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1.魔王な嫁
しおりを挟む「サスティー、ちょっとリモコンっ取ってくれー」
「はいはい、まったく、近くにあるんだから自分で取りなさいよね」
「ごめんちょっ」
「ごめんちょっじゃない!」
「いて!ごめんって!俺がわるかったよ!」
「まったく、たまにはしっかりしなさい!」
彼女の名は、「サスティー・サタン・アルドベグ」である。俺の嫁であり、一応この世界「ラグ二ドール」の魔王でもある。
身長は160cm前後で、銀髪のロングストレートに赤色の目をしており、出ているところもかなり出ていてとても容姿が整った美しい自慢の嫁だ。
因みに俺の名前は「伊瀬雄二」だ。数ヶ月程前にこの世界へと転生した。
俺とサスティーが出会ったのはちょうど俺が転生してから間もない時だった。
まあ詳しく話すと長くなるので、それはまた今度の機会にするとしよう。
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「ちょっと魔王城にいってくるね。すぐ帰ってくるから」
どうやら魔王城に用があるらしい。
詳しくは、魔王城に置きっ放しにしている物があるそうなのでそれを取りに行くらしい。
「気をつけてなー。あ、お前なら心配ないか」
「あのね、あたしも一応女なんですけど?」
「ごめんって。そんなに睨むな」
「もう・・・行ってきます!」
魔王になるだけあって、嫁はかなり強い。そうだな、サスティーの強さを簡単に表すとすると、大陸一つ破壊出来る程の強さ、とでも言っておこうか。まぁとりあえず強い。
仮にサスティーに痴漢行為を働く者や、襲うような者が居たら確実に返り討ち、いや、あの世行きだろうな。
そんなこんなでサスティーの身の危険を心配する必要はないのである。
ただ、その事を先ほど言ってしまったらサスティーは少し不機嫌そうに家を出ていってしまった。
魔王と言えど乙女なんだ。これは俺の配慮が足りなかったな。これからは気を付けよう。
「さて、ちょいと掃除でもするかな。あいつも喜ぶだろう」
嫁を少しでも驚かして喜ばせてやろうと、俺は掃除に取り組む。
「よいしょっと・・・・・・ん?これは・・・・・・」
一枚の写真が、床に落ちていた。なんの写真かと思い手に取ってみると、そこには嫁が写っていた。写っているまでは良しとしよう。しかし、この写真は・・・・・・
「これは、魔王として大暴れしてたときの写真か。おお、まさに魔王だな。盛大に破壊しまくってやがる」
それは、魔王サタンとしての嫁の豪快な写真だった。辺りが火の海になっている。
荒ぶってやがる・・・これは完全に悪役だな。
「まさしくこれこそ本当の鬼嫁!・・・いや、悪魔嫁か?」
とりあえず、嫁を怒らさないでおこうと思った俺であった。
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