうちに、旦那様にベッドに連れて行かれて。


「君を、快楽の為の道具にするつもりは無い」

 最初に抱き締められた時に言われた言葉だ。

「しかし君は、宮間を恨む日が来るかもしれない。僕は君からの愛は望まない。君はただ、生きる為に僕たち・・・の事を利用すればいい。この契約を……この、呪いを」

 その言葉の意味全てを反すうする前に、私は旦那様から与えられる快楽の波に呑まれてしまった。

 それから今までずっとこの温かくて、柔らかい檻のような場所にいる。

 幸せ……って?
 旦那様は、この婚約を、呪いだと思っているのだろうか?


 ーーーーー


 のろのろと重い身体を起こして浴室へ向かう。

 旦那様は、まだ帰ってきていない。
 旦那様は、とても忙しい人だ。
 とにかく昼夜を問わず、連絡が来てはすぐにどこかへ行ってしまう。
 それでも少しだけの時間を縫うように、私と居てくれる。
 とても忙しいけれども、優しい人。

 蛇口をひねって、シャワーから水を出す。
 お湯は旦那様と一緒に入る時でしか使えない。
 浴室の水道は辛うじて蛇口なので私でも水を出すことが出来る。
 他の水道は魔力がないと出す事ができない。
 魔力があればお湯なんて蛇口をひねれば魔力式給湯器を通して出てくるけれども、それも私にはできない。
 旦那様には「僕がいない時には吉野に頼め」と言われているけれど、もう吉野さんは勤務を終えて帰ってしまった。

 冷たい水をぶるぶる震えながら浴び終えると、浴室の前に旦那様がいた。
 誰かとのお話は終わったようだ。
 そしてまた眉間に皺を寄せている。

「また勝手に浴室を使ったのか。使う時は鏡を使って呼べと言っただろう」
「ごめんなさい。今日はちゃんと、お掃除もしてきました。水滴もちゃんと拭いて……」
「そういう事じゃない」

 溜息をつきながら旦那様が私の髪を手で掬う。ふわりと暖かい風が吹く。髪の水気が一瞬で飛ぶ。
 旦那様がヘアドライの魔術を使ってくれたようだ。

 中途半端に肩甲骨位まで伸びた、茶色と灰色の中間くらいの色の私の髪。
 魔力無し特有の髪色だ。

 今は髪を染める人が多いからあまり気にされないけれども、小さい頃は魔力持ちの子供に混じると必ずこの髪を目印にしていじめられた。

 嫌な思い出に浸る私をよそに、旦那様は乾いたあとも何度も髪を撫でている。
 なんだか、旦那様が私の召使いみたいだ。

「ありがとうございます……」
「風邪をひかれると治療も滞る」

 私の顔の横で、旦那様が掬った髪に唇を落とした。
 旦那様は寡黙だけれど、スキンシップが多い方だと思う。それは分かっているけれど、小さな事にも胸が高鳴る。

 そのままおもむろに腰を抱かれ、ベッドに導かれる。

「少しは眠れたか」
「……いえ、あまり……」

 一緒にベッドに座ると、旦那様が腕を上げて何も無い空間に手を伸ばした。すると、その伸ばした腕が一瞬なくなったように見えた。
 次の瞬間、その手は真っ赤ないちごを数個持って再び現れた。
 旦那様の得意な空間魔術の一種だ。腕の一部だけどこかに移動させたのだろう。
 とても便利だなと思う。
 けれども急に現れたり腕を消したり、見ているこちらにとっては心臓に悪いことこの上ない。

「さっき来た奴が置いていったものだが……腹に何か入れれば眠りやすくなるだろう」

 そう言って口にいちごを詰め込まれる。
 噛むと、とても甘くて爽やかな果汁が口に広がる。次々に口にいちごを入れられて、雛鳥になった気分だ。

「あの、旦那様もどうぞ……」

 最後の1粒。
 1人で食べ切るのは悪い気がして、口元に持ってこられたものを摘んで旦那様の口元に持っていった。
 旦那様は少し驚いたように目を見開くと、私の手首を掴み、摘んでいる指ごといちごを口に入れた。ちゅ、と指を吸われる。

 それが何かのスイッチになってしまったのか、いちごを食べ終えた旦那様がまた私をベッドに押し倒す。

「君は、どうしてそんなに僕を煽るのが上手いんだ?」

 部屋で着替えた薄いベビードールの肩紐をずらされると、ぷるんと乳房が溢れ出る。
 旦那様は手のひらでそれをこね回し、乳首を指や爪で弾く。
 ぎゅうっと、胸の奥から甘い何かが込み上げる。

「んっ……!煽ってなんか……ないです……」
「無意識なら余計に質が悪いな」

 旦那様からまた唾液を介して魔力を流し込まれる。
 今日はもう既にたっぷり流し込まれていたから、すぐにくったりと体の力が抜ける。
  それに加えて、今度は頭の奥がぼんやりしてくる。

「だんなさま……」
「……幸」

 さっきのように抵抗する気力も起きず、ぼうっと旦那様を見つめる。
 旦那様がまた口の中に舌を入れてくる。
 いちごの甘い残り香が混じり合う。
 口の奥も舐め取られていく。

 口が離れると、今度は首筋や乳首を吸われる。

「あっ……♡んっ……♡や……だんな、さま……」

 旦那様が敏感な所を吸う度に、吐息と共に自分の声じゃないような声が漏れる。

「幸……僕の事は、今日は名前で呼んでくれないか」
「……ん……♡はるなり……さん……」
「そうだ。幸……」

 旦那様はいつもは私の事を旦那様と呼ばせるけれども、偶に行為の最中に名前を呼んで欲しいと言われる事があった。
 それがどんな気分の時なのかは分からないけれど、名前を呼ぶ権利が私にもあるんだという事実が嬉しい。
 
 春成さんが硬くなった肉棒を取り出し、先っぽを私に擦り付けた感触がしたかと思うと、また一気に貫かれた。
 少し前に中で出されていたので、そこはもう既に十分濡れていて簡単に奥まで入ってしまった。

「あっ♡ああっ♡はるなりさ……♡あっ!!♡」

 春成さんは挿れた瞬間からピストンのスピードを早める。
 さっき途中で中断したから、その分鬱憤が溜まっていたのだろうか。

「あんっ♡♡はるなりさん♡はるなりさんっ♡♡ああっ♡♡ああっ♡♡」
「もっと……もっと名前を呼んでくれ」
「はるなりさんっ♡はるなりさんっ♡♡」

 言われた通りに名前を繰り返し呼ぶ。
 その度に旦那様は満足そうに私の名前を耳元で呼んだ。そしてその度にお腹の奥の方がきゅんきゅんとしてしまう。

 奥の方をとんとんされる度に、私の声はどんどん甘くなっていく。

「んっ♡はるなり、さんっ♡あっ♡だめっ♡きちゃう♡きもちいいの、きちゃうっ♡」
「くっ……ゆき……っゆきっ!はぁっ……はぁっ……出すぞ、幸っ!」

 目の前がチカチカする。気持ちいいせいなのか、魔石のせいなのか。それともそのどちらもなのか。

 旦那様が子宮にそれを強く押し付けて勢いよく精を吐き出す。
 私は、旦那様の背中に腕と足でしがみついてそれを受け止める。
 その瞬間、私の意識は完全に飛んでしまった。


 ーーーーー

「あれ、つばさちゃん……今日来るの早かったね」
「つばさちゃん……♡今日もよろしくねっ♡」

 頭の上から、2人の男の子の声がする。

 これは、夢の中だ。
 婚約して間もなく見始めた、夢。
 不思議な空間をただ彷徨う夢。

 そして──2人の男の子が出てくる夢……


「つばさちゃん……つばさちゃんだ……」
「あ~~、癒されるなぁ……♡」

 2人の男の子は、私をぎゅうっと抱き締める。
 私は夢の中で声が出せないから、ただ2人に腕を回して抱き締め返す。
 2人は会う時にはいつも疲れた様子だった。
 今日もどこか表情がぐったりしているので、おっぱいに顔を埋めている2人の頭をよしよししてあげる。
 旦那様との情事の後に来る事が多いから、私はこの空間に来るのは裸の時が多い。でも夢の中だからか、あんまり恥ずかしいとは思わない。

 2人とも年齢を聞いたことはないけれど、私より少し年下なのだと思う。
 弟がいたらこんな感じなのかな。

 何故私がつばさちゃんと呼ばれているかと言うと、2人が今はまっている漫画のキャラクターらしい。
 声が出せなくて、自己紹介できない私を彼らはそう呼んだ。

 この夢の中の空間については、よく分からない事が多い。

 この夢に来る時、私は最初ただ幽霊のようにこの空間を彷徨っていた。
 しかしある日、声のする方向へ漂っていくと、2人と出会った。

 旦那様のマンションで寝てばかり居るのでこの夢の中に来る事は多いけれど、今分かっているのは私は魔力も無いのに宙に浮いて何処にでも移動出来ることと、私がこの空間で触れられるのは、この男の子2人だけだということ。

 辺り一面に現実の世界のホログラムが飛び交っている。
 新聞もテレビも見ないのに、何故か知らないニュースや情報を、私はこの夢の中で断片的に知ることができた。
 けれども何も触ったり操作することができないので、ただ流れている情報を眺めるだけだ。

「ああ……世の女の子が全員つばさちゃんになればいいのに」
「全くだよ~……でもそうしたらどのつばさちゃんを選べばいいか分かんなくなるだろ♡」

 2人は顔や考え方はそっくりだけど、少し雰囲気が違う。ジュンと呼ばれている子は少しニヒルな感じで、キョウと呼ばれている子は天真爛漫な感じ。
 どちらも整った顔立ちで、くりくりとしたふたえの目は愛嬌がある。
 しかし同じ瞳の色である事と、顔の造りがどことなく旦那様と似ている気がするので、たまに2人のふとした表情に旦那様の影を重ねてしまい、ドキドキする事がある。

 2人は双子の兄弟で、同じお仕事をしているらしい。
 今はお仕事のイベントで全国を飛び回っているけれど、そのイベントが大詰めを迎えていて大変なんだそうだ。
 成人したばかりぐらいなのに、もうそんなに働いているなんて凄い。

 ──それにしても、夢にしてはなんだか設定も具体的だなぁ。

 2人は私のおっぱいに頬をくっつけて、今日の仕事の愚痴を思い思いに喋っている。
 私はそんな2人をよしよしして、楽しい話には微笑んだり、大変な話には眉をひそめたりしながら話を聞く。
 2人は小さい頃からお母さんと離れて暮らしていて、お母さんの温もりが恋しいのだと言っていた。
 仕事の内容は専門用語が多くて分からないけれど、幼い頃から親がいない寂しさはよく分かる。
 そして、人とほとんど接点がない孤独感が、彼らの会話と触れ合いでだいぶ和らいでいた。

 だからそのお礼として、こうして彼らにおっぱいを貸すことにしているのだ。

 彼らのお母さんの代わりにはなれているかは分からないけれど、寂しさを少しは癒してあげれていれば嬉しいな。
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