佐々さんちの三兄妹弟

蓮水千夜

文字の大きさ
20 / 20
ちっちゃな胸のおっきな悩み

△03▽ 本当に、いいのか?

しおりを挟む
 再び、結論から言おう。

 くららの嫌な予感は見事に的中した。


(やっぱり、こうなるのかよ~~っ!)


 割と広めの浴槽の中で、灰時が後ろから、くららを抱きしめるように湯船にかっており、その前にくららにおおかぶさるような形で、誠実が場所をじん取っていた。

 無理やり風呂場に連れて行かれ、浴槽の中で二人に挟まれた状態になったくららには、もはや逃げ場はなく、すべもなく二人にされるがままになってしまった。

「ほら、くららよく見て? くららの胸はこんなに素敵でかわいいんだよ?」

「あっ、ちょっ……」

 灰時がそっと、その胸の形が分かるように周りを優しく撫で、その形をくららに見せつけるようにそっと押し上げた。徐々に中心に向かっていく手が、頂上へ到達すれば、そのいただきもてあそぶようにみだらにき乱していく。

「だっ、だめ……、だって」

 なおも続く優しく撫でるような手つきが、くららの身体中を刺激し、さらに敏感な場所を痛いくらい激しくいじられて、体が震えた。

「くっ……、あぁっ……!」

 胸しか触られていないのに、もう限界がきそうな自分がいる。くららは、必死にその手を離そうとするが、

「何がだめなの?」

 そう、耳元で優しくささやかれると、途端に力が入らなくなってしまう。

「ッ! ……このっ」

 せめて、にらみ返して反抗の意を見せつけようとするが、

「姉さん、かわいい……」

「ひぁっ……!」

 今度は誠実が、くららの胸にその舌をわせてくる。まるで、美味しいものでも食べているかのように、何度もまれ、吸い付かれる。

「ぁ……」

 誠実の唾液が自身の胸から、絡みつくように離れていき、そこから目がらせない。

 ふと視線に気付くと、こちらに目を向けていた誠実と目が合った。

「やっぱり……、オレ、姉さんの胸……、大好きです。もっと、食べさせて……」

 そう言って、ニコッと笑う姿は目がわっていて、少し怖い。

「ちょっ!? 誠実、落ち着いてっ──!」

 聞こえていないのか、聞く気がないのか、そんなくららの声も無視して、今度は反対の胸をその舌で包み込む。

「やっ……!」

 絶妙な力加減で、強く、弱くを繰り返しながら、くららの胸を味わっていく。その一方で、灰時がもう片方の胸をしつこく撫で続ける。

「お、お願、っい、もう、やめっ……!」

 二つの刺激に訳が分からなくなってくる。このままでは──、

「あ、頭おかしくなるッ!」

 必死の叫びを二人に告げたのだが、その瞬間、左右の耳に同時に声が響いた。


「おかしくなっていいよ?」
「おかしくなっていいですよ?」


「ひぁっ、あぁっ……!」

 その声で、くららはとうとう限界を迎えてしまった。

(む、胸しか触られてないのに……)

「ご、ごめん、くらら。大丈夫?」
「姉さん、姉さんっ!」

 途端に力が入らなくなったくららを見て、冷静さを取り戻したのか、二人が心配そうにのぞき込んできた。

「もう、やめるからっ……!」

 灰時はそう言うが、正直一度火ほてってしまった身体は、胸だけじゃ収まりそうにない。

 そしてそれが自分だけじゃないのは、二人の身体を見れば一目瞭然いちもくりょうぜんだった。

「……本当に、いいのか?」

 力が入りきらない腕を必死に伸ばし、二人の頬をゆっくり同時に撫でる。


「最後までシなくて?」


 さっきのお返しとばかりに、二人にそっと囁いた。

「「ッ……!」」

 息をんだのは二人同時だったか。分からないが、気が付けばくららは強引に体を引き寄せられその熱い身体を押し付けられていた。

「んぁっ……!」

 期待していた熱に、心が跳ねる。身体の奥がその熱を欲していて、気が付けばくらら自ら身体をり寄せていた。

「……そんなに、欲しかった? こんなになるまで我慢してたんだ?」

 興奮で顔が火照っているのか、赤い顔をした灰時が熱い息で問いかける。

「ちっ、違っ!」

 違わない。思わず、灰時の声を否定してしまったが、本当は今すぐにでもその熱を与えて欲しい。

(お、おれいつからこんなっ……!)

 自分でも、自分の身体がおかしくなっているのが分かる。少なくともちょっと前までは、こんなにも我慢が効かない身体じゃなかったはずだ。

「くらら、オレも見て……」

「ッぁ……」

 誠実が熱っぽい顔で見つめてきたかと思えば、その次の瞬間には熱い唇が押し付けられていた。

(あ……、今日、初めてのキスだ……)

 まだ触れられていなかったそこは、あっという間に熱を持ち、二人の境目をなくしていくように溶け合った。

(やっぱり、これ好き……)

 くららは触れ合いの中では、口づけが一番好きだった。二人の顔がよく見えるし、お互いの想いを一番伝えられるような気がする。そしてなにより──、

(……気持ちいい)

「ちょっと、俺のこと忘れてないよね?」

「アぁッ!?」

 急にきた、激しい熱に頭がしらむ。

「ま、待って、激しッ……!」

「悪いけど、今日はあんまり優しくできないかも。先にあおってきたのはくららでしょ」

「っ……!!」

 否定できない。その通りだ。優しい気持ちよさから、激しい気持ちよさに切り替わって、頭が付いていかない。暴力的な気持ちよさに頭が飛びそうになる。

 だけど、どうしてもその前に──。

 朦朧もうろうとする頭をなんとか振り払い、灰時の方へと顔をむけ、そっと手を伸ばした。

「は、いじ……、きす、したい……」

「なッ……!! 反則でしょ……」

 そう言いながらも、くららの伸ばした手をそっと包み、優しい口づけをくれる。

「んっ……」

(あぁ、やっぱりこれがすきだなぁ)

「ちょっと、そっちばっかり夢中にならないでっ──!」

 激昂げっこうしかけている誠実の頬にもそっと手を伸ばして、自分の想いを伝える。

「せいじも、きて、いいよ……」

「ふぇっ!?」

 その瞬間、いつもの少し幼い弟の顔に戻った。

「いっしょに、しよ……?」

「あゎ……」

 誠実の顔がみるみるうちに真っ赤に染まっていく。

「せ、……じ?」

 赤くなった顔も可愛いなと思っていると、

「~~っ! もう、知りませんからっ!」

「ぅむッ……!?」

 勢いよく、誠実にその唇をふさがれる。

(ん……。すご……、く、きもち、よくて……、もう……)

 前と後ろから押し寄せる激しい熱さと、浸かっているお湯の温かさで頭が朦朧としてくる。

 さらに燃え上がっていく激しい熱を交互に感じながら、くららはその熱におぼれていった。


◇◆◇◉◇◆◇


 ──翌日、風呂上りに再度、洗面台の鏡に映った自分と目が合った。

 変わらない小さく華奢きゃしゃな身体。だが、その身体には昨日とは違い、多くの赤いあとが刻まれていた。

(~~だから、あいつらいつもやり過ぎなんだよっ!)

 赤い痕は、特に胸のあたりに集中していて、思わずその痕を指でなぞる。

(……二人はその、おれの身体で満足してくれてるってことでいいんだよな?)

 そう思うと、自分の貧相だと思っていたこの身体が前より好きになれそうな気がしてくる。

 改めて、鏡の前の自分の姿と向き合っていると、昨晩の記憶が走馬灯そうまとうのようによみがえってきた。

「…………」

(うわぁぁぁあああっ! よく考えたらおれ、昨日いろいろとすごいこと言ってなかったか?)

 昨晩の恥ずかしい出来事を思い出して思わず、頭を抱える。

(じ、自分から、あんなこととか、そんなこととかっ──!)

 言動だけじゃなく、行動もいろいろとやばかった気がする。

「っ~~!」

(も、もう絶対に流されないからなっ!!)

 そう、強くこの胸に誓ったのだった。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

屋上の合鍵

守 秀斗
恋愛
夫と家庭内離婚状態の進藤理央。二十五才。ある日、満たされない肉体を職場のビルの地下倉庫で慰めていると、それを同僚の鈴木哲也に見られてしまうのだが……。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~

放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」 大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。 生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。 しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。 「すまない。私は父としての責任を果たす」 かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。 だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。 これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。

処理中です...