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重い足取りで隣室の扉を開けると、既にグレイは室内にいてベッドに横たわっていた。シーツ類は昨日の物とは違う色になっていた。
「よぉ、遅いな」
「グレイ様はお早いですね」
来たくない気持ちの表れか、5分前ギリギリになってしまったのだ。
「ああ、何にもする事がないからな」
そしてモニターから男の声が聞こえはじめた。
『さあ、今日もパートナーと仲良くお勉強しましょう。まずは昨日の復習からです。クリトリス の愛撫・吸引・息の吹きかけは覚えてますね?力加減には充分注意して下さいね。何人かの女性は気絶しちゃったみたいなのでね。実は私、教える順番間違えてしまいました。恋人達の触れ合いと言えば、手を繋ぐ事からでしたね。今日は一旦下半身は置いておいて、パートナーと手を繋いでみましょう。
どうですか?温かい手、冷たい手色々な人がいます』
グレイ様がいきなりソフィアの手を掴んできた。
「痛っ。何するんですか」
「手を繋ぐんだろ。痛いのか?」
ブスッとした声で聞いてくる。
「かなり痛いです。離して下さい。手を繋ぐならもう少し優しく握って下さい」
「ああっ!?難しいなぁ、握ればいいんじゃないのか」
「指が砕けてしまうかと思う位痛かったです。ほら、赤くなってしまったじゃないですか。痛くするなら触らないで下さい」
言いながらグレイ様との間に距離を開ける。
「わかったよ、ほら手を出せ」
おずおずと手を差し出すと今度はフワリと優しく握られる。
「これくらいでいいのか?」
「ええ、痛くありません。でも、グレイ様、今まで女性と手を繋ぐ事は無かったのですか?」
「ああ、無いな。女には興味が無かったからな。エスコートも兄が全部こなしたしな。お前、もっと砕けた口調で話せよ。疲れる」
「私は他人に対してはいつもこの口調なので、気になさらないで下さい」
「俺が疲れるって言ってるんだ。せっかく王宮じゃ無い場所にいるんだぞ?楽にさせろ」
『はい、手を繋ぐ練習は終わりましたか?では次、仲良くなったらキスですね~。キス、特にファーストキスは女性にとっての憧れてもありますからね。無理に奪うような事はしないように。こちらで見本を見せます。まずは軽いバードキス、それから深いキスに移ります。バードキスで相手が拒否したら大人しく引きましょう。引き際も大事ですよ』
「キスはダメか?」
グレイがソフィアの目を見つめながら聞いてくる。
「拒否権があるなら拒否します。ファーストキスは好きな人としたいので」
「ふ~ん、じゃあまた今度な」
ニヤリと笑いながら言われると少し腹がたつ。
「今度なんてありませんっ」
『キスをしながら抱きしめるも良し、胸を揉むも良し。シチュエーションで変わりますからね、臨機応変に頑張って下さい』
モニターではキスをしながら女性は胸を揉まれていた。
『午前はここまで。昼食後13時から午後の講習会になります』
モニターの画面はプツリと切れた。
ソフィアは溜息をつき、自分の部屋に戻って行った。
「よぉ、遅いな」
「グレイ様はお早いですね」
来たくない気持ちの表れか、5分前ギリギリになってしまったのだ。
「ああ、何にもする事がないからな」
そしてモニターから男の声が聞こえはじめた。
『さあ、今日もパートナーと仲良くお勉強しましょう。まずは昨日の復習からです。クリトリス の愛撫・吸引・息の吹きかけは覚えてますね?力加減には充分注意して下さいね。何人かの女性は気絶しちゃったみたいなのでね。実は私、教える順番間違えてしまいました。恋人達の触れ合いと言えば、手を繋ぐ事からでしたね。今日は一旦下半身は置いておいて、パートナーと手を繋いでみましょう。
どうですか?温かい手、冷たい手色々な人がいます』
グレイ様がいきなりソフィアの手を掴んできた。
「痛っ。何するんですか」
「手を繋ぐんだろ。痛いのか?」
ブスッとした声で聞いてくる。
「かなり痛いです。離して下さい。手を繋ぐならもう少し優しく握って下さい」
「ああっ!?難しいなぁ、握ればいいんじゃないのか」
「指が砕けてしまうかと思う位痛かったです。ほら、赤くなってしまったじゃないですか。痛くするなら触らないで下さい」
言いながらグレイ様との間に距離を開ける。
「わかったよ、ほら手を出せ」
おずおずと手を差し出すと今度はフワリと優しく握られる。
「これくらいでいいのか?」
「ええ、痛くありません。でも、グレイ様、今まで女性と手を繋ぐ事は無かったのですか?」
「ああ、無いな。女には興味が無かったからな。エスコートも兄が全部こなしたしな。お前、もっと砕けた口調で話せよ。疲れる」
「私は他人に対してはいつもこの口調なので、気になさらないで下さい」
「俺が疲れるって言ってるんだ。せっかく王宮じゃ無い場所にいるんだぞ?楽にさせろ」
『はい、手を繋ぐ練習は終わりましたか?では次、仲良くなったらキスですね~。キス、特にファーストキスは女性にとっての憧れてもありますからね。無理に奪うような事はしないように。こちらで見本を見せます。まずは軽いバードキス、それから深いキスに移ります。バードキスで相手が拒否したら大人しく引きましょう。引き際も大事ですよ』
「キスはダメか?」
グレイがソフィアの目を見つめながら聞いてくる。
「拒否権があるなら拒否します。ファーストキスは好きな人としたいので」
「ふ~ん、じゃあまた今度な」
ニヤリと笑いながら言われると少し腹がたつ。
「今度なんてありませんっ」
『キスをしながら抱きしめるも良し、胸を揉むも良し。シチュエーションで変わりますからね、臨機応変に頑張って下さい』
モニターではキスをしながら女性は胸を揉まれていた。
『午前はここまで。昼食後13時から午後の講習会になります』
モニターの画面はプツリと切れた。
ソフィアは溜息をつき、自分の部屋に戻って行った。
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