虐待弁当

食物連鎖

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第16話 智亜紀、トップに立つの巻 智亜紀side①

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大和の事件から間もなく、大和達は中学2年に進級になった。

ちょうど事件は3学期に起きたのと、進級すればクラス替えもあるので、退部するには最高のタイミングであったと思う。

もちろん、クラスはバカ女達の子息達と離す考慮はするだろうなと思っていたので、その点に於いてもさほど大きい不安はなかった。


しかし、予想外の展開。


「靖と同じクラスだったー」


ん?

今なんと?


新学期初日、新クラス発表の時、玄関にいた大和に同じクラスだよー!!って靖が走って喋りにきたらしい。

皆さんおわかりでしょうか?

靖と大和は仲がいいんです。
どちらかと言うと、靖の一方的な片思いに近い関係です。

靖は、大和が退部の選択した時、誰よりも引き止め、退部した今も戻ってきて欲しいと言うそうです。

大和は
「取り巻き女①が消えたら戻る」
と返しているそうだ。

靖と取り巻き女①の息子は不仲なので、そのように返しても問題はないだろうし、どうしても戻れない理由があるのは靖にはわかってほしいという思いがあるそうだ。

大和はわかっているのだ。
外面から見れば、主犯は取り巻き女①だが、実際は実行犯が取り巻き女①なだけで、首謀者はバカ女だと。
だけど靖にそんな事は絶対言えないのもわかっている。
大和自身も、行き場のない思いを沢山抱えているのだ。

この大和の発言を親として止めろ、と言われるだろうが、そこは事実なので私は止める選択はしないつもり。


謝られることなんて、地球が爆発してもあり得ないが、その謝罪がもしあったとしても、許す選択はしないだろうなって思うから。
例え、地球が爆発しても。



あら、話脱線しちゃったわ。

大和と靖が同じクラスになっちゃったわ。
配慮してくれるかと思ったのに。

靖以外の取り巻きの子息は全員クラス違うが、何故か靖は同じ。

何故だ何故だと思っていたら、ナイスタイミングで学校から電話がきて、今回のクラス替えの件でお話があるとの事でお呼び出しがありましたよ。


学校に行ったら、担任と隣のクラスの担任になった顧問の先生が出迎えてくれた。


まずは、今回のクラス替えの背景の説明があった。

「気付いてると思いますが、今回のクラス編成はかなり偏ってます。」

本来なら、大和と今回の大和の事件に加担した保護者の子息は全員クラスを離す方向で調整をしていた。
しかし、バスケ部が県から来た感染症対策による部活中止の通達を無視して部活を行った事で他のご父兄から苦情が殺到し、怖いからバスケ部の子と同じクラスにしないでくれという声が予想以上に多かったそうだ。


つまりは、調整が出来ないくらいカオスな状況だったと言うことじゃん。
思わず笑ってしまった。


調整を重ねる過程で、靖は大和を依存しすぎなんじゃないか?ってくらい好きなのは先生たちからも見てわかるし、靖自身は生活態度に問題はない。逆に離した時の靖のメンタルの方が心配なくらい。
ここ2人を同じクラスにすることで、そのクラスに入れても大丈夫そうな子が増える、という結論となり、こんなクラス編成になったそうだ。

靖自身に罪はないし、非常にいい子なのだ。
母親がクソなだけで。

クラス替えの件に関しては、説明も求めなくてもしてくれたし、理由の筋も通っていたので了承した。


しかーし!!


「実は浅井さんにはもうひとつお願いがありまして…。うちの学年の保護者の委員長をやってもらえないでしょうか?事情が事情で、浅井さんしか適任がいないんです…。」

なんと?
クラス替えの話は前座ですかい!!

本題はこっちかいな!!
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