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21話 サラマンダーよりも怖い
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私はダンジョンから出て早速【力の指輪】をはめてステータス画面開く。
――――――――――――――――――――――――
穂刈 琴音 16歳 レベル17 スキルポイント 120
状態:隠密
HP:40
攻撃力:57
防御力:37
固有スキル:「隠密」
スキル:「初級氷属性魔法」
装備:【スライムの短剣】【成長の指輪】【力の指輪】
――――――――――――――――――――――――
【力の指輪】の効果なんかより先にスキルポイントが気になった。
「どうしてもう120ポイントもたまってるの!? 普通だったらまだ60ポイントのはず……あっ!」
もしかしてレベル11からはレベルが1上がる毎に20ポイント貰えるのかも!?
ステータス画面を開くことがたまにしかないから次レベルが上がった時にでも確認しよう。
スキルポイントの話はこの辺にしておいて【力の指輪】の効果を見ていこう。
それにしても私指輪装備ばっかりだね。
『【力の指輪】:攻撃力+20』
「はい、おしまい!」
説明する程の効果でもなかったよ。
とりあえず確認も終わったし、ゴブリンダンジョンの周回でもしてこよっと。
★
ゴブリンダンジョンをもう1周してきた。
おかげでレベル17から19になったんだけど、ここで問題発生!
「周回飽きたよ……」
だんだんレベルが上がりにくくなってきてるし、ゴブリンしか出てこないし、さすがの私でも飽きてくる。
まだ昼過ぎだけど、今日はもう帰っちゃおう。
「おっと、その前に……」
私はスマホのカメラを開いてダンジョン全体が写るように写真を撮る。
「あとはこれを掲示板にあげてっと……」
『今日はもう帰ります! 私を見つけられたかな~?』
「よしっ、これでかんりょ~♪」
来てなかったんじゃないの? とか言われそうだから、写真もあげておいた。
これならさすがに誰も何も言ってこないはずだね。
「早く帰ってアイスでも食べよー!」
いつも通り魔石を1種類ずつ残して換金して家に帰った。
少し気が緩んでいたのか、久しぶりに車に轢かれかけて焦ったよ。
そのせいで帰るまでが運動会って言われている理由が分かった気がした。
帰るまでがダンジョン探索だね……
★
「ただいまぁ~!」
誰もいないけど何となくそう言って冷凍庫に向かう。
冷凍庫を開けるとpimo残り1パックしかないことに気づいた。
「いつの間に!? あとで涼っちに買ってきてもらおうしかないね! いや、今日は他にも買いたい物があるし、一緒に買いに行こうかな」
涼っちの予定?
そんなのは私には関係ない!
どうせ暇だろうし。
私はラストのpimoを味わって食べた。
いつもおいしいけど、さらにおいしかった気がしたよ。
食べ終わってからすぐに出かける準備をした。
服を着替えて、カバンをもって、お金を用意して涼っちの家にれっつごーだ!
★
ピ~ンポ~ン。
インターホンを押してしばらくすると涼っちが家から出てきた。
「誰もいないってことはもしかしてほかりん?」
さすが涼っち、察しがいいね。
これじゃ話せないからとりあえず電話をかけよう。
「やっぱりほかりんだ~! それにしてもこんな時間からどうしたんだい? もしかしてアイス……?」
「もしかしなくてもアイスだけど、ドアを少しずつ閉めないでよー!!」
全開だったドアが今では涼っちの首が出るくらいしか開いていない。
「しょうがないな~。買ってきてあげるからちょっと待ってて」
そんなことを言っているけど、顔はなんだか嬉しそう。
「しょうがないな~とか言っておきながら嬉しそうな顔に見えるのは気のせいかな~?」
「買ってこないよ?」
「嘘です。ごめんなさい……」
「よろしい。てことで買ってくるけど、何がいい?」
「今日は私も一緒に行くからその時決めるよ」
そう言うと涼っちが固まった。
「ええええ!? あのめんどくさがりほかりんが!? 明日は雪が降って台風と地震が同時に来るかもしれない……」
めんどくさがりなのは事実だけど、そこまで言わなくてもいいんじゃない?
私は泣いちゃうよ?
「今日はアイス以外にも買いたい物があるからね~!」
「私に拒否権は?」
「ないです!」
「お給料はもちろん出るよね?」
「ちょっとだけね……」
「もう1回言ってほしいなー」
涼っちの目がやばい人の目になってる。
これはまずい……
「冗談だよ、冗談……あはは……」
「だよねー! さっすがほかりん♪ 服着替えてくるから待っててねー♪」
そう言って家の中に戻って言った。
「サラマンダーと戦った時よりも怖かったよ……」
今ならSランクダンジョンのボスが涼っちって言われても納得できる。
涼っちをからからうのは程々にしておかないとね……
数十分待っても涼っちが出てこなかったから『暑いから早くしてー』ってLEINを送ろうか迷ったけどやめておいた。
これはきっと涼っちを怒らせた罰だね……
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穂刈 琴音 16歳 レベル17 スキルポイント 120
状態:隠密
HP:40
攻撃力:57
防御力:37
固有スキル:「隠密」
スキル:「初級氷属性魔法」
装備:【スライムの短剣】【成長の指輪】【力の指輪】
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【力の指輪】の効果なんかより先にスキルポイントが気になった。
「どうしてもう120ポイントもたまってるの!? 普通だったらまだ60ポイントのはず……あっ!」
もしかしてレベル11からはレベルが1上がる毎に20ポイント貰えるのかも!?
ステータス画面を開くことがたまにしかないから次レベルが上がった時にでも確認しよう。
スキルポイントの話はこの辺にしておいて【力の指輪】の効果を見ていこう。
それにしても私指輪装備ばっかりだね。
『【力の指輪】:攻撃力+20』
「はい、おしまい!」
説明する程の効果でもなかったよ。
とりあえず確認も終わったし、ゴブリンダンジョンの周回でもしてこよっと。
★
ゴブリンダンジョンをもう1周してきた。
おかげでレベル17から19になったんだけど、ここで問題発生!
「周回飽きたよ……」
だんだんレベルが上がりにくくなってきてるし、ゴブリンしか出てこないし、さすがの私でも飽きてくる。
まだ昼過ぎだけど、今日はもう帰っちゃおう。
「おっと、その前に……」
私はスマホのカメラを開いてダンジョン全体が写るように写真を撮る。
「あとはこれを掲示板にあげてっと……」
『今日はもう帰ります! 私を見つけられたかな~?』
「よしっ、これでかんりょ~♪」
来てなかったんじゃないの? とか言われそうだから、写真もあげておいた。
これならさすがに誰も何も言ってこないはずだね。
「早く帰ってアイスでも食べよー!」
いつも通り魔石を1種類ずつ残して換金して家に帰った。
少し気が緩んでいたのか、久しぶりに車に轢かれかけて焦ったよ。
そのせいで帰るまでが運動会って言われている理由が分かった気がした。
帰るまでがダンジョン探索だね……
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「ただいまぁ~!」
誰もいないけど何となくそう言って冷凍庫に向かう。
冷凍庫を開けるとpimo残り1パックしかないことに気づいた。
「いつの間に!? あとで涼っちに買ってきてもらおうしかないね! いや、今日は他にも買いたい物があるし、一緒に買いに行こうかな」
涼っちの予定?
そんなのは私には関係ない!
どうせ暇だろうし。
私はラストのpimoを味わって食べた。
いつもおいしいけど、さらにおいしかった気がしたよ。
食べ終わってからすぐに出かける準備をした。
服を着替えて、カバンをもって、お金を用意して涼っちの家にれっつごーだ!
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ピ~ンポ~ン。
インターホンを押してしばらくすると涼っちが家から出てきた。
「誰もいないってことはもしかしてほかりん?」
さすが涼っち、察しがいいね。
これじゃ話せないからとりあえず電話をかけよう。
「やっぱりほかりんだ~! それにしてもこんな時間からどうしたんだい? もしかしてアイス……?」
「もしかしなくてもアイスだけど、ドアを少しずつ閉めないでよー!!」
全開だったドアが今では涼っちの首が出るくらいしか開いていない。
「しょうがないな~。買ってきてあげるからちょっと待ってて」
そんなことを言っているけど、顔はなんだか嬉しそう。
「しょうがないな~とか言っておきながら嬉しそうな顔に見えるのは気のせいかな~?」
「買ってこないよ?」
「嘘です。ごめんなさい……」
「よろしい。てことで買ってくるけど、何がいい?」
「今日は私も一緒に行くからその時決めるよ」
そう言うと涼っちが固まった。
「ええええ!? あのめんどくさがりほかりんが!? 明日は雪が降って台風と地震が同時に来るかもしれない……」
めんどくさがりなのは事実だけど、そこまで言わなくてもいいんじゃない?
私は泣いちゃうよ?
「今日はアイス以外にも買いたい物があるからね~!」
「私に拒否権は?」
「ないです!」
「お給料はもちろん出るよね?」
「ちょっとだけね……」
「もう1回言ってほしいなー」
涼っちの目がやばい人の目になってる。
これはまずい……
「冗談だよ、冗談……あはは……」
「だよねー! さっすがほかりん♪ 服着替えてくるから待っててねー♪」
そう言って家の中に戻って言った。
「サラマンダーと戦った時よりも怖かったよ……」
今ならSランクダンジョンのボスが涼っちって言われても納得できる。
涼っちをからからうのは程々にしておかないとね……
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