虐待弁当

食物連鎖

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第17話 智亜紀、トップに立つの巻 智亜紀side②

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何故こんなパッパラパーで、紙皿の器の持ち主の私のもとに委員長打診の話が来るのだ?

理由をちょっと聞かせてもらおうか?


「実は、顧問の先生が、部活動が原因によるストレスで体調を崩し、顧問を辞める事になったんです。」


…あぁ~、そういうこと。


「つまりは、私に防波堤になれって事ですよね?」


バスケ部は問題を起こしすぎたのだ。

いつもトラブル対応に追われていた先生。
こういう部活だから、保護者の人間としての質は低い。
非良識的な保護者ばかりで、時にはその保護者からの攻撃を受けていた。

大和の一件の時も、大和だけじゃなく私の事も守ろうとしてくれていたのをわかっていた。

真面目で、曲がったことが大嫌いで、何よりも子供達の成長を誰よりも願っていた先生。

そんな先生が、体調を崩す所まで来ていたのだ。

もしかしたら、大和の一件の際に既に体調を崩していたかもしれない。

私の知らない所で、バカ女達を止めようとしていたのは大和から聞いていた。
何回か、バカ女達に指導入れるか?と大和に提案していたが、大和はやらなくていいと都度止めていたそうだ。

大和は先生が好きだから。
指導入れる事によって、先生が攻撃対象になるのがわかっていたから。
そういう大人達の集団なのをわかっていたから、犠牲になるのは自分だけでいいと思っていたそうだ。


「防波堤になるって言い方は語弊になるかもしれませんが、限りなくそれに近いと解釈していただいて構いません。
実は昨年の委員長さんの奥様が病気で体調が悪いとの事で、感染リスクを減らすため今年は委員長をやれないと言われました。前委員長は子供も保護者も安心して過ごせるような学校生活の運営を望まれていて、次の委員長に浅井さんを指名されました。

『大和君の件もあり、その件に関わった保護者達は、浅井さんが委員長になれば、学校において少なくとも学年内では変な事が出来なくなるし、浅井さんと大和君を学校で守るという形を取ることが出来ると思う。
何よりも、昨年の参観日の時うちの嫁が病気で体型が変わり、周りから好奇の目で見られた時、浅井さんはめちゃくちゃド派手か恰好してきてさ!!嫁に注目がいかないようにしてくれたんだよね。
その浅井さんの情の深さに感動したのよ。あの人なら、保護者間の潤滑油になると思う。』

と前委員長が仰っていました。

そして、浅井さんは我々教師にとっても、浅井さんが言うところの防波堤です。

どうかお願いです、委員長を引き受けてくれないでしょうか?」


そこまで言われたら、やらざるもえないよね。

後は、先生たち云々より、前委員長の言葉が胸に刺さったよね。
奥様大好きなんですよ、だから奥様には穏やかに過ごしてほしい。


この日、委員長・浅井智亜紀が誕生した。


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