とある小説に転生したモブ令嬢は穏やかに過ごしたい。

三色団子

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王宮の庭園

騎士様にお願いして良かったです。
ガーデンパーティーではちゃんと見る事が出来なかったのですもの。
先程の騎士様が案内をしてくださっています。

「騎士様、先程は私の願いをお伝えして下さりありがとうございました。」

「いいえ、たいしたことではございません。それよりお嬢様の願いがかなって良かったですね。ここはメアリッサ王妃様のお気に入りの庭園なのですよ。」

「まぁ、そんな貴重な庭園を私如きが足を踏み入れるなんてこと大丈夫でしょうか?」

「問題ございませんよ、お許しを得ているのですから。」

「そうですか。」私はほっとして安堵感する。

「お嬢様、お疲れではありませんか?」

「はい、大丈夫ですわ。だって騎士様が私似合わせて歩いて下さっているので問題ございませんわ。」

「良かったです。気になる花々がございましたらお声を掛けて下さい。」

「ありがとうございます。ゆっくり見ていますのでお気づかいはむようですよ。」

「お嬢様は何というか、年相応の話し言葉ではありませんね。」

「そうでしょうか?」

「はい、私より年上の様な話し方ですよね。」

「はぁ、そう言われた事が無いので分かりませんわ。」

「悪い意味ではありません、気を悪くされたら申し訳ありません。」騎士様は申し訳なさそうに頭を下げた。

「そんな、たかが伯爵家の娘にそんなに気を遣わないでください。」

「いいえ、お嬢様はあの妖精姫のご息女であらせます。」

「まぁ、ふふふ。妖精姫は私の母であって私では無いのですよ。私は父似で母の要素はほぼ無く薄いですわ。」
皆、妖精姫である母が好きなのでしょうか?

「いいえ、お嬢様はマリーナ伯爵夫人に良く似ておいでですよ。」
なんと!初めてそんな事を言われて私は嬉しくなりました。

「ありがとうございます、騎士様。妖精姫と言われる母に似ているなど初めて言われましたわ。」

「そんな事はありませんよ、あのラウニ王子様も微笑んだお顔が良く似ていると仰れていましたよ。」

「まぁ、ラウニ王子様がですか?とても光栄ですわ。」

「お嬢様、不躾ですが私の願えお聞いて頂けますか?」

「はい、どの様な事でしょうか?」

「あのぉ、エリルエッタ嬢とお呼びしてもよろしいでしょうか?」

なんと名前呼びですって勿論です。

「はい、それでは騎士様が私とお友達になって下さればエリルエッタとお呼び下さいませ。」

「本当ですか!」

その時ーーーーーーーー

「ちょっとまて、何故先にお前がグレイル嬢に名前呼びを許されているんだ!」

その声は最近聞いた少年の声に似ていた。
振り返るとそこにはラウニ王子様が立っていらした。



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