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重い瞼をゆっくり開ける。久しぶりに落ち着いた気持ちで朝を迎えた気がする。隣には鷹夜さんが眠っている。
昨日は夕方に温泉旅館を出て、夜家に着いた。今日は仕事を休んで鷹夜さんと病院に行く事になっている。
「う・・・、美希起きたのか?調子はどうだ?」
心配気な顔で、頬を撫でられる。
「うん、今の所はいいよ」
「じゃあ、朝食を食べたら響也に勧められた産婦人科行くぞ?」
「う、うん・・・」
「3ヶ月ですね、おめでとうございます」
医師からの言葉に、椅子に座っている美希は鷹夜さんに後ろから抱きしめられる。
「ありがとう、美希・・・」
「た、鷹夜さん!!先生見てるから」
「ははっ!慣れてますよ。手続きや説明は外で担当が説明しますからね」
先生にお礼を言って病室を出ると、すぐに女性が大きめな袋を持って説明に来た。美希はあまり頭に入っていかないが、鷹夜さんがしっかりと聞いていて、たまに質問もしていた。
車に戻り、抱きしめられ軽いキスをされる。
「早く孕んで欲しかったが、実際孕むと怖いな。早めに仕事は辞めてのんびりしてほしいな」
「えっ。でも、そうだね。理沙さんも前に体調悪い日は何も出来ないって言ってたし」
数日後、樹さんのマンションにお呼ばれした。理沙さんと響也さんも一緒だ。
銀龍会がらみの謝罪と美希のお祝い会だ。
「主役の美希はケーキ1つなのに、樹さんは相変わらず2つなんだな」
鷹夜さんが呟く。
「ああ?美希、欲しいならこっちも一口やるぞ?ほら、口を開けろ」
樹さんがケーキを掬い、美希に食べさせようとする。
「なっ!!樹さんっ、人の嫁にっ!」
鷹夜さんがソノ手を掴み、パクリとケーキを食べてしまう。
「お前、心が狭いね。美希、こんなヤツやめて俺の嫁に来い。何、他人の子でも美希の子供ならちゃんと育ててやるぞ。ん?どうだ?」
と美希の頬を撫でながら言う。
「樹さんっ、冗談もほどほどにっ!って、美希も顔赤くするなよ!」
「あ、いや、樹さん。彼女作ったらどうですか?」
顔は怖いが優しいからモテそうなんだけどな?何で彼女いないんだろう?
「なかなかいないんだよな、俺に合うやつが」
「えっ、樹さん。理想が高いの?」
隣から鷹夜さんがソレ以上は聞くなと小声で言ってくるが気になる。
「聞きたいか?美希?」
ニヤリと樹さんが聞いてくる。
当然、コクコクと頷く。鷹夜さんと響也さんは慌てた顔をするが、私と理沙さんは興味深々だ。
「俺はな、とりあえず美希は気に入っている。別に飛び抜けて美人じゃなくてもいい、人並みに意思疏通が出来て俺を怖がらなければな。後はーーー」
響也さんが理沙さんの耳を塞ぐ。
「俺が全部入る事だ。異常にデカくてな。避妊具も外国のXLしか入らないんだ。ちょっとキツイけどな。最近は国内でも数社作り始めたみたいだが。XXLの避妊具希望だな。美希、試してみるか?」
真顔で聞かれる。
「お、お断りしますっ!」
「美希は渡さないっ!」
鷹夜さんと声が被る。
「冗談だよ。でも、残念だ」
ふう、と樹さんは溜息をついた。耳を塞がれていた筈の理沙さんも顔が真っ赤だ。
昨日は夕方に温泉旅館を出て、夜家に着いた。今日は仕事を休んで鷹夜さんと病院に行く事になっている。
「う・・・、美希起きたのか?調子はどうだ?」
心配気な顔で、頬を撫でられる。
「うん、今の所はいいよ」
「じゃあ、朝食を食べたら響也に勧められた産婦人科行くぞ?」
「う、うん・・・」
「3ヶ月ですね、おめでとうございます」
医師からの言葉に、椅子に座っている美希は鷹夜さんに後ろから抱きしめられる。
「ありがとう、美希・・・」
「た、鷹夜さん!!先生見てるから」
「ははっ!慣れてますよ。手続きや説明は外で担当が説明しますからね」
先生にお礼を言って病室を出ると、すぐに女性が大きめな袋を持って説明に来た。美希はあまり頭に入っていかないが、鷹夜さんがしっかりと聞いていて、たまに質問もしていた。
車に戻り、抱きしめられ軽いキスをされる。
「早く孕んで欲しかったが、実際孕むと怖いな。早めに仕事は辞めてのんびりしてほしいな」
「えっ。でも、そうだね。理沙さんも前に体調悪い日は何も出来ないって言ってたし」
数日後、樹さんのマンションにお呼ばれした。理沙さんと響也さんも一緒だ。
銀龍会がらみの謝罪と美希のお祝い会だ。
「主役の美希はケーキ1つなのに、樹さんは相変わらず2つなんだな」
鷹夜さんが呟く。
「ああ?美希、欲しいならこっちも一口やるぞ?ほら、口を開けろ」
樹さんがケーキを掬い、美希に食べさせようとする。
「なっ!!樹さんっ、人の嫁にっ!」
鷹夜さんがソノ手を掴み、パクリとケーキを食べてしまう。
「お前、心が狭いね。美希、こんなヤツやめて俺の嫁に来い。何、他人の子でも美希の子供ならちゃんと育ててやるぞ。ん?どうだ?」
と美希の頬を撫でながら言う。
「樹さんっ、冗談もほどほどにっ!って、美希も顔赤くするなよ!」
「あ、いや、樹さん。彼女作ったらどうですか?」
顔は怖いが優しいからモテそうなんだけどな?何で彼女いないんだろう?
「なかなかいないんだよな、俺に合うやつが」
「えっ、樹さん。理想が高いの?」
隣から鷹夜さんがソレ以上は聞くなと小声で言ってくるが気になる。
「聞きたいか?美希?」
ニヤリと樹さんが聞いてくる。
当然、コクコクと頷く。鷹夜さんと響也さんは慌てた顔をするが、私と理沙さんは興味深々だ。
「俺はな、とりあえず美希は気に入っている。別に飛び抜けて美人じゃなくてもいい、人並みに意思疏通が出来て俺を怖がらなければな。後はーーー」
響也さんが理沙さんの耳を塞ぐ。
「俺が全部入る事だ。異常にデカくてな。避妊具も外国のXLしか入らないんだ。ちょっとキツイけどな。最近は国内でも数社作り始めたみたいだが。XXLの避妊具希望だな。美希、試してみるか?」
真顔で聞かれる。
「お、お断りしますっ!」
「美希は渡さないっ!」
鷹夜さんと声が被る。
「冗談だよ。でも、残念だ」
ふう、と樹さんは溜息をついた。耳を塞がれていた筈の理沙さんも顔が真っ赤だ。
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