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古来よりのもの
しおりを挟む現代と過去の作品を比べて。
萌え絵と、昔に作られた芸術作品、それらは比較してみるべきものじゃないかもしれない。
だが、あえて比較すると、個人的に萌え絵のほうが好きだ。
デフォルメが入っているのが良い。
逆に写実的なものは個人的にどうもダメだ。
何がダメかというと、恐怖心を感じるのだ。
海外の、宗教画とか、モナ・リザだとか、写実的なものは、何か怖いものを感じる。
いや、言い方を変えれば、ミステリアスといったところだろうか。
そもそも芸術作品は、自由だ。何を作ってもいい。楽しければいい。個人的に作って楽しいのが芸術だという定義だと思っている。
だからこそ、絵は、写実的なものである必要は必ずしもない。
いや、むしろ、写実的なものこそが例外的な芸術作品と言えるのではないだろうか。
よく、写実的な絵を描かれる人もいるけど、それはその技術がすごい!!という驚きがメインだ。
対して、デフォルメなキャラ絵は、心を癒してくれる。
そういう意味で、現代の芸術は、とてもいいと思う。楽しさがある。
そして、話は変わるが、昔の写実的な作品は、現代の写実的な作品と比べて、何か、ミステリアス度数が高いと僕は感じる。
それは、昔の人と現代の人の精神は、かけ離れているからなのではないか。つまり、違うものが怖いと感じるという恐怖だ。
人は未知のものを恐れる。それを感じているのではないか。
加えるならば、昔の環境はとても厳しいものだったからではないか。生きるか死ぬかというニュアンスが大きかった。
実際にそんな環境で生きてきた者が、完全に自分の趣味のために芸術を作ろうとした場合、やはり、現実の知らず知らずのうちに、環境の厳しさみたいなものが、作品の中に入るのではないかと思う。
絵画に限らず、小説や漫画などの捜索をしている人は分かるかもしれないが、人の作品を真似しようとしてもどうしても自分の個性が出てしまうという実感がある。
それと同じで、昔の人の精神性が、あの絵画のミステリアス度数を作り出しているのではないか。
また、それは絵画だけでなく小説やらいろいろなものに対しても同じなのではないか。
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