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ガイナード殿下は肉の盛り合わせの横に乗っていたチーズが気に入ったみたいで、チーズを単品で追加した。
「お前も食べてみろよ」
ズイッと皿をこちらに寄せて来た。
スミレは一切れ食べてみた。
「うまっ!!殿下、うまいですよっ!!」
「だろ?って言うか、俺の事はガイナード、ガイナって呼べよ?」
「えっ!?恐れ多い」
「ぷっ!!どの口が言うんだよ。ガイナだ、ホレ言ってみろ」
「・・・、ガイナ」
ニカッと笑いガイナはチーズをバクバクと食べた。
「肉も美味かったがチーズも美味かったな」
ガイナがご機嫌で話すと
「肉料理はデランジェ地方の郷土料理、チーズはカッツェ地方から取り寄せてるんだ」
店主はニコニコしながら話しかけて来た。
「そうか、ふむ。時間は余ったし行ってみようか?」
問いかけられたスミレは、
「はぁ?」
とマヌケな返事をしてしまう。
「お互いを知るにはいいだろう。2週間くらい報告に行くのが遅れても構わんだろ。当初は最長6ヶ月の予定がまだ1カ月だ。今日は休んで明日から出かけよう」
食事を終え、ガイナは上の宿を取ろうとしたが満室だった。
「しょうがないな、じゃあお前の部屋の床で構わん。とりあえず寝かせろ」
ガイナはスミレの部屋に入って来ると、ホントに床で寝ようとしたので、ベッドで休むようにお願いした。客室のベッドは大柄なガイナでも充分な大きさだ。ベッドに横になった瞬間、ガイナはすぐに寝息を立てはじめた。
どうやらスミレが逃げたと聞いて一睡もせず探しまくっていたようだ。
隠れる必要がなくなったスミレは街をブラブラみてまわる事にした。
あ~ぁ、何とかして嫌いになってくれないかなぁ?しかも明日から肉とチーズを食べに2週間もかけて行って帰ってくるだと?
ありえんだろ・・・、脳みそは筋肉・身体は胃袋で出来ているのか!?
街をフラつき、少し小腹が空いたのでスィーツの店に入った。甘いモノには目がないのだ。沢山の中からガトーショコラとマカロンを選び、紅茶とともにオーダーする。
この店のスィーツ美味いんだよな。
スミレが食べ始めると、またもやガイナの匂いが漂ってきて、本人がスミレの前に座る。
「部屋にいないから焦ったぞ」
「部屋にいても楽しい事はないからな、ちょっ、ソレ私のマカロンっ!!」
ガイナがマカロンをパクパク食べてしまった。
「美味いな、このマカロン。同じヤツとそれ以外にも3つ頼んでくれ。あと、ディンプラ」
「ディンプラはありません」
「じゃあ、アッサム」
スミレはオーダーする。
しかし、さすが王族と言うべきか?大体の騎士は紅茶が飲みたければ『紅茶』と言うのに、茶葉を指定したよ。
しかも、紅茶の好みがスミレと一緒だ。
スミレも今、アッサムを飲んでいる。
すぐにマカロンと紅茶がやってきた。
ガイナはさっき食べたマカロン2つをスミレの皿に移動させ、3つのマカロンを順番に食べた。
「どれも美味かったな。スミレはマカロンが好きなのか?」
初めてスミレと言われ、ドキッとする。
さっきまでは、エンジェルだのお前だったのに・・・。
「お前も食べてみろよ」
ズイッと皿をこちらに寄せて来た。
スミレは一切れ食べてみた。
「うまっ!!殿下、うまいですよっ!!」
「だろ?って言うか、俺の事はガイナード、ガイナって呼べよ?」
「えっ!?恐れ多い」
「ぷっ!!どの口が言うんだよ。ガイナだ、ホレ言ってみろ」
「・・・、ガイナ」
ニカッと笑いガイナはチーズをバクバクと食べた。
「肉も美味かったがチーズも美味かったな」
ガイナがご機嫌で話すと
「肉料理はデランジェ地方の郷土料理、チーズはカッツェ地方から取り寄せてるんだ」
店主はニコニコしながら話しかけて来た。
「そうか、ふむ。時間は余ったし行ってみようか?」
問いかけられたスミレは、
「はぁ?」
とマヌケな返事をしてしまう。
「お互いを知るにはいいだろう。2週間くらい報告に行くのが遅れても構わんだろ。当初は最長6ヶ月の予定がまだ1カ月だ。今日は休んで明日から出かけよう」
食事を終え、ガイナは上の宿を取ろうとしたが満室だった。
「しょうがないな、じゃあお前の部屋の床で構わん。とりあえず寝かせろ」
ガイナはスミレの部屋に入って来ると、ホントに床で寝ようとしたので、ベッドで休むようにお願いした。客室のベッドは大柄なガイナでも充分な大きさだ。ベッドに横になった瞬間、ガイナはすぐに寝息を立てはじめた。
どうやらスミレが逃げたと聞いて一睡もせず探しまくっていたようだ。
隠れる必要がなくなったスミレは街をブラブラみてまわる事にした。
あ~ぁ、何とかして嫌いになってくれないかなぁ?しかも明日から肉とチーズを食べに2週間もかけて行って帰ってくるだと?
ありえんだろ・・・、脳みそは筋肉・身体は胃袋で出来ているのか!?
街をフラつき、少し小腹が空いたのでスィーツの店に入った。甘いモノには目がないのだ。沢山の中からガトーショコラとマカロンを選び、紅茶とともにオーダーする。
この店のスィーツ美味いんだよな。
スミレが食べ始めると、またもやガイナの匂いが漂ってきて、本人がスミレの前に座る。
「部屋にいないから焦ったぞ」
「部屋にいても楽しい事はないからな、ちょっ、ソレ私のマカロンっ!!」
ガイナがマカロンをパクパク食べてしまった。
「美味いな、このマカロン。同じヤツとそれ以外にも3つ頼んでくれ。あと、ディンプラ」
「ディンプラはありません」
「じゃあ、アッサム」
スミレはオーダーする。
しかし、さすが王族と言うべきか?大体の騎士は紅茶が飲みたければ『紅茶』と言うのに、茶葉を指定したよ。
しかも、紅茶の好みがスミレと一緒だ。
スミレも今、アッサムを飲んでいる。
すぐにマカロンと紅茶がやってきた。
ガイナはさっき食べたマカロン2つをスミレの皿に移動させ、3つのマカロンを順番に食べた。
「どれも美味かったな。スミレはマカロンが好きなのか?」
初めてスミレと言われ、ドキッとする。
さっきまでは、エンジェルだのお前だったのに・・・。
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