人形婚約者がいるんです

冬日

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背後にはモブが居る

人形はいつから人間だったのか

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肌けた前をかき合わせ、ワンピースをこれ以上剥がさないようシイールーを睨む。

「ぜったいダメ!結婚するまではぜったいしないのっ! したら婚約破棄するから」

「・・・ウルバは俺の・・・させない。」

まだ本編が始まるまで3年ある。
ちなみに私は推しとヒロイン王女のカップリングを生で見れると浮かれていたガチ勢。
結婚だって一応の目安に3年から4年後で、と話し合いで決めていた。
こうなったら婚約破棄も辞さない。こともない。

「っていうか何で人間に・・・?」

うっかり呟いたのは失言だった。
絶対に人形に見えるなんておくびにも出さなかった努力が無に。

シイールーがニマリと悪い顔で笑ったのだ。

「ウルバとのキスで魔法が解けたんだ。」

「キスで魔法が解けるってお姫様かっ。呪いパターンじゃなかったのネ。そういうのって普通は愛とかでしょ」

「あっただろう、俺側からの愛の絆」

ヤバい。なんでか推しのはずなのに言動がヤバすぎて鳥肌がでたわ。

「出会って数日で愛があるわけわるかぁっ!何か他に条件が・・・そもそもこの魔法はなんの魔法なの・・・?」

私にだけ陶器人形に見える魔法で、私とキスしたら解けるって、複雑すぎる。なんのメリットがあってかけるのかすらわからない。
他の人には普通に人間にしか見えないものみたいだから、より謎。

「知りたい?俺の事知りたい?」

いくらでも話すよって勢いでグイグイ来られると警戒心がわく。

「あー、急に知りたくなくなったような。」

目を背けて何も考えず答えるとシイールーは真顔になってしまった。

「知りたくないなら、こっちに教えてからお話ししようか」

服を押さえていたはずの手が両手とも恋人繋ぎで捕まり、乱れた服から出る白い双丘に、シイールーがペロリとひと舐め。

「気になる!今!すぐに!!話し聞きたいなあああ」

心臓停止で死ぬには今世まだ早すぎます、おとっつあんまだアタイ清い体でいたいんだい。

ガクブルで首振り赤べこになります。

「ふぅん?本心で言ってるの?関わりたくなさそうだったから傷ついたなぁ、俺を意識してもらうには触れ合いがまだまだ足りなかったようだね」

「すっごく聞きたいシイールーのこと隅々まで聞きたいヨ!話し合いダイジだヨ!こ、こころかようと愛生まれるヨ!」

「話を聞いたらウルバが愛してくれるんだ・・・ホントウ?」

ペロリペロリペロリ

「んン!ホント、へひゃあっ」

「嘘だったら最後までしちゃうからね?」

「ななになにゆって」







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