虐待弁当

食物連鎖

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第20話 虐待弁当 ~序章~

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父母会長問題は、何とか解決した。


ほっとしたのも束の間、次の問題が降りかかってきた。


感染症の規制が緩和され、今までやれなかった県外遠征が一気に解禁になったのだ。

コーチは県外遠征をどんどんやりたい人なので、続々と組んだ。

そうなると出てくるのが経済的な問題だ。
靖の分と、今年入部した妹の郷の分も用立てないといけない。

しかし、不正受給の時にボーナスは消えてしまった。


実は私、毎年知り合いの農家の所で本職が休みの日はバイトしていた。

…確定申告?するわけないじゃん。


私は、今年も引き続き知り合いの農家の所でバイトをすることにしたのだ。
農家のバイトは実は日給が非常にいいのだ。
最初は順調に遠征費を稼げており、部活の方も夏に全中出場を決めた。

念願の全中だ。

よし、遠征費まであと少しだ、頑張ろう!!
と思っていた矢先。
大きなトラブルが発生した。



前代未聞の大雨の大災害が発生したのだ。

知り合いの農家は大雨で水没し、大きな被害を被ってしまったのだ。


…やばい、当てが外れた。
しかも運悪く、災害発生したのが全中1週間前だった。
私はこの週は全て有給休暇を取り、農家の手伝いに行くつもりだったのだ。
遠征費のラストスパートとして。


やむを得ず、私はクレジットカードでお金を借り、靖を送り出した。
そして、あっという間に自転車操業になった。


当然、生活もその分苦しくなった。

とりあえず、私の分はいいから子供達に食べさせていかないと。


食費を切り詰めているので、当然私は痩せた。
それと同時に、栄養が行き渡らないのか、物忘れやボーっとする時間も増えた。

だからだろう。


「母ちゃん、明日弁当の日だからね!!」


その言葉を聞き流していた。
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