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枕の章

「ご挨拶」

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出ばやし「宇宙マーチ」が鳴る中を演者登壇。

え~、みなさま! 初めまして。わたくし、錯乱坊亭ぷにヒロと申します。
面白い名前でしょう? もちろん本名やあらしまへんのどすえ~?
そんならなんやて? 芸名どすがな~。
こんな口調やから言うてゲイの事とちゃいますで~!
落語いう芸を披露させて頂いてるので芸名を名乗ってるわけなんですよ~?
しかし、なんですな~?
このライプレ劇場、正式にはラインプレイ劇場というらしいんですけども、大きな所ですね~?
私みたいなペーペーな芸人が、こんな立派な舞台に立たせて頂いていいのでしょうか?
えっ? 座ってるがな? ですって~?
もちろん、落語ですから座って演じさせて頂きます。

みなさんも日頃感じておられると思いますが、先輩と後輩の関係とは不思議なものですね~?
疫病神な後輩でも、ついつい付き合ってしまうというのは、今も昔もはたまた未来でもあるようでして…
これからお話しするのは太陽系全域に人類が進出してるような頃の先輩と後輩のお話でございます。
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