異常性癖者たちの戦争ゲーム【※注意:参加者は本当に死にます--が復活するので安全です。だれでもご参加頂けます】

木森林木林

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蛇足・アポカリファの憂鬱

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それは初めて皇帝が半透明になったときのことである。
ここは夢の世界。
いるのは皇帝と皇帝のスキル人格、アポカリファだけだ。

皇帝は見て分かるほど薄く透明になっていた。

今まで違和感を感じていた正体・・その違和感を感じるたびになにか不安定な、ざわついた感じを受けていたアポカリファであったが、しかし発作のように鬱くなっていく今の高低の存在は希薄そのものであった。

「お前・・消えるのか?」
「あはは、面白ーい!!」

直感で理解した。この子の寿命は近いと。

肉体のでは、肉体を失って精神だけの今、もちろんない。

精神の寿命、つまり生きることへの飽き・・!

アポカリファは皇帝のスキル故に皇帝のことなら何でも知っている。

皇帝は奴隷同然の兵士だった。

主に使え戦場を走りターゲットを殺すだけの兵器。

食料は光合成(微)のスキルでギリギリしか与えられていなかったし、人を殺すたびに心を痛め、いつしか壊れていったということも。

皇帝には人権など与えられていなかった。




皇帝はそのころ特殊奴隷兵士と言われていた。

「特殊奴隷兵士に何のスキル入れたらいいですかね?」
「そうだな。まず遠距離からでの操作が可能なテレパス。空腹を抑える光合成(微)、他者からの操作を阻害するナイトメア、敵国につかまったときに発動するエクスプロージョン。あと最低限の危機は乗り切れるように肉体の限界を超えるようにフィジカルリミットブレイクは必要だな」
「それだけでいいんですか?」
「ああ。もう少し長持ちさせるためには、清潔を保つクリーンとか、精神の疲労をとるスリープとかいろいろあるけど、こいつらは量産型だから時間効率だと使い捨てるのが効率がいいんだよ」
「ええ・・でもそれだと死んだときの処理が嫌ですね・・」
「大丈夫大丈夫。スキル引継ぎの技術があればその時だけ善スキル他の奴隷兵士に引き継いでエクスプロージョンで破壊すればいいし」
「ああそうですね。しかしすごいですね強奪スキルもちの特殊奴隷兵士の量産なんて」




ずっと殺したいと思っていた。
人の痛みを知らないで自分に痛みを与えるやつらに。
だから殺した。

特殊奴隷兵士Aは組み合わせるスキルを手に入れた!

『テレパスを使いナイトメアを逆流。この子の操作主を一時的に狂気的状態化します』
『そして条件操作を一時的に緩和させ人殺しの条件を開放します』
『エクスプロージョンをフィジカルリミットブレイクで強制的にレベルアップ。コア・エクスプロージョンのスキルに進化しました』
『コア・エクスプロージョンのスキルを人類に対して実行します』


爆ぜた。
一瞬で。
痛みを感じる間もなく、塵になった。リセットされた。
惑星ができる前の状態まで、今までのことはなかったことになった。
彼らはいなくなったのだ。


その時の気持ちよさといったら・・


そうアポカリファは皇帝のすべての記憶を持っている。
それは皇帝自身の人格とどう違うのか。

だが、そうではない。何故ならアポカリファは皇帝自身ではないと自分で思っているからだ。
では自分は何者だと思っているのか。
アポカリファは・・




「あれ?もとに戻っちゃった」
「・・・・」

いや、アポカリファは安心していなかった。分かる。これで安心はできない。その理由はまだ鬱くなっているからだ。今のように急激にではないが、見て分からない程度に今も薄くなり続けている。
今のは急激に薄くなって、そのことに対して皇帝自身が面白がっているから。面白がることで皇帝の生きる理由は増えていく。だから多少もとには戻る。それにそれは皇帝自身の死だ。体感何万年も生きてきた皇帝自身がすぐに受け入れられるわけではない。故に、その恐れが生きる理由になる。

だが、それも時間の問題だ。

薄くなることが徐々に彼の中で面白がる要因にならなければ、そして彼自身が自身の死を受け入れてい待ったら・・急激に皇帝の存在は薄くなっていき、手のうちどころがなくなってしまうことだろう。

「・・・よし」

アポカリファは決断する。

あの腐れ人間が住む別の次元、平行世界の渡航するスキルを作り、マシな人間を連れてくる。

そしたら肯定も気に入ってくれるはずだ。生きたいと願ってくれるはずだ。だからこそ・・

「罪悪感は感じなくていいはず。お前は・・悪くないんだから」


因果応報、あれだけの地獄を味あわされて、生命も何もかもしゃぶりつくされて者扱いされて痛みを与えられて、そんな彼らに安らかな死を与えてやった。それはやりすぎるということはない。妥当どころかそれですら生ぬるいと感じる。同じ目に合わせてもいいのに、ただ一発、痛みを与えるでもなく殺しただけで済ませてしまったのだ。

なのに、


「なんで罪悪感なんて感じるんだ?」


アポカリファは皇帝の母親としての人格。愛情、自身の自己防衛機能。そして同時にやさしさ良心でもあった。




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