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23話 約束の日
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家に着いた私は【アイテムポーチ】からアイスを取り出し、今食べる分を一つだけ残して残りを冷凍庫に仕舞う。
【アイテムポーチ】の効果のおかげでアイスは全く溶けていなかった。
15万円もしたけど、買ったかいがあったよ。
アイスを全部仕舞い終えた私は早速食べ始める。
1口目。
口の中にチョコの甘さが広がる。
バニラもいいけどチョコもおいしい。
二口目。
幸せだよ。
三口目。
幸せすぎるよ。
4口目。
アイスが無くなってしまった。
「もう1つ食べよう!」
そう言って冷凍庫から1つアイスを取り出して、また食べ始める。
私は食べながら今朝写真をあげた掲示板の確認をするためにアプリを開く。
「今日は何人くらい集まってるのかなぁ?」
そう思って掲示板を見たけど、誰も私のことについて話していない。
私が写真をあげたのがお昼だったからもう話している人はいないのかな?
そう思って掲示板のログをお昼まで遡ってみた。
「あったー!」
私が写真をあげた時間まで遡ってみたらたくさん書き込みがあった。
『8888888』
『パチパチパチ』
『88888888888』
『だから毎回うるさいってww』
『この写真ってほんとに今日?』
『俺朝からゴブダンで待機してるけど嘘つきっ子らしき人物は見てない』
『同じく』
『ワイも見てない』
『嘘の可能性が微レ存』
『また嘘か』
『さすが嘘つきっ子ww』
『俺なんてパーティ全員で探したけど見つけられんかった。ちな感知系スキルも使った』
『感知系使って見つけられないとか黒確じゃんwww』
『さす嘘w』
『清々しいほどのウソwww』
『呼吸=嘘なんだよきっと』
「はぁ……みんな暇人なのかな……」
その後もずっと同じようなことが書かれていた。
だんだんとイライラしてきた私はスマホを電源を切ってから、冷凍庫にアイスを取りに行った。
「もういいよ!! こうなったらやけ食いだ!!」
私はテーブルに積み上げた10個のアイスを食べきってからふて寝した。
イライラしている時は寝るに限る。
★
それから毎日、ゴブリンダンジョンに行っては日が暮れるまで周回り、家に帰って寝るを繰り返した。
――――――――――――――――――――――――
穂刈 琴音 16歳 レベル37 スキルポイント 240
状態:隠密
HP:91
攻撃力:117
防御力:85
固有スキル:「隠密」
スキル:「初級氷属性魔法」「鑑定」
装備:【スライムの短剣】【成長の指輪】【力の指輪】
――――――――――――――――――――――――
レベルは37まで上がり、スキルポイントを500使って鑑定スキルも手に入れた。
レベルが上がるにつれて貰えるスキルポイントが増えてきたから500ポイントくらいならすぐにたまる。
レベルが上がった今ではゴブリンダンジョンで一撃で倒せないのはゴブリンナイトだけになった。
だけど、Cランクダンジョンに行くにはまだまだレベルが足りない。
Cランクダンジョンはパーティならレベル50、ソロならレベル60が死なずにクリアできる最低基準と言われている。
それでも死ぬ人は毎年何千人といるんだけどね。
この話はここまでにして早くダンジョンに出発しよう。
今日は待ちに待った小鳥さんとのダンジョン攻略の日だから遅れたりしたら大変だ。
昨日の夜はワクワクしすぎてなかなか眠れなかったから【眠り茸】という食べたら眠くなるキノコを食べて無理やり寝た。
このキノコはゴブリンダンジョンを10周した時のクエスト報酬だよ。
正直言って使い道が分からなかったけど、結構役に立ったから良かったよ。
★
ダンジョンに着いて、時間を確認するとまだ約束の30分くらい前だった。
「早く来すぎちゃったけどまあいっか! 小鳥さんが来るまで待っていよう」
待っている時にLEINで『着きました』と送っておいた。
15分くらい待っていたら小鳥さんらしき人がやってきた。
目立つ水色の髪をフードで隠しているつもりなんだろうけど、全然隠しきれていないからすぐに分かった。
「そこにいるってことでいいのかな……?」
私の近くに来て小鳥さんがそう言った。
集合場所を事前に決めていなかったら大変なことになっていた気がする。
『はい! 小鳥さんの横にいます』
そう送って私は小鳥さんの手を掴んだ。
「ひゃっ!? ほ、ほんとにいるっ!? 透明人間みたいで楽しそう……ってごめんなさい。琴音さんは困ってるのにそんな言い方しちゃって、ほんとごめんなさいっ!!!」
小鳥さんはそう言いながら土下座をしようとしていたので、慌てて止めた。
いい人すぎて逆に困る。
『別に気にしてないので大丈夫ですよ! それよりこのままだと不便なことが多いと思うのでとりあえず電話で話しましょう!』
文字で会話するのは大変だからね。
「もしもし? 改めまして、穂刈琴音です! 今日はパーティを組んでくれてありがとうございます!」
「いえいえ、わっ、私なんかと組んでくれる人がいるなんて思っていなくて感謝の気持ちでいっぱいです! ありがとうございます!」
やっぱりめちゃくちゃいい人だ!
「来たばっかりだけど、早速ダンジョンの攻略を始めましょう!」
「はっ、はい! わ、私も精一杯頑張ります!!」
【アイテムポーチ】の効果のおかげでアイスは全く溶けていなかった。
15万円もしたけど、買ったかいがあったよ。
アイスを全部仕舞い終えた私は早速食べ始める。
1口目。
口の中にチョコの甘さが広がる。
バニラもいいけどチョコもおいしい。
二口目。
幸せだよ。
三口目。
幸せすぎるよ。
4口目。
アイスが無くなってしまった。
「もう1つ食べよう!」
そう言って冷凍庫から1つアイスを取り出して、また食べ始める。
私は食べながら今朝写真をあげた掲示板の確認をするためにアプリを開く。
「今日は何人くらい集まってるのかなぁ?」
そう思って掲示板を見たけど、誰も私のことについて話していない。
私が写真をあげたのがお昼だったからもう話している人はいないのかな?
そう思って掲示板のログをお昼まで遡ってみた。
「あったー!」
私が写真をあげた時間まで遡ってみたらたくさん書き込みがあった。
『8888888』
『パチパチパチ』
『88888888888』
『だから毎回うるさいってww』
『この写真ってほんとに今日?』
『俺朝からゴブダンで待機してるけど嘘つきっ子らしき人物は見てない』
『同じく』
『ワイも見てない』
『嘘の可能性が微レ存』
『また嘘か』
『さすが嘘つきっ子ww』
『俺なんてパーティ全員で探したけど見つけられんかった。ちな感知系スキルも使った』
『感知系使って見つけられないとか黒確じゃんwww』
『さす嘘w』
『清々しいほどのウソwww』
『呼吸=嘘なんだよきっと』
「はぁ……みんな暇人なのかな……」
その後もずっと同じようなことが書かれていた。
だんだんとイライラしてきた私はスマホを電源を切ってから、冷凍庫にアイスを取りに行った。
「もういいよ!! こうなったらやけ食いだ!!」
私はテーブルに積み上げた10個のアイスを食べきってからふて寝した。
イライラしている時は寝るに限る。
★
それから毎日、ゴブリンダンジョンに行っては日が暮れるまで周回り、家に帰って寝るを繰り返した。
――――――――――――――――――――――――
穂刈 琴音 16歳 レベル37 スキルポイント 240
状態:隠密
HP:91
攻撃力:117
防御力:85
固有スキル:「隠密」
スキル:「初級氷属性魔法」「鑑定」
装備:【スライムの短剣】【成長の指輪】【力の指輪】
――――――――――――――――――――――――
レベルは37まで上がり、スキルポイントを500使って鑑定スキルも手に入れた。
レベルが上がるにつれて貰えるスキルポイントが増えてきたから500ポイントくらいならすぐにたまる。
レベルが上がった今ではゴブリンダンジョンで一撃で倒せないのはゴブリンナイトだけになった。
だけど、Cランクダンジョンに行くにはまだまだレベルが足りない。
Cランクダンジョンはパーティならレベル50、ソロならレベル60が死なずにクリアできる最低基準と言われている。
それでも死ぬ人は毎年何千人といるんだけどね。
この話はここまでにして早くダンジョンに出発しよう。
今日は待ちに待った小鳥さんとのダンジョン攻略の日だから遅れたりしたら大変だ。
昨日の夜はワクワクしすぎてなかなか眠れなかったから【眠り茸】という食べたら眠くなるキノコを食べて無理やり寝た。
このキノコはゴブリンダンジョンを10周した時のクエスト報酬だよ。
正直言って使い道が分からなかったけど、結構役に立ったから良かったよ。
★
ダンジョンに着いて、時間を確認するとまだ約束の30分くらい前だった。
「早く来すぎちゃったけどまあいっか! 小鳥さんが来るまで待っていよう」
待っている時にLEINで『着きました』と送っておいた。
15分くらい待っていたら小鳥さんらしき人がやってきた。
目立つ水色の髪をフードで隠しているつもりなんだろうけど、全然隠しきれていないからすぐに分かった。
「そこにいるってことでいいのかな……?」
私の近くに来て小鳥さんがそう言った。
集合場所を事前に決めていなかったら大変なことになっていた気がする。
『はい! 小鳥さんの横にいます』
そう送って私は小鳥さんの手を掴んだ。
「ひゃっ!? ほ、ほんとにいるっ!? 透明人間みたいで楽しそう……ってごめんなさい。琴音さんは困ってるのにそんな言い方しちゃって、ほんとごめんなさいっ!!!」
小鳥さんはそう言いながら土下座をしようとしていたので、慌てて止めた。
いい人すぎて逆に困る。
『別に気にしてないので大丈夫ですよ! それよりこのままだと不便なことが多いと思うのでとりあえず電話で話しましょう!』
文字で会話するのは大変だからね。
「もしもし? 改めまして、穂刈琴音です! 今日はパーティを組んでくれてありがとうございます!」
「いえいえ、わっ、私なんかと組んでくれる人がいるなんて思っていなくて感謝の気持ちでいっぱいです! ありがとうございます!」
やっぱりめちゃくちゃいい人だ!
「来たばっかりだけど、早速ダンジョンの攻略を始めましょう!」
「はっ、はい! わ、私も精一杯頑張ります!!」
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