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67話 琴奈の呪い
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「わかったよ、おねーちゃん。ありがとっ」
スキルについてはだいたい教え終わった。
「それで、どうやったら琴奈が持っているスキルを確認できるの?」
琴奈は私たちと違って、まだステータスを持っていない。
だから、ステータス画面を開いてスキルを確認するということができない。
でも、ことりさんなら確認する方法を知っているはずだ。
「スキルの確認ですか。それくらいなら簡単ですよ。ステータス画面を開くみたいな感じで、呪いについて書かれた画面を開くことができます。こんな感じですね」
そう言ってことりさんは呪いの効果とかが書かれた画面をその場に表示した。
――――――――――――――――――――――――
呪名:リントヴルムの呪い
効果:20の歳に死亡する。
スキル:「身体超強化」
解呪法:歪みのダンジョンボス リントヴルムの討伐
――――――――――――――――――――――――
「ことりんこれに書いてることってほんとうなの? これってことりんが後3年で死んじゃうってことだよね?」
涼っちはその表示を二度見してそう言った。
そういえば、涼っちにはまだ呪いの効果を言ってなかった。
「はい、本当です……」
「でもこれって、リントヴルムってやつを倒せば大丈夫ってことだよね? だったら私がそいつを倒してことりんを助けてあげるよ!」
涼っちは自信たっぷりの表情をしている。
「それ、ことねさんにも言われました。2人とも結構似てるんですね!」
「「こんなやつとどこが似てるんだよ!!」」
「「あ」」
涼っちと声ががぶった。
「ほかりん私の真似しないで!」
「それはこっちのセリフだよ!」
私たちを見ていることりさんと琴奈は口を押さえて笑いをこらえていた。
「むぅ…………涼っちのせいで2人に笑われたじゃんか」
「それはほかりんが私の真似をしたからでしょ?」
「先に言ったのは私の方!」
「「ふんっ!」」
私たちはそう言って顔をそむけた。
それを見ていた琴奈はまだ頑張って笑いをこらえていたけど、ことりさんは諦めてお腹を抱えて笑っていた。
涼っちのせいでひどい目にあったよ。
どうしてこんなやつと私が一緒にされなきゃいけないんだ。
「あれ? そういえばさっきまで何の話してたんだっけ?」
「妹さんの呪いの効果の話です! しっかりしてくださいよー!」
「ごめんごめん……それで、妹の呪いの効果ってどういう感じだったの?」
「それは今から妹さんが見せてくれるはずです!」
そう言ったあと、ことりさんは琴奈になにやら合図を出していた。
「いっくよー! そりゃっ!」
――――――――――――――――――――――――
呪名:???の呪い
効果:虚弱体質になり、ステータスを獲得できなくなる。また、20の歳に死亡する。
スキル:「スキル無効化」
解呪法:??のダンジョン ???の討伐
――――――――――――――――――――――――
「「「スキル無効化……?」」」
私たち3人はそう呟いた。
琴奈は珍しそうに表示された画面を見ている。
数年ぶりに意識が戻った琴奈からすれば、この世界の全てのものが新鮮に感じられるんだろうね。
「琴奈、そのスキル無効化ってところをタッチしてみて」
「こう……かな?」
――――――――――――――――――――――――
「スキル無効化」
効果:使用者に対する全てのスキルを無効化する。また、このスキルは常時発動される。
――――――――――――――――――――――――
「隠密の効果が琴奈にだけ無かったのはこのスキルのせいだったんだね」
おかげって言った方がいいかもしれない。
まあとりあえず、理由が分かったからそれでおっけーだ。
「常時発動されるって書いているけど、これもほかりんみたいなハズレスキルってことなの?」
「分からないけど、たぶん違うんじゃないかな。私のスキルにはそんなこと書いてなかったし、それにスキル無効化って常時発動しても困らなさそうだし」
能力的にもハズレスキルってことは無さそう。
スキル無効化を試してみたわけじゃないからまだなんとも言えないけど、かなりチートなスキルだと思う。
まあ、呪いの対価としては割に合わないけどね。
「それよりも呪いの効果の方がやばいよ!」
スキル無効化の方に目がいってしまっていたけど、呪いの方がもっとやばい。
簡単に言えばことりさんの呪いの上位互換って感じだ。
琴奈の歳だから、ことりさんより時間があるけど、問題はそんなことじゃない。
「???の呪いってどういうこと?」
「私もこんなの知らないです……」
ことりさんの場合はリントヴルムというモンスターの呪いって分かっていて、そいつを倒せば解呪されるってことも分かっている。
だけど、琴奈の場合は何を倒せばいいのかすら分かっていない。
「とりあえず明日からみんなで調べてみようよ!」
「そうだね! 3人だと時間がかかりすぎるからネットの人達にも頼んでみない?」
「それはだめ! ネットの人なんてろくな奴がいないから……」
ただでさえ呪いのことを嫌がる人がほとんどなのにさらにネットって……
涼っちのせいで嫌なことを思い出してしまったよ。
スキルについてはだいたい教え終わった。
「それで、どうやったら琴奈が持っているスキルを確認できるの?」
琴奈は私たちと違って、まだステータスを持っていない。
だから、ステータス画面を開いてスキルを確認するということができない。
でも、ことりさんなら確認する方法を知っているはずだ。
「スキルの確認ですか。それくらいなら簡単ですよ。ステータス画面を開くみたいな感じで、呪いについて書かれた画面を開くことができます。こんな感じですね」
そう言ってことりさんは呪いの効果とかが書かれた画面をその場に表示した。
――――――――――――――――――――――――
呪名:リントヴルムの呪い
効果:20の歳に死亡する。
スキル:「身体超強化」
解呪法:歪みのダンジョンボス リントヴルムの討伐
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「ことりんこれに書いてることってほんとうなの? これってことりんが後3年で死んじゃうってことだよね?」
涼っちはその表示を二度見してそう言った。
そういえば、涼っちにはまだ呪いの効果を言ってなかった。
「はい、本当です……」
「でもこれって、リントヴルムってやつを倒せば大丈夫ってことだよね? だったら私がそいつを倒してことりんを助けてあげるよ!」
涼っちは自信たっぷりの表情をしている。
「それ、ことねさんにも言われました。2人とも結構似てるんですね!」
「「こんなやつとどこが似てるんだよ!!」」
「「あ」」
涼っちと声ががぶった。
「ほかりん私の真似しないで!」
「それはこっちのセリフだよ!」
私たちを見ていることりさんと琴奈は口を押さえて笑いをこらえていた。
「むぅ…………涼っちのせいで2人に笑われたじゃんか」
「それはほかりんが私の真似をしたからでしょ?」
「先に言ったのは私の方!」
「「ふんっ!」」
私たちはそう言って顔をそむけた。
それを見ていた琴奈はまだ頑張って笑いをこらえていたけど、ことりさんは諦めてお腹を抱えて笑っていた。
涼っちのせいでひどい目にあったよ。
どうしてこんなやつと私が一緒にされなきゃいけないんだ。
「あれ? そういえばさっきまで何の話してたんだっけ?」
「妹さんの呪いの効果の話です! しっかりしてくださいよー!」
「ごめんごめん……それで、妹の呪いの効果ってどういう感じだったの?」
「それは今から妹さんが見せてくれるはずです!」
そう言ったあと、ことりさんは琴奈になにやら合図を出していた。
「いっくよー! そりゃっ!」
――――――――――――――――――――――――
呪名:???の呪い
効果:虚弱体質になり、ステータスを獲得できなくなる。また、20の歳に死亡する。
スキル:「スキル無効化」
解呪法:??のダンジョン ???の討伐
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「「「スキル無効化……?」」」
私たち3人はそう呟いた。
琴奈は珍しそうに表示された画面を見ている。
数年ぶりに意識が戻った琴奈からすれば、この世界の全てのものが新鮮に感じられるんだろうね。
「琴奈、そのスキル無効化ってところをタッチしてみて」
「こう……かな?」
――――――――――――――――――――――――
「スキル無効化」
効果:使用者に対する全てのスキルを無効化する。また、このスキルは常時発動される。
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「隠密の効果が琴奈にだけ無かったのはこのスキルのせいだったんだね」
おかげって言った方がいいかもしれない。
まあとりあえず、理由が分かったからそれでおっけーだ。
「常時発動されるって書いているけど、これもほかりんみたいなハズレスキルってことなの?」
「分からないけど、たぶん違うんじゃないかな。私のスキルにはそんなこと書いてなかったし、それにスキル無効化って常時発動しても困らなさそうだし」
能力的にもハズレスキルってことは無さそう。
スキル無効化を試してみたわけじゃないからまだなんとも言えないけど、かなりチートなスキルだと思う。
まあ、呪いの対価としては割に合わないけどね。
「それよりも呪いの効果の方がやばいよ!」
スキル無効化の方に目がいってしまっていたけど、呪いの方がもっとやばい。
簡単に言えばことりさんの呪いの上位互換って感じだ。
琴奈の歳だから、ことりさんより時間があるけど、問題はそんなことじゃない。
「???の呪いってどういうこと?」
「私もこんなの知らないです……」
ことりさんの場合はリントヴルムというモンスターの呪いって分かっていて、そいつを倒せば解呪されるってことも分かっている。
だけど、琴奈の場合は何を倒せばいいのかすら分かっていない。
「とりあえず明日からみんなで調べてみようよ!」
「そうだね! 3人だと時間がかかりすぎるからネットの人達にも頼んでみない?」
「それはだめ! ネットの人なんてろくな奴がいないから……」
ただでさえ呪いのことを嫌がる人がほとんどなのにさらにネットって……
涼っちのせいで嫌なことを思い出してしまったよ。
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