花笑みの庭で

ゆきりん(安室 雪)

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「何その写真~っ」

 きゃ~っ!

 写真の角度で彩音とアヤトが車の中でキスしてる様に見えるのだ!

「あわわわっ!車の中ではキスしてませんよっ!」

「ん?車の中では・・・・・?」

「いやいやっ!キスなんてしてませんっ!」

 「でもね~、いちゃいちゃコロッケ食べてさ~羨ましい。あ、コロッケあるよね?俺コレ好きなんだよね」

 他の写真も見せられる。

 うっ、正に隠し撮り。

 芸能人のスクープ写真見る気分だ。

 イヤ、アヤトは芸能人だから間違いでは無いんだけど。

「気付いたのがウチの社員である事だけを祈るね。外では誤解を招く行動は謹んでね。あと、彩音ちゃん。スマホの番号教えて。何かあったら連絡したいから」

「却下」

 すかさずアヤトが言う。

「ダメ、事務所として把握しておきたい」

 え?事務所?

 思わず『は?』と言う顔になる。

「彩音ちゃ~ん、確かにバタバタしててあんまり気にしてないかもしれないけど、一応CMモデル・歌手デビュー控えてるんだよ?CMで顔が出るのはもうすぐだよ?一応スキャンダルネタは気をつけようね?」

「はい、すみませんでした」

「ま、元凶はアヤトだから。アヤトとは外にお出かけ禁止っ!変装でも誤魔化し切れてないからダメっ!」

 ぶっす~とアヤトは不機嫌になる。

「じゃ、コロッケはもらって行くからね。ご馳走。彩音ちゃん、くれぐれもアヤトを止めてねっ」

 等々力が出て行き部屋は急に静かになる。

 彩音は『ふぅ~』とため息を吐いて『下でチャイ買ってくるね』っ部屋を出ようとするとアヤトも着いてきた。

「外じゃないからいいだろ」

 う~ん、大丈夫かな?



 結局、チャイを買った割にはカフェでは飲まず部屋に戻って来た。

 で、部屋で今日の歌合わせの復習をする。最初楽譜に書き込んでいたメモとは違う歌い方になった所もあったからその部分と訂正しながら書き込んで行く。

 ひと段落したところで食堂に遅い晩御飯を食べに行く。

 雑炊とかお粥とかあるのかな~?

 あ、ある。

「卵雑炊下さい。あと、ネギたっぷりのお味噌汁」

「何、彩音、体調悪い?」

「なんかちょっとだるくなって来たかも。食べたらすぐ寝るね」

「ああ、そうした方がいい」



 ご飯を食べている間も段々と身体が重くなり、帰りのエレベーターではアヤトにお姫様抱っこされてベッドまで運ばれて、そのまま眠りについたのだった。


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