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柔らかく、肌触りの良い暖かいモノに包まれている。何だか心が満たされている気がする。
「ん?」
ゆっくりと目を開けると、人の肩が見える。
朝から肩か~。
何で肩?誰の肩?
モゾモゾと動き、肩の持ち主の顔を見て、
「ギャッ!?」
と、短い悲鳴をあげる。
「・・・、お前、朝から色気ね~な。処女卒業したんだから、せめて朝からおねだりでもするかと思ってたら・・・」
はあっと、ため息をつきながらリョウさんは身体を起こす。亜美にかかっていた肌掛けもふわりと一緒にめくられていく。
「あっ、きゃっ!」
「身体はどうだ?」
亜美の腰をするりと撫でながらニヤリと笑う。
「え?身体?」
処女卒業どころか、お尻にされたアレコレも思い出す。
「あの、それよりココどこですか?」
散々リョウにエッチな事をされてた部屋とは違う。しかし、大きなベッド以外は生活感が無い。正しく、寝るだけの部屋だ。
「ああ、俺の家だ。お前が爆睡してる間に、ホテルから車で運んだ」
運んだ・・・、運んだ!?
素っ裸で!?
リョウに抱き上げられ、軽くシャワーを浴び浴槽に浸かっている。後ろから抱かれた格好だ。
「あの・・・、リョウさん。そろそろ家に帰りたいんだけど」
「ああ、明日から仕事だから。残念ながら風呂から出たら送る」
良かった。
やっと帰れる。彼じゃ無い人とエッチな事を散々してしまったけど、早く解放されたい。リョウさん程のイケメンで手が早く、女の扱いが慣れてる人のそばにこれ以上いてはいけない。優しい手が私の事を好きなんじゃ無いかと勘違いしてしまいそうになる。
そして、約束通りアパートに送ってもらったのだが・・・。
そこには真っ黒になった元建物残骸があった・・・。リョウさんの車から降り、敷地に近づく。後ろからはリョウさんが着いて来る。木材のまだ一部からは白煙が上がっている。
「あっ!!高島さんっ、貴女無事だったのね?良かったわ!!逃げた人の中に居なかったから心配したのよ!?」
このアパートの家主のお婆ちゃんが、大きな声で話しかけながら近づいてくる。
「大家さんっ!コレ、どうしたんですか!?」
アパート丸焼き状態で、もちろん亜美のあった部屋も跡形もなく黒焦げだ。ああっ、長年大好きなアーティストのCDもDVDも。ライヴで手に入れたサイン・ポスター・グッズに至るまで全てが灰だ。ううっ、氷室様っ!!私の宝が消えてしまいました・・・。
「最近この辺りで不審火が続いていたでしょう?どうやらゴミに火をつけられて、強風でアパートに燃えうつってしまったみたいなの。あっ、ちゃんと皆さんには入居の際に火災保険入ってもらってるし、アパート自体にも保険入ってるからきちんと保険金の支払いはしますよ?けど、部屋の中のモノは戻らないわね。それと・・・、この近くにはホテルも無いし。高島さん、いきなり今日から住める所はあるかしら?不動産屋さんにも近所の物件の空きを探してもらってるんだけど」
「はっ!?そうですね、住む場所探さないと。明日から仕事もあるし」
氷室様グッズでしょぼくれてたけど、住む場所っ!ソレに服やら何やら生活用品一式っ!うっ、保険金入るまでに貯金で何とかなるかな?
「それでね、アパートの保険金が入るまでは少し日にちがかかると思うの。個人の火災保険もね。だからますば入居者の方に一律でお見舞金として渡してるの。受け取って頂戴」
と、大家さんの後ろにいた人がカバンから封筒を差し出す。かなり厚みがある。そして大家さんは別の入居者らしき人の所へ行ってしまった。
私、どうしたらいいの!?
「ん?」
ゆっくりと目を開けると、人の肩が見える。
朝から肩か~。
何で肩?誰の肩?
モゾモゾと動き、肩の持ち主の顔を見て、
「ギャッ!?」
と、短い悲鳴をあげる。
「・・・、お前、朝から色気ね~な。処女卒業したんだから、せめて朝からおねだりでもするかと思ってたら・・・」
はあっと、ため息をつきながらリョウさんは身体を起こす。亜美にかかっていた肌掛けもふわりと一緒にめくられていく。
「あっ、きゃっ!」
「身体はどうだ?」
亜美の腰をするりと撫でながらニヤリと笑う。
「え?身体?」
処女卒業どころか、お尻にされたアレコレも思い出す。
「あの、それよりココどこですか?」
散々リョウにエッチな事をされてた部屋とは違う。しかし、大きなベッド以外は生活感が無い。正しく、寝るだけの部屋だ。
「ああ、俺の家だ。お前が爆睡してる間に、ホテルから車で運んだ」
運んだ・・・、運んだ!?
素っ裸で!?
リョウに抱き上げられ、軽くシャワーを浴び浴槽に浸かっている。後ろから抱かれた格好だ。
「あの・・・、リョウさん。そろそろ家に帰りたいんだけど」
「ああ、明日から仕事だから。残念ながら風呂から出たら送る」
良かった。
やっと帰れる。彼じゃ無い人とエッチな事を散々してしまったけど、早く解放されたい。リョウさん程のイケメンで手が早く、女の扱いが慣れてる人のそばにこれ以上いてはいけない。優しい手が私の事を好きなんじゃ無いかと勘違いしてしまいそうになる。
そして、約束通りアパートに送ってもらったのだが・・・。
そこには真っ黒になった元建物残骸があった・・・。リョウさんの車から降り、敷地に近づく。後ろからはリョウさんが着いて来る。木材のまだ一部からは白煙が上がっている。
「あっ!!高島さんっ、貴女無事だったのね?良かったわ!!逃げた人の中に居なかったから心配したのよ!?」
このアパートの家主のお婆ちゃんが、大きな声で話しかけながら近づいてくる。
「大家さんっ!コレ、どうしたんですか!?」
アパート丸焼き状態で、もちろん亜美のあった部屋も跡形もなく黒焦げだ。ああっ、長年大好きなアーティストのCDもDVDも。ライヴで手に入れたサイン・ポスター・グッズに至るまで全てが灰だ。ううっ、氷室様っ!!私の宝が消えてしまいました・・・。
「最近この辺りで不審火が続いていたでしょう?どうやらゴミに火をつけられて、強風でアパートに燃えうつってしまったみたいなの。あっ、ちゃんと皆さんには入居の際に火災保険入ってもらってるし、アパート自体にも保険入ってるからきちんと保険金の支払いはしますよ?けど、部屋の中のモノは戻らないわね。それと・・・、この近くにはホテルも無いし。高島さん、いきなり今日から住める所はあるかしら?不動産屋さんにも近所の物件の空きを探してもらってるんだけど」
「はっ!?そうですね、住む場所探さないと。明日から仕事もあるし」
氷室様グッズでしょぼくれてたけど、住む場所っ!ソレに服やら何やら生活用品一式っ!うっ、保険金入るまでに貯金で何とかなるかな?
「それでね、アパートの保険金が入るまでは少し日にちがかかると思うの。個人の火災保険もね。だからますば入居者の方に一律でお見舞金として渡してるの。受け取って頂戴」
と、大家さんの後ろにいた人がカバンから封筒を差し出す。かなり厚みがある。そして大家さんは別の入居者らしき人の所へ行ってしまった。
私、どうしたらいいの!?
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