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酒場のあらくれが初心者をナビゲートする。
しおりを挟むある女性キャラクターが酒場に入ってきた。中のあらくれや猛者、クエスト初心者たちが彼女を見た。
「おい!あれを見ろ!」
そう、彼女は名前が赤く表示されていた。
それはすなわち人を殺したということである。
人殺し窃盗などによるペナルティはシステム的にほぼないといっていい。だが人殺しが他者にばれるということでそれを専門ん位しているもの以外はあまり犯罪を犯さない。
たまに街中でも見るが、色々影で噂されるやつだ。
それも彼女のような可憐な少女ならなおさらおびえられるのだ。ギャップ的なものもあるが、この世界では見た目と強さはあまり一致しない。子供でもレベルやスキルが強ければ大人でさえも圧倒する。故に彼女は過剰に恐れられていた。普通に考えたら特殊な環境で育った猛者のはずだが・・
だが、彼女はそのことについて不本意そうだった。
「ちっ、違うんですっ!これは・・そう!盗賊のほうが襲い掛かってきて・・ッ!」
「嘘をつけ!盗賊などのもとから赤い名前の人を殺しても名前は赤くならないはずだ!」
そう、反論したものの言う通りである。
しかし、彼女は
「違うんですっ!まだ初心者の盗賊で名前が白くて、まだ人殺しをしたことがないようでしたので・・」
「だとしても、初心者が返り討ち・・か?」
「いえ・・親が護身用に持たせてくれた使い捨ての反撃の護符が作動して・・そのあとは命からがら逃げてきたのです。」
「・・確かにそれなら一理はある・・だがな」
反論したものは周囲を見渡した。皆一様に険しい顔をしている。
「誰が信じると思う?その話。」
「・・ッ!」
「もしかしたら油断させて・・っていう可能性だってある。すくなくとも俺はお前とパーティを組むのはごめんだね」
「俺も」
「私も」
「あたいも」
「ううう、私はギルドに入ったばかりの初心者・・ここなら先輩がレクチャーしてくれるって聞いたのに・・」
そう、名前が赤い彼女の言う通り、ここではある風習があり、先輩がパーティを組んでレベルを挙げさせてくれてたり、冒険者としての知識を教えてくれたりして、むやみやたらに死人を増やさないということをしているのだ。
だが、あの様子じゃ誰も彼女とパーティを組んではくれないだろう。
「・・・げせねぇ」
彼はその様子を見ていた。
そのテーブルには三人のキャラクターが座っていた。
「おや?どうかしましたか?あんなろりっこに気を取られるなんて、あなたらしくありませんよ?」
シルクハットにペスト医師の仮面をかぶっている服の下に強靭な筋肉をまとう細マッチョ。
「筋肉しかないな。筋肉。こういう胸糞悪いときは筋肉を鍛えるに限る」
パンツ一丁の投げ技がうまそうな巨大筋肉だるま。
「いや、げせねぇと思ってよ。あの女・・」
そして上半身裸で熱い胸板の上からとげとげの肩パッドを付けている細マッチョと巨マッチョの中間筋肉だるまだ。
「どうしましたかな?あの女を落としたくなったのですかな?よーしっ!」
「ちょっと待て。お前あいつの名前の色を見ろ。後ろから刺されかねんぞ」
「そうですな・・一回死ぬと復活するまでにいつかかるかわかりませんからなー」
「そう、ここは様子見が懸命だ。その間に筋トレをするべきだな」
二人の言い分に
「確かにな。だが、初めてこの酒場に来た時に俺たちはどうした?」
「ハッ!」「ハッ!」
「確かに名前は赤いし、彼女は実は暗殺者なのかもしれないが・・でも、そうじゃない。彼女が言ってることが本物という可能性もあるのだぜ?がから俺は‥行くぜ。」
助け合い。そう先輩から優しくされたから自分も先輩になったときに後輩を優しくする。
荒くれであり、見た目で判断されることも多いが、かなり人間ができていた。心のIQ、いわばEQが高いである。
そして威勢よく声をかける。
「げへへ!どうした姉ちゃん!!なんか困りごとかい!?」
「ふぇっ?!荒くれの人!?」
「ぐへへ・・ひどいじゃないのそんなおびえた顔されちゃあよ・・困りごとがあったら行ってくれよ・・」
傍目から見てると、なんか今にも犯されそうな感じだが、本当は良い人なのだ。
だが外野はそのことを知っているので大丈夫だった。それどころか彼を心配する。
「おい!!そいつの名前の色が分からないのか?!油断したところをやられるぞ?!」
「うるせぇ!!俺が何をしようが勝手じゃい!!」
「あの、もしかして私をレクチャーしてくれるのですか?」
「ぐへへ・・お姉ちゃんがどうしてもというのならやらねぇこともねぇなっ?!」
眼を見開いていう荒くれであり、犯罪集がすごいが、これでも親切百パーセントである。
「そ、それじゃあお願いますっ!」
「ぐひひ・・俺様のしごきについてこれるかな?!」
そして彼らはクエストを受けて外へと出ていった。
残されたものは勝手なことを言う。
「おい、あいつら行っちまったぞ・・」
「そして再び彼らを見ることはなかった・・」
「どうでもいいですぞー!それより女の子をナンパするですぞー?!」
「いや、俺はこれから男友達と筋トレの約束してるから」
「ホモですかなー?!男同士では気持ちよくなれないですぞー?!」
「なれる!筋トレは気持ちがいいものだぞ!」
「まあいいですぞー!我も10歳以下しか女の子として認めませんしー!」
「もしもし警察ですか?」
「ぐももー!」
ーーーーー
そして一方クエストを受けた二人は。
「どりゃー!マッスルスラッシュ!」
筋肉値の二倍ダメージを与える斬撃がウサギの耳を両断した!
「と、これをクエストの受付に渡せば10ゴールドになるぞ」
「へー!すごいですー!!」
「お前もやってみな」
「はいー!」
そういて女の子はナイフを素振りで当てようとするが・・
「あたらないですー!><」
「ふんっ」
そして薬草だ。
「薬草はモス豚をたどっていけば見つかるぞ」
「なるほどですー!」
「そしてここを探っていくと・・取れた!!やってみろ」
「うわー!失敗するですー><」
「ふんっ」
そして狼だ。
「狼型モンスターはカウンターを狙うと倒しやすいぞ。」
「なるほどですー!うまいですー!」
「やってみろ」
「カウンター狙えないですー!普通に倒したデスー!」
「ふんっ」
そしてオーがだ。
「オーガは再生するから一撃で心臓を狙うといいぞ」
「なるほどですー!」
「やってみろ」
「ううー!!心臓を狙えないですー!連発して穴ぼこを開けていくしか倒せないですー!><」
「ふんっ」
そしてドラゴンだ。
「ドラゴンはうろこの間を狙うといいぞ」
「なるほどですー!!」
「やってみろ」
「うわー!食べられたですけど、うまく穴をあけて出られたですー!」
「ふんっ」
そうして夕方になった。
「今日はありがとうございました!」
「ふんっ、いいってことよ」
「それじゃあ私はこのへんで!」
「おうよ。それと一つ」
「なんですか?!」
「てめぇ・・、初クエストでドラゴン倒してたよな・・」
「!!」
女の子はびっくりしたような顔になった。
「それに、他にもだ。素振りとかも初心者と思えないほどだし、まるで熟練者が強くて再ゲームみたいな動きをしていたなぁ」
「・・・・」
「まるで、リアルスキルを使って初心者を装ったかのような動きだったなぁ・・」
「・・・(ここまでか)」
一瞬殺意が漏れ出た。
そう、このゲームでは、リアルスキルを極めることで、低レベルでも高レベルモンスターを倒せるようになっている。つまり女の子は実は強くてニューゲームのプレイヤーキラーであり、名前が赤いのは普通に罪もない人を殺していたからなのだ。
今回、クエストのレクチャーを受けたのは、当然この荒くれを殺すかれであるが・・しかし
「(一瞬たりともスキのないオーラ・・不意をつくことができなかったから明日にでも回そうかと思ったのに・・!)」
信頼しきれば隙を生み出してしまうもの。彼女はそれをついていくことで高い勝率を誇るのだ。
だが・・今は正々堂々対戦の流れ・・しかし
「(だが・・ボクの全力で挑めば・・勝率80%、いや90%!)」
普通に戦ってよわいわけではない。
そして懐からナイフを取り出して投擲する・・その前に
荒くれは、言う。
「おんめーすっげーなぁー?!」
「!?」
無邪気な顔で、女の子がPKとは夢にも思わない顔で、
「初心者であれだけできるってすげーぞ!!おめー才能があるんじゃねーか!?」
「え?いや今」
「やたら筋がいいんで調子にのって強いモンスターの場所に行ったのは謝るが、普通はあそこまで戦えねーぞ?!」
「完全に戦う流れ・・」
「今回は折版と言いたいところだが、新生活で大変だから全額もってっていいぞ!返しはゆっくりでいいからな!がっばば!」
「・・・」
「おめーさては辺境で暮らしてたな?!あれだけ戦えれば普通ヒーローだかっよ!がはは!!」
「・・・」
「褒められ慣れてないのなら俺様が褒めてやるから感謝しろよ!がはは!!(がしがし)」
「・・・」
そんな感じで分かれて宿のベッドにずぽっと行く女の子だったが・・
「むひゃあああああ!!!///あたま撫でられたぁああ!!(もしょもしょ」
そんな感じの熱い夜なのだった。
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