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第1章 トーナメント編
第8話 いざ!決勝戦
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ハル達が準決勝で勝利を収めていた頃
ーアリーナ2ー
「なんだ、こいつ!」
「歯が立たねーよ。」
男は剣を振り上げた。
剣の名はエクスカリバー。
※下ネタではありません。
「消えろ」
剣は地面を引き裂いた。
まるでハサミで薄い紙を切るように。
「決まったー。Bコート、準決勝を制したのは・・・」
ー酒場ー
「あのー、俺は未成年なんだけど・・・」
一応、ゲームでも気を使っている。
「飲めよ、ハル。優勝したも同然だろう。」
シーーーーーーーーン
酒場の空気が凍った。
「あれ?ハル?フリーズ使った?」
なんて馬鹿なことを言っている魔王が憎らしくも思えた。
決勝戦、相手はランキング1位と8位の奴らだ。
いくら魔王だといっても勝てるとは限らないのだ。
「出るぞ。」
魔王を連れて俺は外に出た。
「明日は、大事な決勝戦なんだぞ?」
「あ、わかってるよ。」
魔王は千鳥足でそう答えた。
「明日はカタナは応援だ。
今日の試合でもう既にばてたらしい。」
「そうか、じゃあ、また明日な。アリーナ2で。」
果たして魔王はどこに行くのだろう?
そんな疑問を持ったが俺は落ちた。
「ログアウト」
翌日、今日は休日だ。
「朝から晩までずっと行ってくるぞ!」
現在朝、8時。
「ふー、ブレインダウン!」
確か、試合は9時からだ。
今更ではあるが試合出たくねー。
「あのー?」
ん?
「ハルさんですか?」
そこには双子の女の子が。
「そうだけど。」
「実は私達ファンなんです!」
おー、そうか。俺にもついにファンが。
「今日の試合頑張って下さい!」
「う、うん。」
そうして、双子は去ってった。
おや?なんか頭についてんな?角?
まぁ、いいや。最近の流行りなのだろう。
トントン
誰かに肩を叩かれた。
「よお、ハル。調子はどうだ。」
昨日のどこかの酔っ払いとは別人の魔王がいた。
何か、落ち着かない様子で。
「まぁまぁいいよ。」
「じゃあ、行くか!?」
「あぁ。」
この時の俺は何故か緊張していなかった。
どちらかと言うと興奮していたと言えるだろう。
「頑張ろぜ!」
「うん!」
俺達は手を合わした。
思い起こせば色んなことがあったな。
たくさんの思い出が頭を巡った。
「さあ、始まりました。決勝戦!
ここ、アリーナ2では、たくさんの観客が集まってまいりました。ここで、プレイヤー紹介です。ハル&ベルペアーはどちらも今大会が初です。能力は未だに定かではありません。そして対するは、スコール&天雅ペアー!このゲーランキング1位と8位のスペシャルタッグだー!!!
それでは、試合開始!!!!」
「ハル、作戦はわかってるな?」
「も、もちろん。」
く、くる!
あ、あれ?消えた?
スコールはその瞬間、ベルの懐に・・・
キンッ!!!
アリーナ内に激しい金属音が鳴り響いた。
「さすがにやるな。」
「お互い様だ。」
す、すごい。
魔王相手に互角の力で戦っている!
「ベル、そっちは任したぞ!」
「おう。」
そして、俺の相手は。
「お前だ、天雅!」
「君はランキング何位なんだ?」
ギクッ。
ちょっと盛ってと、
「だいたい1000位くらいかな。」
思わずウソついちゃった…
「1000位だって?は、は、は。
笑わしてくれるね。辞退した方がいいよ。」
「なぜだ?」
「何故って僕が8位だからさ。そして、ジョブは聖騎士。
君のような見習いではなくね。」
天雅は不快な笑みを浮かべていた。
もちろん俺はこのぐらいでは怒らない。
「いでよ、天叢雲剣!!」
天雅が空に手をかざすと…
ズドン。
えぐい音を立てて天から一つの剣が降ってきた。
天雅は軽々とその剣を振り上げた。
「いくぞ!」
ひぇぇぇぇぇ
ブンッ
天雅の振った天叢雲剣を俺は紙一重で
ガードした。
なんだ、案外遅いじゃないか。
ザクッ
何?
見ると俺のHPが削られていた。
「ど、どういうことだ。俺は避けたはずなのに。」
「この天叢雲剣からは絶対逃げることが出来ない。
ガードもすり抜けるのさ。」
そういえば、あの剣。
この前のイベントの優勝賞品だった気が・・・
「この剣の能力はすべての防御力を0にするのさ。」
そんなの聞いてねーよ。
ガード出来ないということは
遠距離から戦えばいい。
天雅はどうやら勝ったも同然の顔をしていた。
だが、一方、ハルも余裕がある顔をしていた。
「おい、ベル。そっちはどうだ?」
「あぁ、いつでもいける。」
そのようには全く見えないが。
スコールはベルに隙間なく攻撃を与え続けていた。
「おいおい、なにしようってんだ?」
「秘密だよ。」
「そうか、じゃあ、このまま決めさせてもらう!」
天雅はハルめがけて突進してきた。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
この時のハルは不思議な程に
落ち着いていた。
多分これはベルの存在が大きいのだろう。
ハルもこれをどこかで感じていた。
そして、ベルはスコールから一旦距離を取る。
そしてハルは唱えた。
【テレポーート!!!!!!】
次の瞬間、天雅の腹をベルの槍が貫抜くのを
ハルは目撃した。
ーアリーナ2ー
「なんだ、こいつ!」
「歯が立たねーよ。」
男は剣を振り上げた。
剣の名はエクスカリバー。
※下ネタではありません。
「消えろ」
剣は地面を引き裂いた。
まるでハサミで薄い紙を切るように。
「決まったー。Bコート、準決勝を制したのは・・・」
ー酒場ー
「あのー、俺は未成年なんだけど・・・」
一応、ゲームでも気を使っている。
「飲めよ、ハル。優勝したも同然だろう。」
シーーーーーーーーン
酒場の空気が凍った。
「あれ?ハル?フリーズ使った?」
なんて馬鹿なことを言っている魔王が憎らしくも思えた。
決勝戦、相手はランキング1位と8位の奴らだ。
いくら魔王だといっても勝てるとは限らないのだ。
「出るぞ。」
魔王を連れて俺は外に出た。
「明日は、大事な決勝戦なんだぞ?」
「あ、わかってるよ。」
魔王は千鳥足でそう答えた。
「明日はカタナは応援だ。
今日の試合でもう既にばてたらしい。」
「そうか、じゃあ、また明日な。アリーナ2で。」
果たして魔王はどこに行くのだろう?
そんな疑問を持ったが俺は落ちた。
「ログアウト」
翌日、今日は休日だ。
「朝から晩までずっと行ってくるぞ!」
現在朝、8時。
「ふー、ブレインダウン!」
確か、試合は9時からだ。
今更ではあるが試合出たくねー。
「あのー?」
ん?
「ハルさんですか?」
そこには双子の女の子が。
「そうだけど。」
「実は私達ファンなんです!」
おー、そうか。俺にもついにファンが。
「今日の試合頑張って下さい!」
「う、うん。」
そうして、双子は去ってった。
おや?なんか頭についてんな?角?
まぁ、いいや。最近の流行りなのだろう。
トントン
誰かに肩を叩かれた。
「よお、ハル。調子はどうだ。」
昨日のどこかの酔っ払いとは別人の魔王がいた。
何か、落ち着かない様子で。
「まぁまぁいいよ。」
「じゃあ、行くか!?」
「あぁ。」
この時の俺は何故か緊張していなかった。
どちらかと言うと興奮していたと言えるだろう。
「頑張ろぜ!」
「うん!」
俺達は手を合わした。
思い起こせば色んなことがあったな。
たくさんの思い出が頭を巡った。
「さあ、始まりました。決勝戦!
ここ、アリーナ2では、たくさんの観客が集まってまいりました。ここで、プレイヤー紹介です。ハル&ベルペアーはどちらも今大会が初です。能力は未だに定かではありません。そして対するは、スコール&天雅ペアー!このゲーランキング1位と8位のスペシャルタッグだー!!!
それでは、試合開始!!!!」
「ハル、作戦はわかってるな?」
「も、もちろん。」
く、くる!
あ、あれ?消えた?
スコールはその瞬間、ベルの懐に・・・
キンッ!!!
アリーナ内に激しい金属音が鳴り響いた。
「さすがにやるな。」
「お互い様だ。」
す、すごい。
魔王相手に互角の力で戦っている!
「ベル、そっちは任したぞ!」
「おう。」
そして、俺の相手は。
「お前だ、天雅!」
「君はランキング何位なんだ?」
ギクッ。
ちょっと盛ってと、
「だいたい1000位くらいかな。」
思わずウソついちゃった…
「1000位だって?は、は、は。
笑わしてくれるね。辞退した方がいいよ。」
「なぜだ?」
「何故って僕が8位だからさ。そして、ジョブは聖騎士。
君のような見習いではなくね。」
天雅は不快な笑みを浮かべていた。
もちろん俺はこのぐらいでは怒らない。
「いでよ、天叢雲剣!!」
天雅が空に手をかざすと…
ズドン。
えぐい音を立てて天から一つの剣が降ってきた。
天雅は軽々とその剣を振り上げた。
「いくぞ!」
ひぇぇぇぇぇ
ブンッ
天雅の振った天叢雲剣を俺は紙一重で
ガードした。
なんだ、案外遅いじゃないか。
ザクッ
何?
見ると俺のHPが削られていた。
「ど、どういうことだ。俺は避けたはずなのに。」
「この天叢雲剣からは絶対逃げることが出来ない。
ガードもすり抜けるのさ。」
そういえば、あの剣。
この前のイベントの優勝賞品だった気が・・・
「この剣の能力はすべての防御力を0にするのさ。」
そんなの聞いてねーよ。
ガード出来ないということは
遠距離から戦えばいい。
天雅はどうやら勝ったも同然の顔をしていた。
だが、一方、ハルも余裕がある顔をしていた。
「おい、ベル。そっちはどうだ?」
「あぁ、いつでもいける。」
そのようには全く見えないが。
スコールはベルに隙間なく攻撃を与え続けていた。
「おいおい、なにしようってんだ?」
「秘密だよ。」
「そうか、じゃあ、このまま決めさせてもらう!」
天雅はハルめがけて突進してきた。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
この時のハルは不思議な程に
落ち着いていた。
多分これはベルの存在が大きいのだろう。
ハルもこれをどこかで感じていた。
そして、ベルはスコールから一旦距離を取る。
そしてハルは唱えた。
【テレポーート!!!!!!】
次の瞬間、天雅の腹をベルの槍が貫抜くのを
ハルは目撃した。
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