花笑みの庭で

ゆきりん(安室 雪)

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55〜アヤト目線〜

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 蓮と彩音のCMが流れる日、一緒に見る事に仕向けた。

 彩音を後ろからハグしテレビを見る。もうそろそろだ。

 彩音と俺の歌、それに彩音と蓮のキス。

 やっぱり、彩音は俺とキスしている時と同じような顔をしている。やっぱりコイツの事が好きなのか?

 「彩音、蓮と1回目のキスの後に何か言われてただろ?それから表情が変わったんだよな。何言われたの?」

 まさか告白されたのか!?

 至近距離からたずねる。

「あ、ああ。あの時。あの時、何だっかなぁ~。はははっ」

 笑って誤魔化そうとする。

「ふ~ん、俺には言えないんだ。俺には言えない酔っ払いともキスしてるみたいだしな」

 俺はそのまま部屋を出て行く。視界の先には数日前、彩音に贈った薔薇が満面の笑みで咲き誇っていた。



 俺はエレベーターに乗りスタジオに向かう。作業中の曲があるのだ。そのエレベーターにリクが乗ってくる。

「うわ~っ、アヤト不機嫌だね。例のCM見たから?」

 ギンッて睨むアヤト。

 リクは構わずに

「彩音ちゃん、可愛いもんね~。今時サラサラのロングの黒髪もそそる。いいよな~、かなり下だけど俺タイプ」

 そんなリクの胸ぐらを掴み

「彩音はやらん、手出すな」

 殴りかかりそうな勢いで詰める。

「わかってるよ~、アヤトが自分のテリトリーにスッポリ入れてるんだもん。邪魔はしないよ。けどアヤト、彩音ちゃん困らせちゃダメだよ~?」

「俺は困らせてない、大事にしてる」

 色々我慢して守ってるつもりだ。

 だから困らせてるなんて言われる事は無いはずだ。

「またまた~。聞いたよ~?酔って彩音ちゃんにキスしちゃったんだろ?」



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