抱かれたい騎士No.1と抱かれたく無い騎士No.1に溺愛されてます。どうすればいいでしょうか!?

ゆきりん(安室 雪)

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 とりあえず、パンツは履いてくれたようだが、ほぼ裸だ。目のやり場に困る。

 「すまないな、掃除は今日からだったか。この共有スペースがこんなに綺麗になったのは、初めてだな。ありがとう」
 
 ジオン様がうっすら笑いながら、前髪を手で後ろに撫でる。すると、ラルク様に似ている。声も似ている。=兄弟?

 「あ、いえ。バイトなので。あっ、布団のカバー替ますね」

 綺麗なカバーセットがあるって聞いている。

 ジオン様を直視出来ずに、布団カバーを替えに行く。しかし、布団はまだ暖かい。ジオン様の体温が残っている。ジオン様の・・・。

 うわっ、私変態っぽい!

 バイト、バイトっ!カバーを替えるのよっ!

 替え終わり、共有スペースに出るとジオン様は歯磨きをしている。パンツ一丁のままだ。

 布団カバーを洗濯箱に入れようと向かうと、先に洗濯していたものが出来上がっていた。全部取り出し、布団カバーを洗濯箱に入れ部屋に戻る。うん、今から1時間なら時間内に出来上がる。

 「ジオン様、洗濯した服なんですけど、ジオン様とラルク様の区別がつかなくて。ココのバーハンガーにかけるのと、タオルと下着類はテーブルの上に置きますね?次回からもコレでいいですか?

 「ああ。着るものに関しては2人サイズ同じだから共有なんだ」

 「えっ!?下着も?」

 「そうだが?変か?」

 「え、まあ、人それぞれですかね」

 面と向かって『変です』とは言えなかった。

 「あと、お願いがあります。タオルはコッチ、服はコッチのカゴに入れてもらえませんか?」

 そうすると、いちいち部屋中から集めなくて済むし分ける手間も省ける。

 「努力しよう」

 「お2人の部屋の床掃除がまだ終わって無いので、やりますね」

 まずはジオン様の部屋を掃除し、次にラルク様の部屋を掃除する。ジオン様はソファーに寝転んでいる。

 「あの~、ジオン様。服来ませんか?」

 「ああ、そうだな」

 洗濯し終わったモノから、取り出して服を着はじめた。

 「ジオン様、前髪は後ろに流すとイメージ変わりますね。流したらいいのに」

 「お前はその方がいいのか?」

 「?はい。そうですね、前に降りているより流してる方がスッキリしていい感じですよ」

 「じゃあ、そうするよ」

 洗面で髪をセットしている。

 うんうん、絶対その方が素敵だよ。鏡越しに目が覚め合い、ドキドキする。そろそろ布団カバーの洗濯が終わる頃なので取りに行く。うんうん出来てるね。カバーはストック位置に入れる。

 終わると丁度3時間だ。

 「じゃあ、ジオン様。バイト終わりますね」

 「ああ。メシ、食いに行こうか」

 微妙に会話噛み合ってませんけど?


 

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