とある小説に転生したモブ令嬢は穏やかに過ごしたい。

三色団子

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転生先はモブ令嬢の様です。

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ふかふかの布団が気持ちいい
誰かが名前を呼んでいる。
とても気持ちが良いの起こさないでーーーー

「ーーーール」誰なの

「ーーーーーーーリル」耳元で呼ばないでーーーー

「ーーーーエリル」ーーーーーーーーうん、?エリルって誰?

「エリルエッタ」ーーーーーーーー?外国の名前?

私はえり。ーーーーーーーーエリルエッタじゃないわ。

どうして私をエリルエッタと呼ぶの?

エリルエッタは私の名前だわ、どうして「えり」って名前を思い出しました。

ーーーーーーーーあぁ、思い出したわ、私ラウニ王子と悪役令嬢リリアナ・クオーツ公爵令嬢を見て前世の記憶を思い出したのだわ。
あれ、普通転生者ってヒロインとか悪役令嬢ですわよね。

私がもしかしてヒロイン!

ーーーーそんな訳ありません。今世の私は前世の私より遙かに可愛いらしが全く主役級とは土台が違うのです。
私は主役級の可愛さではありません。シルバーグレーの髪(グレーより)に瞳は珍しい淡いピンクやグリーン・ブルー・イエローの優しい表情を持つバイカラートルマリンのスプリングカラー。甘いキャンディの様な瞳でとてもお気に入りなの。
何処も特化しない私はモブ令嬢なのでしょう。←きっとーーーー。

何となく纏まった所で目を開けて見ましょうか。

ゆっくりと瞳をーーーー開いきーーーー瞬きを数回したら今世の両親の顔がありました。

お父様ハルク・グレイル伯爵(伯爵の中でも中の下)はグレーの髪にブルーの瞳、うん?地味顔じゃないーーーーフツメン。
お母様はマリーナ・グレイル伯爵夫人、プラチナシルバーの髪にピンクの瞳の妖精のように美しく可愛らしい人。

私って両親の色合いを微妙に受け継ぎよく言えばちょっと可愛らしい感じの女の子で実に残念ですがお父様寄りでした。

「お父様ーーーー、お母様ーーーー。」二人の顔を見ると

「わたくしーーーー」

「気分はどうかしらエリル、貴女倒れたのよ。倒れた貴女をラウニ王子様が助けて下さったのよ。」

「はい、お母様気分は悪くありません。それにラウニ王子様がーーーー助けてくださるなんて。」まさか、まさかの王子様が助けて下さった。

「えぇーーーー、騒ぎを聞きつけて指示して下さったのよ。身分的に直接に御礼は言えませんが。お手紙で御礼をお伝えしましょうね。」お母様少女の様にうふふ、うふふっと微笑み楽しそうにされ、ラウニ王子様が対応して下さった事にテンションが爆上がりの様です。

「はい、ラウニ王子様に御礼のお手紙をお書きしますわ。」そうお母様と話していると扉をノックする音がした。

「はい、どうぞ。」とお父様が対応し扉を開けた。

「失礼する。」若いがよく通る落ち着いた声だった。

「ラウニ王子様ーーーー。」お父様がぽつりと呟いた。

その声に部屋にいた者は視線を向けた。

そこにいたのは金の髪をさらさらと靡かせ颯爽と現れた美しい少年王子様でした。

うっ、ーーーー美しすぎます。流石主人公様です。




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