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第21話 虐待弁当 靖side
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母ちゃん…。
俺、昨日言ったよね?
今日は弁当の日なんだって!!
母ちゃん、早番で朝早くに仕事行っちゃって弁当作れなかったのは仕方ないよ。
母ちゃん、俺達のために頑張ってるのわかってるから。
けど、けどよ。
冷蔵庫の中にレタスとリンゴしか入ってないってどういう事よ!!?
せめて弁当のおかずの材料になりそうなものを用意してくれよー。
俺は急いでご飯を炊き、2段弁当の上段にレタスをちぎって敷き詰め、下段にリンゴをカットして入れた。
おにぎりの具になりそうな物はなかったから、塩むすびにした。
いつも給食時間は楽しみだったが、今日ほど昼飯の時間が来なければいいと思った事はない。
たまたま、席が窓側の1番後ろで、隣の席が大和なのがせめてもの救い。
けど、大和はこの弁当見たら絶対にイジる気がする。
だから、誰にも見せられない。
遂に、運命の昼飯の時間が来た。
普段給食の俺らからすれば、周りがどんな弁当なのかは、正直気になる。
小学校の時、調理師のばあちゃんが弁当を作ってくれてたから、よくみんなの弁当を見て回っていた。
が!!今回はそんな事は出来ない。
この弁当だけは見せられない。
だから、腕でひた隠しにしながら弁当を食べていた。
そしたら、案の定大和が、
「おい靖、何で隠しながら食べてんの?」
と聞きながら弁当を覗いてきた。
その言葉に同じグループの友人達も、なになにどうした?と便乗してきた。
そして、弁当を見るやいなや、
「おいおい!!野菜とフルーツはせめてもう1種類入れようよ!!」
「肉は?」
などと聞いてきた。
周りの友達は、色んな具材が挟まったサンドイッチや、卵焼きやウインナーといった弁当の定番おかずにふりかけがかかった弁当だった。
あまりにも、惨めだった。
そんな時に大和が、
「靖、俺おかず食べきれないからこれあげるよ!!」
と焦げた春巻き2本と唐揚げをくれた。
大和の弁当は、四角い卵焼きと厚いハムみたいなのが挟まった沖縄っぽいおにぎりと、野菜とサラダチキンが入った大きい弁当、卵焼きや唐揚げなのが入った小さい弁当だった。
焦げた春巻きを見ながら、
「大和の母ちゃんっぽいな」
って思った。
焦げてるのわかってて、大丈夫大丈夫って笑いながら詰めたのが想像ついた。
大和の母ちゃんは、いつも元気でニコニコしてて、俺の事を「もう1人の息子」と言って、大和が部活を辞めた後も可愛がってくれていた。
俺は知ってる。
大和が部活を辞めたのは母ちゃんのせいだって。
母ちゃんが大和の母ちゃんに嫌がらせしようとして、上手くいかなくて、大和に嫌がらせした事も。
大和は取り巻き①がって言うけど、俺の母ちゃんだってわかってて、気を遣って言わないのもわかってる。
けど、俺はどうにかしたくても、どうしていいかわからないんだ。
大和も、大和の母ちゃんも、本当にごめん。
俺の母ちゃんが本当にごめん。
焦げた春巻きは、今日食べたものの中で1番美味しかった。
…俺も、大和の母ちゃんの息子になりたかったな。
俺、昨日言ったよね?
今日は弁当の日なんだって!!
母ちゃん、早番で朝早くに仕事行っちゃって弁当作れなかったのは仕方ないよ。
母ちゃん、俺達のために頑張ってるのわかってるから。
けど、けどよ。
冷蔵庫の中にレタスとリンゴしか入ってないってどういう事よ!!?
せめて弁当のおかずの材料になりそうなものを用意してくれよー。
俺は急いでご飯を炊き、2段弁当の上段にレタスをちぎって敷き詰め、下段にリンゴをカットして入れた。
おにぎりの具になりそうな物はなかったから、塩むすびにした。
いつも給食時間は楽しみだったが、今日ほど昼飯の時間が来なければいいと思った事はない。
たまたま、席が窓側の1番後ろで、隣の席が大和なのがせめてもの救い。
けど、大和はこの弁当見たら絶対にイジる気がする。
だから、誰にも見せられない。
遂に、運命の昼飯の時間が来た。
普段給食の俺らからすれば、周りがどんな弁当なのかは、正直気になる。
小学校の時、調理師のばあちゃんが弁当を作ってくれてたから、よくみんなの弁当を見て回っていた。
が!!今回はそんな事は出来ない。
この弁当だけは見せられない。
だから、腕でひた隠しにしながら弁当を食べていた。
そしたら、案の定大和が、
「おい靖、何で隠しながら食べてんの?」
と聞きながら弁当を覗いてきた。
その言葉に同じグループの友人達も、なになにどうした?と便乗してきた。
そして、弁当を見るやいなや、
「おいおい!!野菜とフルーツはせめてもう1種類入れようよ!!」
「肉は?」
などと聞いてきた。
周りの友達は、色んな具材が挟まったサンドイッチや、卵焼きやウインナーといった弁当の定番おかずにふりかけがかかった弁当だった。
あまりにも、惨めだった。
そんな時に大和が、
「靖、俺おかず食べきれないからこれあげるよ!!」
と焦げた春巻き2本と唐揚げをくれた。
大和の弁当は、四角い卵焼きと厚いハムみたいなのが挟まった沖縄っぽいおにぎりと、野菜とサラダチキンが入った大きい弁当、卵焼きや唐揚げなのが入った小さい弁当だった。
焦げた春巻きを見ながら、
「大和の母ちゃんっぽいな」
って思った。
焦げてるのわかってて、大丈夫大丈夫って笑いながら詰めたのが想像ついた。
大和の母ちゃんは、いつも元気でニコニコしてて、俺の事を「もう1人の息子」と言って、大和が部活を辞めた後も可愛がってくれていた。
俺は知ってる。
大和が部活を辞めたのは母ちゃんのせいだって。
母ちゃんが大和の母ちゃんに嫌がらせしようとして、上手くいかなくて、大和に嫌がらせした事も。
大和は取り巻き①がって言うけど、俺の母ちゃんだってわかってて、気を遣って言わないのもわかってる。
けど、俺はどうにかしたくても、どうしていいかわからないんだ。
大和も、大和の母ちゃんも、本当にごめん。
俺の母ちゃんが本当にごめん。
焦げた春巻きは、今日食べたものの中で1番美味しかった。
…俺も、大和の母ちゃんの息子になりたかったな。
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