国外追放ですか?畏まりました(はい、喜んでっ!)

ゆきりん(安室 雪)

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「デュークがいつも一緒にいてくれるのはホントに嬉しいのだけど、でも、申し訳ないわ。だってデュークは第一騎士団員なのよね?出世コースから外れてしまうんじゃ無い?」

 セイラはデュークにプロポーズされ、OKしたがソレと今回の事はまた話しが違う。側にいてくれるとは言っていたが、セイラとしては騎士団に戻れるように国王様にコッソリ話しをしたいと思っていたのだ。

「セイラは俺が側にいるのはイヤなのか?」

 ムスッとした声と顔で聞いてくる。

 既に謁見の間を後にし、数日借りている客間へ向かう途中だ。

「イヤではないわ、もちろんっ!!けど、せっかくの第一騎士団なのよ?」

 国でトップクラスの精鋭騎士が集まる部隊は、憧れの職業ナンバーワンなのだ。

「ん~、でもな。大好きな人とずっと一緒にいられて今迄よりも給料が上がるって、良くないかな?それに役職名は『大聖女護衛騎士』らしい。ホラ」

 デュークは先程国王様から直に渡された辞令書をセイラに見せる。

「ついでにセイラの辞令書も後日送るって言ってたぞ?俺の辞令はセイラが聖なる祈りを捧げないとしても、決まっていた様だ」

 ニヤリとデュークは笑った。

「用事は済んだし、早く家に帰ろう」




 デュークに急かされ、数日お世話になった侍女に帰る旨を伝えると、滝の様に泣かれてしまったが、遠くで祈っても神殿で祈っても同じ効果がある事を伝え、何とか泣き止んでもらった。

 大変だったわ。




 城から馬車を走らせると、数秒後には眩い光に包まれた。あまりの光に目を閉じたが、次に目を開けると、何と隣国のセイラのお店兼自宅前に馬車は着いていた。


「ええっ!?どうしてっ!?」

 驚きの声を上げるセイラに、デュークは馬車の扉を開けながら、

「俺も1度目はそんな感じだったな。人間、驚く事に慣れると言う事があると勉強した。ほら、セイラ。みんなお待ちかねのようだ」







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