14 / 72
14話 ゴブリンダンジョン
しおりを挟む
翌日。
私はゴブリンダンジョンに向かっていた。
歩きだから日差しが暑い。
途中、何回も車に轢かれかけたけど、なんとか助かった。
「車に轢かれかけるのにもだいぶ慣れてきたね」
ゴブリンダンジョンにつくといつものように避難する。
「ここまで来れば大丈夫」
私は近くに人がいないことを確認して、アプリでゴブリンダンジョンについて分かっていることを確認する。
ゴブリンダンジョンは10階層まであり、5階層まではゴブリンのみ、そこからはゴブリン、ハイゴブリン、ゴブリンシャーマンが出現する。
たまにゴブリンスライムと呼ばれる緑色のスライムも出現するみたい。
ボスはゴブリンナイトだよ。
他にゴブリンダンジョンで分かっていることは罠があることと、隠し部屋があることだね。
やっぱりハズレの階段の方に何があるかは書かれていない。
たぶんサラマンダーみたいに絶対に勝てないモンスターがいるんだろうね。
サラマンダーに遭遇した後、掲示板に書いておこうかなって思ったけど、嘘つきって言われたくなかったからやめておいた。
そんなやつらがどうなっても私には関係ないからね!
「準備は完璧! れっつごー!」
そう言ってから私はダンジョンに入る。
初めてのDランクダンジョンだから少し不安だけど隠し部屋にさえ行かなければ何とかなるはず。
まずは1階層。
ゴブリンダンジョンは比較的明るいダンジョンだから懐中電灯は必要ない。
私は片手に【スライムの短剣】を持って進んでいく。
スライムが弱すぎて【スライムの短剣】の強さを試せなかったからゴブリンで早く試してみたい。
探索を続けるとゴブリンを見つけた。
ゴブリンの後ろには階段があり、階段を通る人を待ち伏せているように見える。
けど、ゴブリンはそこまで賢いモンスターじゃない。
だから、待ち伏せているわけじゃなくて、たまたま階段の前にいただけだと思う。
私はゴブリンに気づかれないようにゆっくりと近づく。
初めて戦うモンスターは隠密があっても慎重に近づかないと不安だからね。
攻撃が当たる距離まで近づくと、私は短剣でゴブリンの喉を突き刺す。
喉を刺されたゴブリンは声を出そうにも出せず、その場に倒れた。
倒れたゴブリンに追い討ちをかけるように何度も短剣を刺すとゴブリンは力尽き、魔石に姿を変えた。
「なかなかの切れ味。これなら問題なさそうだね!」
私は魔石を拾い、階段を降りて2階層に移動する。
「どうしてこんなに暗いの!?」
ゴブリンダンジョンは明るいって書いてあったはずなのに2階層は暗かった。
書くならちゃんとした情報を書いてほしい。
でも文句ばっかり言ってても仕方ない。
私は慎重に進み始めた。
早く暗い階層から移動したかったので、ゴブリンを見つけても無視して進んでいく。
移動した3階層が暗くないって保証はないけどね……
しばらく進んでいくと道の先が明るくなっていた。
「何かあるのかな?」
遠くてよく見えなかったので近づいてみると階段があった。
どうやら3階層からの明かりが漏れてきていたみたい。
私はすぐに3階層に移動してゴブリン探しを再開する。
一体目を倒すまでは少し不安だったけど、余裕で倒せることが分かった今、ゴブリンは経験値をいっぱいくれるだけの雑魚モンスターだよ。
「この調子ならゴブリンダンジョンも余裕でクリアできそうだねー!」
そんなことを考えながら進んでいくとこっちに向かって歩いて来ている2体のゴブリンを発見した。
さっきのゴブリンと違って木刀のようなものを持っている。
木刀って言うより長い木の棒って言った方がいいかもしれない。
持っていようが攻撃される前に倒したら関係ないけどね。
私はゴブリンに正面から近づき、2体の喉をほぼ同時に切り裂いて瀕死の状態にする。
後はさっきと同じように一体ずつしっかりとトドメを刺すだけだ。
「ふぅ、疲れたよ……」
トドメを刺し終えたと同時に聞き慣れた声が聞こえた。
『レベルが上がりました』
Dランクダンジョンのモンスターの経験値に【成長の指輪】の効果が合わさって3体倒すだけでレベルが上がった。
このペースならダンジョンをクリアする頃にはレベル11以上になれるかもしれない。
そう考えるとすごいワクワクしてきた。
「これも全部隠密のおかげだよ! ダンジョンに行かないといけなくなったのは隠密のせいだけど……」
矛盾してるような気がするけど手に入れてしまったものはしょうがない。
私の意思ではどうにもならないのだ。
アイスを買いに行けなかったりとか不便なことも多いけど、スキルの性能だけで見れば最強クラスだと思う。
私は魔石を2つともリュックに入れ、3階層の探索を再開した。
私はゴブリンダンジョンに向かっていた。
歩きだから日差しが暑い。
途中、何回も車に轢かれかけたけど、なんとか助かった。
「車に轢かれかけるのにもだいぶ慣れてきたね」
ゴブリンダンジョンにつくといつものように避難する。
「ここまで来れば大丈夫」
私は近くに人がいないことを確認して、アプリでゴブリンダンジョンについて分かっていることを確認する。
ゴブリンダンジョンは10階層まであり、5階層まではゴブリンのみ、そこからはゴブリン、ハイゴブリン、ゴブリンシャーマンが出現する。
たまにゴブリンスライムと呼ばれる緑色のスライムも出現するみたい。
ボスはゴブリンナイトだよ。
他にゴブリンダンジョンで分かっていることは罠があることと、隠し部屋があることだね。
やっぱりハズレの階段の方に何があるかは書かれていない。
たぶんサラマンダーみたいに絶対に勝てないモンスターがいるんだろうね。
サラマンダーに遭遇した後、掲示板に書いておこうかなって思ったけど、嘘つきって言われたくなかったからやめておいた。
そんなやつらがどうなっても私には関係ないからね!
「準備は完璧! れっつごー!」
そう言ってから私はダンジョンに入る。
初めてのDランクダンジョンだから少し不安だけど隠し部屋にさえ行かなければ何とかなるはず。
まずは1階層。
ゴブリンダンジョンは比較的明るいダンジョンだから懐中電灯は必要ない。
私は片手に【スライムの短剣】を持って進んでいく。
スライムが弱すぎて【スライムの短剣】の強さを試せなかったからゴブリンで早く試してみたい。
探索を続けるとゴブリンを見つけた。
ゴブリンの後ろには階段があり、階段を通る人を待ち伏せているように見える。
けど、ゴブリンはそこまで賢いモンスターじゃない。
だから、待ち伏せているわけじゃなくて、たまたま階段の前にいただけだと思う。
私はゴブリンに気づかれないようにゆっくりと近づく。
初めて戦うモンスターは隠密があっても慎重に近づかないと不安だからね。
攻撃が当たる距離まで近づくと、私は短剣でゴブリンの喉を突き刺す。
喉を刺されたゴブリンは声を出そうにも出せず、その場に倒れた。
倒れたゴブリンに追い討ちをかけるように何度も短剣を刺すとゴブリンは力尽き、魔石に姿を変えた。
「なかなかの切れ味。これなら問題なさそうだね!」
私は魔石を拾い、階段を降りて2階層に移動する。
「どうしてこんなに暗いの!?」
ゴブリンダンジョンは明るいって書いてあったはずなのに2階層は暗かった。
書くならちゃんとした情報を書いてほしい。
でも文句ばっかり言ってても仕方ない。
私は慎重に進み始めた。
早く暗い階層から移動したかったので、ゴブリンを見つけても無視して進んでいく。
移動した3階層が暗くないって保証はないけどね……
しばらく進んでいくと道の先が明るくなっていた。
「何かあるのかな?」
遠くてよく見えなかったので近づいてみると階段があった。
どうやら3階層からの明かりが漏れてきていたみたい。
私はすぐに3階層に移動してゴブリン探しを再開する。
一体目を倒すまでは少し不安だったけど、余裕で倒せることが分かった今、ゴブリンは経験値をいっぱいくれるだけの雑魚モンスターだよ。
「この調子ならゴブリンダンジョンも余裕でクリアできそうだねー!」
そんなことを考えながら進んでいくとこっちに向かって歩いて来ている2体のゴブリンを発見した。
さっきのゴブリンと違って木刀のようなものを持っている。
木刀って言うより長い木の棒って言った方がいいかもしれない。
持っていようが攻撃される前に倒したら関係ないけどね。
私はゴブリンに正面から近づき、2体の喉をほぼ同時に切り裂いて瀕死の状態にする。
後はさっきと同じように一体ずつしっかりとトドメを刺すだけだ。
「ふぅ、疲れたよ……」
トドメを刺し終えたと同時に聞き慣れた声が聞こえた。
『レベルが上がりました』
Dランクダンジョンのモンスターの経験値に【成長の指輪】の効果が合わさって3体倒すだけでレベルが上がった。
このペースならダンジョンをクリアする頃にはレベル11以上になれるかもしれない。
そう考えるとすごいワクワクしてきた。
「これも全部隠密のおかげだよ! ダンジョンに行かないといけなくなったのは隠密のせいだけど……」
矛盾してるような気がするけど手に入れてしまったものはしょうがない。
私の意思ではどうにもならないのだ。
アイスを買いに行けなかったりとか不便なことも多いけど、スキルの性能だけで見れば最強クラスだと思う。
私は魔石を2つともリュックに入れ、3階層の探索を再開した。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった
仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。
そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?
異世界から日本に帰ってきたら魔法学院に入学 パーティーメンバーが順調に強くなっていくのは嬉しいんだが、妹の暴走だけがどうにも止まらない!
枕崎 削節
ファンタジー
〔小説家になろうローファンタジーランキング日間ベストテン入り作品〕
タイトルを変更しました。旧タイトル【異世界から帰ったらなぜか魔法学院に入学。この際遠慮なく能力を発揮したろ】
3年間の異世界生活を経て日本に戻ってきた楢崎聡史と桜の兄妹。二人は生活の一部分に組み込まれてしまった冒険が忘れられなくてここ数年日本にも発生したダンジョンアタックを目論むが、年齢制限に壁に撥ね返されて入場を断られてしまう。ガックリと項垂れる二人に救いの手を差し伸べたのは魔法学院の学院長と名乗る人物。喜び勇んで入学したはいいものの、この学院長はとにかく無茶振りが過ぎる。異世界でも経験したことがないとんでもないミッションに次々と駆り出される兄妹。さらに二人を取り巻く周囲にも奇妙な縁で繋がった生徒がどんどん現れては学院での日常と冒険という非日常が繰り返されていく。大勢の学院生との交流の中ではぐくまれていく人間模様とバトルアクションをどうぞお楽しみください!
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる