花笑みの庭で

ゆきりん(安室 雪)

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 アヤトの部屋に帰り、リビングのソファーに座ってからバタバタしててスマホを全然見てない事に気がついた。

 着信は・・・と、え?

 拓哉41件!?

 メールは全部合わせて120件!?

 まずは、メールから確認するべきかな?

 拓哉のは主に、無事か?と連絡くれ、か。おんなじ様な内容が100件以上って、暇人だな。

 後は母からのメール、内容は・・・と、確認しようとした所で来客を告げる『ピンポーン♪』が鳴る。

 出るべき?出ないべき?

 声は出さずにドアスコープから外を確認する。そこにいたのは

 「ヒデさん?どうしたんですか?今、アヤト・・・さんはスタジオで。あ、私ももう行かなきゃですけど」

 いつも心の中で『アヤト』呼びだけど、辛うじて『さん』を付ける。いけない、口に出す時にはちゃんと『さん』付けなきゃ。本人にも気をつけなきゃね。

 「そのアヤトに迷うかもだから迎えに行って~てメール来た。もう行ける?」

 「あ、ちょっと片付けますっ。中入って下さい」

 自分で使ってたマグカップをシンクに置いて、携帯とかは鞄に入れて片付けて。

 散らかしてないよね?

 確認する。一緒にリビングまで来ていたヒデさんは

 「うわ~、こんなに片付いてるの久々っ。彩音ちゃん大変だったでしょ?」

 ええ、とっても。

 足の踏み場も無く。

よく生活出来てましたねって位に。

 声には出さずただ頷く。

「お疲れ様、スタジオに移動してもいいかな?」

 当初の目的を思い出す。

 そうでしたぁ~っ!忘れてました。もうそろそろ16時だ。

 慌てて部屋を飛び出そうとしたけど

 「大丈夫だよ、下だし。みんな時間ルーズだし」

 そっか、数階下にエレベーターで降りるだけだった。

 ん?

 みんな?

 
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