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次にまた目を覚ましても、美希は先程と同じベッドだった。頭痛はかなり治っていた。2度と味わいたくない頭痛と吐き気だった。
で、ここはどこなんだろう?
カーテンが引いてあったので、カーテンを開けてみるが暗くて何も見えない。部屋を見渡すが、美希が持っていたはずの鞄は見当たらない。
ふうっと、溜息を吐きベッドの端に座る。鷹夜さん、心配してないかな・・・。今の時間は分からないけど、かなりの時間になっているはず。
しばらくすると部屋の扉がノックされ無表情男が入って来る。
「遅くなりましたが、食事をどうぞ。軽めに用意しました」
ベッド横のサイドボードにトレーが置かれる。チラリと見ると、お粥らしきものとスープ、飲み物がある。
「あの・・・、私は確かに京極さんと結婚しましたが、名前は鷹夜さんと言って、樹さんではありません」
美希が言うと、無表情男はピタリと動きを止める。が、何も言わず部屋を出て行った。
またもや溜息を吐いた美希は、何も食べたくは無かったが、全く食べないのもどうかと思ったので、お粥を一口食べる。
「あっさりしてて美味しい」
和風の出汁と卵、ネギ、きのこが入っている。スープにも手を伸ばす。こっちはコンソメ味だ。どちらも優しい味で余りお腹が空いていなかった美希でもペロリと食べてしまった。そしてトレーを置かれる時には気が付かなかったが、桃が切ってあった。それも頂く。甘くとても美味しい。これはかなりお高い桃だと思う。ホント、ここはどこなんだろう・・・。
で、ここはどこなんだろう?
カーテンが引いてあったので、カーテンを開けてみるが暗くて何も見えない。部屋を見渡すが、美希が持っていたはずの鞄は見当たらない。
ふうっと、溜息を吐きベッドの端に座る。鷹夜さん、心配してないかな・・・。今の時間は分からないけど、かなりの時間になっているはず。
しばらくすると部屋の扉がノックされ無表情男が入って来る。
「遅くなりましたが、食事をどうぞ。軽めに用意しました」
ベッド横のサイドボードにトレーが置かれる。チラリと見ると、お粥らしきものとスープ、飲み物がある。
「あの・・・、私は確かに京極さんと結婚しましたが、名前は鷹夜さんと言って、樹さんではありません」
美希が言うと、無表情男はピタリと動きを止める。が、何も言わず部屋を出て行った。
またもや溜息を吐いた美希は、何も食べたくは無かったが、全く食べないのもどうかと思ったので、お粥を一口食べる。
「あっさりしてて美味しい」
和風の出汁と卵、ネギ、きのこが入っている。スープにも手を伸ばす。こっちはコンソメ味だ。どちらも優しい味で余りお腹が空いていなかった美希でもペロリと食べてしまった。そしてトレーを置かれる時には気が付かなかったが、桃が切ってあった。それも頂く。甘くとても美味しい。これはかなりお高い桃だと思う。ホント、ここはどこなんだろう・・・。
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