家政婦の代理派遣をしたら花嫁になっちゃいました

ゆきりん(安室 雪)

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 生田さんは樹さんの側近の内の1人だと言う。生田さん、仕事が出来るイケメンのイメージだ。調理場に行きながら、今から昼食用の盛り付けの手伝いをするらしい。

 調理場に入ると、小鉢や皿がステンレスの机に出されていた。5種類の陶器だが、1種類につき、40枚程ある。

 「鍋の横に入れる器があるので、ソレに入れていってください。なるべく同じ分量にして下さいね」

 「は、はい」

 生田さんは「少し離れます」と言って、調理場を離れていった。

 さて、どの分量が正解だろう?鍋の中でヒジキを4等分にし、1つの山で10皿に盛り付ける。うん、いい感じだ。他のもザックリ分けてから、盛り付けていく。全部出来た所で、タイミングよく生田さんと、茶髪の若い子がやってきて、盛り付けた物を2皿づつ残し、持って行った。

 再び生田さんが戻ってきた。

 「その2皿の内1皿は竹田さんの分になります。次回からは、自分の分量を調整して避けておいてもいいですよ」

 「はい、ありがとうございます」

 話してると、先ほど迄調理していた人が、調理道具を洗い終わり、おかずを一皿づつ持っていく。

 「ここで食べてもいいし、横の休憩室でもいいし、お任せします。ではまた後で」

 休憩室に運び、時計を見ると12:30だ。思ったよりも遅い昼食ではなかった。

 のんびり食べ、スマホを見たりして1時間程過ぎると生田さんが戻ってくる。

 「食べ終えると食器が戻ってくるので、ソレを洗って・拭いて片付けて下さい」

 生田さんは指示を出し、終わる頃にやって来て、また指示を出していなくなった。

 廊下の水拭きをしていると、

 「おやつの時間の準備です」

 と、生田さんが呼びにくる。14:30だ。

 調理場に行くと、おやつ用の湯呑みとヤカンを指示され、棚から出し、お湯を沸かしたヤカンお茶のパックを入れ、一杯分だけ湯呑みに入れる。どうやら私の分の様だ。

 生田さんはテーブルに置いてある箱を開け、中から1袋取り出して天音に手渡す。

 「今日のオヤツのシュークリームです。基本1つづつになってますから、お皿は不要です」

 話している間に、湯呑み、ヤカン、シュークリームの箱は持って行かれる。

 「30分でお茶の休憩は終わりで、また湯呑みとヤカンは洗って片付けて下さい。ソレが終わったら、廊下の拭き掃除の続きをお願いします」

 皮がパリパリのシュークリームを美味しく頂き、ヤカンと大量の湯呑みを片付け、拭き掃除だ。

 う~ん、これで時給2,000円。

 おいしい仕事かも。

 拭き掃除をしていると、樹さんが通りかかったので横に避ける。その際、ふっ、と目が合い笑われる。

 その笑いは何だろう?
 


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