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22話 買い物
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「ほかりんお待たせ~! どう? 似合ってる?」
30分くらいしてやっと出てきたと思ったらそんなことを聞いてきた。
「似合ってるけど、服を選んでて30分もかかったとか言わないよね?」
「そうだけどどうかしたの?」
涼っちは不思議そうな顔をして聞き返してきた。
「やっぱりなんでもない。暑いから早く行くよ!」
私はそう言って、涼っちの手を引っ張って進み始める。
「行くってどこに? そっちに行ってもコンビニもスーパーも無いよ?」
「いいから行くよ!」
★
「到着だよ!」
私は目の前にある、2階建ての建物を見てそう言った。
「ここってもしかして……………どこ?」
なんで知ってる風に言ったの?
「ここはギルドショップだよ!」
「ギルドショップって武器とかが売ってるあの?」
「そう、その。まあとりあえず中に入ろうよ」
私はそう言って店の中に涼っちを引っ張って行く。
ギルドショップの入口が自動ドアじゃなくて助かったよ。
私は涼っちと手を繋ぎながらショップ内を回っていく。
ショップ内は結構広く、1階はポーション売り場と魔道具売り場があり、2階は装備売り場になっている。
今日用事があるのは魔道具売り場だよ。
「涼っちごめんね。こうしないと涼っちが店内で1人でずっと電話してる変な人になっちゃうから……」
私が手を繋がないと隠密の効果が切れてしまう。
「大丈夫だよー! ところでほかりんは何を買いに来たの?」
「【アイテムポーチ】だよ。あとはいい装備が売ってたら買おうかなと思ってね」
【アイテムポーチ】は見た目以上に量が入るポーチ型の魔道具だよ。
たくさん入るけど、残念ながら軽くなったりはしない。
その代わり、ポーチの中だと時間が進まないという効果がある。
値段は15万円くらいするけど、これを買うためにアイスを我慢して貯金してきたからギリギリ足りる。
もし、足りなかった涼っちに払ってもらえば解決だよ。
「【アイテムポーチ】ってダンジョンにアイス持って行きたいだけじゃないの?」
「そうだけど、それがどうかしたの?」
「別にいいんだけどね。そのために15万ってなんかもったいない気がするなって……」
言われてみれば確かにそうだ。
「15万でいっぱいアイス買った方がいいかもしれないね!」
「それも同じくらいもったいない気がするけど、もう好きにしたらいいよ……」
涼っちは呆れたような顔をしている。
そんな顔をしている涼っちはほっといてどうしよう。
【アイテムポーチ】を買うか、買わずにアイスを買うか。
折角貯金したんだし、ここは【アイテムポーチ】にした方がいいよね。
うん、そうしよう!
私は【アイテムポーチ】を手に取って2階の装備売り場に移動する。
もちろん涼っちも引っ張って行くよ。
装備売り場には剣やら防具やら色々置いてある。
何か良さそうな物があったら買おうかなと思ってたけど、予想以上に高くて買える物がほとんどない。
1番高い剣なんて5000万円もするし、こんなもの誰が買うんだろう。
「ねぇねぇほかりん、この装備買ってあげようか?」
そう言って手に取った物を見せてきた。
「私そんなの絶対着ないからね? そもそもそれって装備なの?」
「効果もちゃんと書いてるし、装備だと思うよ!」
どっからどう見てもAMAZ○Nとかで売っている猫耳パーカーにしか見えないんだけど……
「それってどんな効果なの?」
「もしかして効果しだいで着てくれるってこと?」
「べ、別にそういうわけじゃ……」
隣で涼っちがにやにやしていて少しイラッとするよ!
「まあとりあえず効果を読むね。えーっと効果は防御力+レベルの3倍だって。あと……」
この装備、見た目はふざけてるけどめちゃくちゃ強い……
これがあればCランクダンジョンもクリアできるかも……?
でも、こんなの着たら涼っちにいじってくださいって言ってるようなもんだし……
うーん……どうしよう……
「あ!」
涼っちが急に大きな声を出したからびっくりした。
「急に大声出さないでよ……」
「ごめんごめん」
「それで何かあったの?」
「その装備やっぱり買ってあげられないや。まさか100万円もするなんて……」
てことは着なくて済むってことだ。
「良かったぁぁー!!」
「ほかりん今何か言った?」
涼っちの目がまたヤバい人になってるよ。
それと繋いでる手の握る強さがどんどん強くなってない? 気のせいかな……
「き、着たかったぁぁーって言っただけだよ…………」
「やっぱり着たかったんだ! またいつか買ってあげるからその時まで待ってて! それじゃ【アイテムポーチ】を買って帰ろっか」
「うん……」
私は隠密のせいで買えないから、涼っちにお金を渡して買ってきてもらった。
【アイテムポーチ】を買って店を出た後、近くのスーパーに行ってアイスを買って帰った。
スーパーキャップのバニラを10個とチョコ10個買った。
ほんとは30個買いたかったけど、涼っちにとめらたから買えなかったんだよ……
「私のお金なのにぃぃー!!!」
30分くらいしてやっと出てきたと思ったらそんなことを聞いてきた。
「似合ってるけど、服を選んでて30分もかかったとか言わないよね?」
「そうだけどどうかしたの?」
涼っちは不思議そうな顔をして聞き返してきた。
「やっぱりなんでもない。暑いから早く行くよ!」
私はそう言って、涼っちの手を引っ張って進み始める。
「行くってどこに? そっちに行ってもコンビニもスーパーも無いよ?」
「いいから行くよ!」
★
「到着だよ!」
私は目の前にある、2階建ての建物を見てそう言った。
「ここってもしかして……………どこ?」
なんで知ってる風に言ったの?
「ここはギルドショップだよ!」
「ギルドショップって武器とかが売ってるあの?」
「そう、その。まあとりあえず中に入ろうよ」
私はそう言って店の中に涼っちを引っ張って行く。
ギルドショップの入口が自動ドアじゃなくて助かったよ。
私は涼っちと手を繋ぎながらショップ内を回っていく。
ショップ内は結構広く、1階はポーション売り場と魔道具売り場があり、2階は装備売り場になっている。
今日用事があるのは魔道具売り場だよ。
「涼っちごめんね。こうしないと涼っちが店内で1人でずっと電話してる変な人になっちゃうから……」
私が手を繋がないと隠密の効果が切れてしまう。
「大丈夫だよー! ところでほかりんは何を買いに来たの?」
「【アイテムポーチ】だよ。あとはいい装備が売ってたら買おうかなと思ってね」
【アイテムポーチ】は見た目以上に量が入るポーチ型の魔道具だよ。
たくさん入るけど、残念ながら軽くなったりはしない。
その代わり、ポーチの中だと時間が進まないという効果がある。
値段は15万円くらいするけど、これを買うためにアイスを我慢して貯金してきたからギリギリ足りる。
もし、足りなかった涼っちに払ってもらえば解決だよ。
「【アイテムポーチ】ってダンジョンにアイス持って行きたいだけじゃないの?」
「そうだけど、それがどうかしたの?」
「別にいいんだけどね。そのために15万ってなんかもったいない気がするなって……」
言われてみれば確かにそうだ。
「15万でいっぱいアイス買った方がいいかもしれないね!」
「それも同じくらいもったいない気がするけど、もう好きにしたらいいよ……」
涼っちは呆れたような顔をしている。
そんな顔をしている涼っちはほっといてどうしよう。
【アイテムポーチ】を買うか、買わずにアイスを買うか。
折角貯金したんだし、ここは【アイテムポーチ】にした方がいいよね。
うん、そうしよう!
私は【アイテムポーチ】を手に取って2階の装備売り場に移動する。
もちろん涼っちも引っ張って行くよ。
装備売り場には剣やら防具やら色々置いてある。
何か良さそうな物があったら買おうかなと思ってたけど、予想以上に高くて買える物がほとんどない。
1番高い剣なんて5000万円もするし、こんなもの誰が買うんだろう。
「ねぇねぇほかりん、この装備買ってあげようか?」
そう言って手に取った物を見せてきた。
「私そんなの絶対着ないからね? そもそもそれって装備なの?」
「効果もちゃんと書いてるし、装備だと思うよ!」
どっからどう見てもAMAZ○Nとかで売っている猫耳パーカーにしか見えないんだけど……
「それってどんな効果なの?」
「もしかして効果しだいで着てくれるってこと?」
「べ、別にそういうわけじゃ……」
隣で涼っちがにやにやしていて少しイラッとするよ!
「まあとりあえず効果を読むね。えーっと効果は防御力+レベルの3倍だって。あと……」
この装備、見た目はふざけてるけどめちゃくちゃ強い……
これがあればCランクダンジョンもクリアできるかも……?
でも、こんなの着たら涼っちにいじってくださいって言ってるようなもんだし……
うーん……どうしよう……
「あ!」
涼っちが急に大きな声を出したからびっくりした。
「急に大声出さないでよ……」
「ごめんごめん」
「それで何かあったの?」
「その装備やっぱり買ってあげられないや。まさか100万円もするなんて……」
てことは着なくて済むってことだ。
「良かったぁぁー!!」
「ほかりん今何か言った?」
涼っちの目がまたヤバい人になってるよ。
それと繋いでる手の握る強さがどんどん強くなってない? 気のせいかな……
「き、着たかったぁぁーって言っただけだよ…………」
「やっぱり着たかったんだ! またいつか買ってあげるからその時まで待ってて! それじゃ【アイテムポーチ】を買って帰ろっか」
「うん……」
私は隠密のせいで買えないから、涼っちにお金を渡して買ってきてもらった。
【アイテムポーチ】を買って店を出た後、近くのスーパーに行ってアイスを買って帰った。
スーパーキャップのバニラを10個とチョコ10個買った。
ほんとは30個買いたかったけど、涼っちにとめらたから買えなかったんだよ……
「私のお金なのにぃぃー!!!」
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