誰かのためじゃない自分のため

みさき

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「愛」の大切さ。

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 昔の僕はお金があればなんでも出来ると思っていた。仕事がきちんとできて、お金を稼いで、不安や孤独、弱さまで無くなると思っていた。だが、現実はそうではなかった。

 お金は人生でどんな場面でも必要だと思う。学校へ通うことや普通に生活するのだってお金がいる。お金があれば、何だって解決する。そう思っていた。だが現実は厳しく、お金はあるだけ得だがそれだけでは人生やっていけない。僕がそう感じたのは鬱病になってからだと思う。誰かに必要とされていない感じがとても孤独だった。だが、鬱病になって誰かが僕自身を否定することなく何も喋らずジッと一点を見つめる僕の隣に黙って傍にいてくれる事が僕にとっての真の「愛」だった。それ以降、「気づく力」という本を読んで「愛」について学んだ。受け取るだけでなく、お互いが尊重して贈り続けるものだと。

 人は誕生してから親や親戚、兄妹から「愛」をもらって育つ。愛があるからこそ育てられ、成長していく。そして、成人してからも親や祖父母、仕事場の先輩から「愛」をもらい続ける。そして時には恋人へ、自分の子供へと愛を贈る。
人は他人からの「愛」がないと生きていけれないと思う。なぜならお金では「愛」は買えないからだ。「愛」というのは人がそれぞれ持つ「愛情」という感情のことだ。その感情が人は人生において最も必要だと僕は思う。
 

 僕はかれこれ鬱病と戦って5年を迎える。躁状態や鬱状態、幻聴、幻覚、パニック発作などと戦ってきたが、それを、乗り越えれたのも家族からの「愛」があったからこそだと思う。動けず、食べられずの状態を受け入れてそっと傍で見守ってくれただけでも「愛」だと思う。他人の病気を受け入れるのは簡単なことではないが、家族は診断されてからすっと受け入れてくれた。何度も入院をしたが、飲み物や食べれそうな物、洗濯物など入院していても面倒を見てくれた。それらは決して愛がないとできないことだ。家族からの「愛」があったからこそ今の僕がいる。

 昔の価値観はお金があれば存在している意味がある、お金があるだけで生きる理由になる、そういう価値観だった。でも鬱になり、価値観が変わり、お金だけが全てじゃないと思えるようになった。お金があっても生きる理由にはならない、存在しているだけで誰かの役に立ててるそう思えるように価値観が変わったのだ。存在している理由はお金じゃない。人からの「愛」をもらい、与えて生きること。
もし、今周りの人が孤独を感じ、愛が足りていないのならば、その人の感情を受け入れ、そっと傍にいてあげることも真の「愛」だと思う。

 人は他人からの「愛」がないと生きるのは難しいと僕は思う。
「愛」はいつでも傍にある。それをどう人へ与えるかがとても大切である。
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