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しおりを挟む昔から怖い言い伝えのある山がある。
あの山に入ったら帰ってこなくなる、と言うものだ。
そんなある日、
少女は飼っていた猫が居なくなったのに気が付いて、辺りを探し回る。
だけど、何時までたっても見付からない。
村中を探し回ったけど見付からなかったから、
けして入ってはいけない、と強く言われた山に向かう。
日が暮れ始め、辺りは薄暗くなってきて、霧が出始めた。
突然、少女の頭の中に声が響いた。
「おいで、おいで、この森のもっと奥深くまで。」
少女はビクッとして立ち止まった。
少女は怖くなって猫は明日探そうと思い、帰ろうとした。
振り返って森から出ようと足を上げたときだった。
後ろから
「ニャー」
と猫の鳴き声が聞こえた。
「!?」
少女は鳴き声に反応して振り返った。
カサッ…と音がした方に目をやる。
少女の飼っていた猫らしき動物が走って行った
「…、!待って…!」
少女は急ぎ足で追いかける
自分が森の深くに迷いこんだことを忘れながら……
どれだけ走っただろうか。猫は姿を消し、少女が猫を探しているときだった。
切り開かれた場所があることに少女は気付いた。
行ってみると、
木でできた家が建っていた。
少し小さめの家だった。
少女は、こんなところに住んでいる人が居るなんて…と思いながらじっと家を見つめていた。
そして――、
玄関が、開いた。
ギクッとして急いで何処かに隠れようと辺りを見回す。
キョロキョロしてる間に、中から少年が出てきた。
少女と同じぐらいだろうか。
少年は少女に気付き、
ニッコリ微笑んだ。
「こんばんわ。
珍しいね、こんなところにどうしたの?」
いきなり言われた事に戸惑いながら少女はこたえる。
「えっ、と…飼い猫が、居なくなって…探してたら、ここに、いました…」
そう言うと少年は、
そうなんだ。といい、
「今日は遅いから、僕ん家に泊まっていく?」
少女は戸惑いながらも、首を横に振る。
「お母さん達が、お家で待ってるから…」
と。
だが、少年は危ないから、と言って聞かない。
「ここには、狼や熊がいるよ?それでも、食べられてもいいの?」
それを聞いた少女は怖くなってきて、少年の申し出を受けることにしました。
少女を家に入れた少年は、カップとステッキを持ってきて、少女に観てて、と笑顔で言いました
少年がステッキを持って、何かをカップに向かって唱えました。
すると、カップにシロップがたっぷり入った甘いココアが出てきました。
ビックリした少女でしたが、だんだん笑顔になっていき、すごぉい!と拍手をして言いました
少年は今できたばかりのモノを少女に渡しました
少女は一口のみ――
ドサリ、と音をたてて
倒れました。
少年は、倒れた少女を見て、クスッと笑いました。
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