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正人の話 其の壱玖
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その日の夜のことだった。俺は夕方になって唐突に眠りに落ちた和也を背負い、ヤエを先頭に芹那を後ろに従え、月明かりを頼りに近江の国へと抜ける山道を歩いていた。
「この美しい月が道を照らすのは、そなた達のためですか」と、子供連れの女が声をかけてきた。こんな夜中に、しかも山の中で、子連れの女がどうして月に目を細めてなどいるのかと怪しんだ。子供はまだ三、四歳の女の子で、座る女の膝を枕に眠り込んでいる。他に誰かがいる様子もない。
「そなたは何者だ」立ち止まったヤエが聞いた。
「名乗るほどの者ではございませぬ。わたくしはただここで月を見ながら夜の風に涼んでいただけでございます」
「女一人でか」
「娘がおります」
「こんな夜中に小さな子供と女が夕涼みかと聞いている」
「はい」
「鬼が出るぞ」
「はい」
「命が奪われるかもしれんのだぞ。怖くはないのか」
「はい」そう言うと、女は何の気配も見せずに隠していた弓と矢を持ち、引いた矢をヤエに向かって放った。
「何をする!」ヤエは飛びのくようにその矢を避けた。
その女にはまったく殺気と言うものがなかった。ただあくびをするかのように、自然な仕草で矢を放った。
「この夜にふさわしい方たちかどうか、試したのでございます」
「どういうことか!」ヤエは剣を構え、そう聞いた。
「この先には関所がございます。そしてその向こうには、恐ろしい鬼が住んでおります」そう言われ、見るとなるほどしばらく行ったところに高い壁と二つの建物の影が見える。
「関所を越えるとお思いであるならば、私を倒せるほどの強さをお見せくださいまし。さもなくば、この先は地獄。生きて山を抜けることは叶いますまい」
「勝てばよいと言うのか」
「さようでございます」
「子供連れの女など切れるわけがない」
「侮ってもらわれては困ります。私はもと盗賊、名を鈴鹿御前と申します。そしてこちらは小りんと申します」そう言って鈴鹿御前は眠る娘の頭を撫でた。
と、不意に俺の胸に矢が飛んできた。今度もやはり、何の気配もなく、いつ矢を放ったかもわからぬほどの静かな動きで女が放ったものだった。矢は俺の体にはじかれ、地面に落ちた。
「今のはいったい……」鈴鹿御前は驚きの表情を隠さず、まじまじと俺を見た。
「悪いが俺は、矢を撃ったくらいじゃ死なねえんだ。残念だったな」
「それにどうやら、相手は私のようだ」そう言ってヤエは剣に手をかけた。「私の名はヤエだ」
「やっとその気になっていただけましたか」
「私以外じゃ、お前に手加減ができなさそうだからな」そう言ってヤエは、ろくに剣を構えもせず、隙をついて鈴鹿御前の喉元めがけて切りかかった。だが鈴鹿御前はそれを懐から出した短刀で防ぐと、「おやおや、わたくしにお情けですか」と言った。
「小りんと言ったな、その娘。まずはその子を離さんか。抱いたままではこちらとて剣を振りにくい」
「ご心配無用。この子はそれほど弱くはございません。それよりあなたの方こそ大丈夫ですか? 剣がこの子に反応しているようですが」
「気にするな」ヤエはそう言って表情を変えないが、手に持つ剣からは黒紫の靄が吹き出し、ヤエの体全体を覆い始めていた。
「ありゃそうとう苦しいぜ。ヤエの奴、どこまで耐えられるか見ものだな」
「どう言うこと?」芹那が聞いた。
「剣に宿った八岐大蛇の毒が、ヤエの体にまで回り始めてる。腕を見て見ろよ」俺がそう言うと、芹那は黒く変色したヤエの腕を見て息をのんだ。
「どうなってるの、あれ?」
「どうやらあの女の娘、ただの人間じゃねえ。でなきゃあの剣があんなに反応するはずがない」
「ただの人間じゃない、ってどう言うこと?」
「さあな。あの女は普通の人間だが、娘の方だけどういうわけか化け物か何かの力を持っている。それにおかしいだろ、俺らがこれだけ騒いでいるのに、ずっと眠ったままだ」
そんな話をしている間も、ヤエは何度も間合いを詰め、鈴鹿御前に切りかかって行った。
「気にするなとおっしゃいましたが、顔色が悪いですよ?」そう言って鈴鹿御前は手に持つ短刀をすれ違いざまにヤエの脇腹に差し込んできた。
「くっ……」とヤエはなんとかそれをよけたが、裂けた着物が赤く染まってきた。
それを見て芹那は「助けましょう」と言って前に出ようとした。
「おいおい、やめろよ。人間同士の戦いに、俺らが加勢をするってのも無粋な話だろう。それにお前、香奈子の時もそうだったが、まだあいつの強さを信じていねえようだな」
「だってヤエさんは、あの剣のせいで苦しめられているんでしょ!?」
「あっはっは、ちげえねえな。化け物相手ならあの剣が有利だが、人間相手に手加減しながら戦ったんじゃあ、あんなめんどくせえ剣はないかもな」
「それじゃあ!」
「だがそれくらいで負けているようじゃ、この先平城京に乗り込んだところで、門をくぐる前にやられちまうぜ」
「そんなこと言ったって……」
「まあとりあえず見てようぜ」
鈴鹿御前はこれと言って積極的に攻撃をしかけることはなかった。ただ手に持った武器は短刀一つ、しかも片腕に子供を抱きながら、その姿に隙はなかった。一方ヤエは、剣が放つ黒紫の靄の毒に苦しめられてか、鈴鹿御前の抱いた娘に気を使ってか、攻撃にキレがない。
「そんなぼんくらな剣技では、わたくしは切れませんよ?」
「わかっている、そんなこと」
「ならば本気で切りかかってください。遠慮はご無用です」その言葉に意を決してか、ヤエは「いやあっ!」と一声上げると三メートルほどあった間合いを一息で詰め、鈴鹿御前の喉元めがけて剣を突き出した。それは間違いなく鈴鹿御前の命を奪う一撃だった。がしかし、切っ先が鈴鹿御前の顎先をかすめ、喉元に突き刺さろうとしたその瞬間、胸に抱いた小りんが目を覚まし、その剣を素手で鷲掴みにして止めてしまった。ヤエは剣を取り戻そうと必死になるが、小りんの力は人の子とは思えぬほど強く、いくら引いてもびくともしなかった。
「手を離せ! 死んじまうぞ!」俺はそう叫ぶと、ヤエの剣を離そうとしない小りんのもとに駆け寄り、その手を無理やり引き剥がした。小りんは俺の腕に噛みついたが、その歯は鬼のように鋭いものだった。普通の人間なら、そのひと噛みで腕を引きちぎるだろう。
「おとなしくしろ!」そう言うと俺は、小りんに腕を噛ませたまま芹那を呼んだ。「おい芹那! 力を貸せ!」
見ると小りんの腕は早くも色が黒く変わり、剣を握った手の平が腐り始めている。
「わかった!」そう言って芹那は小りんをその腕に抱くと、月を背後に呼び寄せ、光の粒子で小りんを包んだ。
「それはいったいなにを……」鈴鹿御前が唖然と見守りながら言った。
「芹那は神の力を持っている。そいつでその子の体に回った毒を消すのさ」
「なぜその子を助けるのです」
「ヤエはお前に恨みがあって戦ったわけじゃねえ。ましてや子供は巻き添えだ。お前にしても、まったく殺気が感じられなかった。誰かが死ぬ必要のあるような戦いじゃねえんだよ。それよりヤエ、お前は大丈夫なのか?」
「心配はいらぬ」そう言いながらもヤエは地面に座り込み、苦しみに耐えるようにうなだれていた。
「剣からはもう毒はでちゃいねえ」
「ああ、大丈夫だ、これしき。化け物の爪に背中を裂かれた時の方がよほど痛むさ」
「あっはっは、ちがいねえ」
「この美しい月が道を照らすのは、そなた達のためですか」と、子供連れの女が声をかけてきた。こんな夜中に、しかも山の中で、子連れの女がどうして月に目を細めてなどいるのかと怪しんだ。子供はまだ三、四歳の女の子で、座る女の膝を枕に眠り込んでいる。他に誰かがいる様子もない。
「そなたは何者だ」立ち止まったヤエが聞いた。
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「女一人でか」
「娘がおります」
「こんな夜中に小さな子供と女が夕涼みかと聞いている」
「はい」
「鬼が出るぞ」
「はい」
「命が奪われるかもしれんのだぞ。怖くはないのか」
「はい」そう言うと、女は何の気配も見せずに隠していた弓と矢を持ち、引いた矢をヤエに向かって放った。
「何をする!」ヤエは飛びのくようにその矢を避けた。
その女にはまったく殺気と言うものがなかった。ただあくびをするかのように、自然な仕草で矢を放った。
「この夜にふさわしい方たちかどうか、試したのでございます」
「どういうことか!」ヤエは剣を構え、そう聞いた。
「この先には関所がございます。そしてその向こうには、恐ろしい鬼が住んでおります」そう言われ、見るとなるほどしばらく行ったところに高い壁と二つの建物の影が見える。
「関所を越えるとお思いであるならば、私を倒せるほどの強さをお見せくださいまし。さもなくば、この先は地獄。生きて山を抜けることは叶いますまい」
「勝てばよいと言うのか」
「さようでございます」
「子供連れの女など切れるわけがない」
「侮ってもらわれては困ります。私はもと盗賊、名を鈴鹿御前と申します。そしてこちらは小りんと申します」そう言って鈴鹿御前は眠る娘の頭を撫でた。
と、不意に俺の胸に矢が飛んできた。今度もやはり、何の気配もなく、いつ矢を放ったかもわからぬほどの静かな動きで女が放ったものだった。矢は俺の体にはじかれ、地面に落ちた。
「今のはいったい……」鈴鹿御前は驚きの表情を隠さず、まじまじと俺を見た。
「悪いが俺は、矢を撃ったくらいじゃ死なねえんだ。残念だったな」
「それにどうやら、相手は私のようだ」そう言ってヤエは剣に手をかけた。「私の名はヤエだ」
「やっとその気になっていただけましたか」
「私以外じゃ、お前に手加減ができなさそうだからな」そう言ってヤエは、ろくに剣を構えもせず、隙をついて鈴鹿御前の喉元めがけて切りかかった。だが鈴鹿御前はそれを懐から出した短刀で防ぐと、「おやおや、わたくしにお情けですか」と言った。
「小りんと言ったな、その娘。まずはその子を離さんか。抱いたままではこちらとて剣を振りにくい」
「ご心配無用。この子はそれほど弱くはございません。それよりあなたの方こそ大丈夫ですか? 剣がこの子に反応しているようですが」
「気にするな」ヤエはそう言って表情を変えないが、手に持つ剣からは黒紫の靄が吹き出し、ヤエの体全体を覆い始めていた。
「ありゃそうとう苦しいぜ。ヤエの奴、どこまで耐えられるか見ものだな」
「どう言うこと?」芹那が聞いた。
「剣に宿った八岐大蛇の毒が、ヤエの体にまで回り始めてる。腕を見て見ろよ」俺がそう言うと、芹那は黒く変色したヤエの腕を見て息をのんだ。
「どうなってるの、あれ?」
「どうやらあの女の娘、ただの人間じゃねえ。でなきゃあの剣があんなに反応するはずがない」
「ただの人間じゃない、ってどう言うこと?」
「さあな。あの女は普通の人間だが、娘の方だけどういうわけか化け物か何かの力を持っている。それにおかしいだろ、俺らがこれだけ騒いでいるのに、ずっと眠ったままだ」
そんな話をしている間も、ヤエは何度も間合いを詰め、鈴鹿御前に切りかかって行った。
「気にするなとおっしゃいましたが、顔色が悪いですよ?」そう言って鈴鹿御前は手に持つ短刀をすれ違いざまにヤエの脇腹に差し込んできた。
「くっ……」とヤエはなんとかそれをよけたが、裂けた着物が赤く染まってきた。
それを見て芹那は「助けましょう」と言って前に出ようとした。
「おいおい、やめろよ。人間同士の戦いに、俺らが加勢をするってのも無粋な話だろう。それにお前、香奈子の時もそうだったが、まだあいつの強さを信じていねえようだな」
「だってヤエさんは、あの剣のせいで苦しめられているんでしょ!?」
「あっはっは、ちげえねえな。化け物相手ならあの剣が有利だが、人間相手に手加減しながら戦ったんじゃあ、あんなめんどくせえ剣はないかもな」
「それじゃあ!」
「だがそれくらいで負けているようじゃ、この先平城京に乗り込んだところで、門をくぐる前にやられちまうぜ」
「そんなこと言ったって……」
「まあとりあえず見てようぜ」
鈴鹿御前はこれと言って積極的に攻撃をしかけることはなかった。ただ手に持った武器は短刀一つ、しかも片腕に子供を抱きながら、その姿に隙はなかった。一方ヤエは、剣が放つ黒紫の靄の毒に苦しめられてか、鈴鹿御前の抱いた娘に気を使ってか、攻撃にキレがない。
「そんなぼんくらな剣技では、わたくしは切れませんよ?」
「わかっている、そんなこと」
「ならば本気で切りかかってください。遠慮はご無用です」その言葉に意を決してか、ヤエは「いやあっ!」と一声上げると三メートルほどあった間合いを一息で詰め、鈴鹿御前の喉元めがけて剣を突き出した。それは間違いなく鈴鹿御前の命を奪う一撃だった。がしかし、切っ先が鈴鹿御前の顎先をかすめ、喉元に突き刺さろうとしたその瞬間、胸に抱いた小りんが目を覚まし、その剣を素手で鷲掴みにして止めてしまった。ヤエは剣を取り戻そうと必死になるが、小りんの力は人の子とは思えぬほど強く、いくら引いてもびくともしなかった。
「手を離せ! 死んじまうぞ!」俺はそう叫ぶと、ヤエの剣を離そうとしない小りんのもとに駆け寄り、その手を無理やり引き剥がした。小りんは俺の腕に噛みついたが、その歯は鬼のように鋭いものだった。普通の人間なら、そのひと噛みで腕を引きちぎるだろう。
「おとなしくしろ!」そう言うと俺は、小りんに腕を噛ませたまま芹那を呼んだ。「おい芹那! 力を貸せ!」
見ると小りんの腕は早くも色が黒く変わり、剣を握った手の平が腐り始めている。
「わかった!」そう言って芹那は小りんをその腕に抱くと、月を背後に呼び寄せ、光の粒子で小りんを包んだ。
「それはいったいなにを……」鈴鹿御前が唖然と見守りながら言った。
「芹那は神の力を持っている。そいつでその子の体に回った毒を消すのさ」
「なぜその子を助けるのです」
「ヤエはお前に恨みがあって戦ったわけじゃねえ。ましてや子供は巻き添えだ。お前にしても、まったく殺気が感じられなかった。誰かが死ぬ必要のあるような戦いじゃねえんだよ。それよりヤエ、お前は大丈夫なのか?」
「心配はいらぬ」そう言いながらもヤエは地面に座り込み、苦しみに耐えるようにうなだれていた。
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