アイアンメイデンは酒に弱い

青い墨汁

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その女、アイアンメイデン。

初めての敵

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ーやっぱりアイアンメイデンだったか。ー

裏口から覗き込んでいた俺は、主人と話している女の声や口調から、アイアンメイデンであることを確信した。

主人「今後もよろしくお願いします。」

アリス「ではまた。」

ーヤバイ!コッチに来る!ー

慌てて路地裏に隠れる。

アリス「さて....行くか。」

アリスはさっさと歩いて行った。あとを追いかけると、どうやら軍の元兵舎だった。

軍の駐屯地からあまり離れていないと同時に、酒場の近くにあるのでいい場所だった。

ー確かココって通り魔が出たせいで今の駐屯地に移転したんじゃなかったか?ー

だがアリスはお構い無しに入っていく。

警戒して、数分経ってから中に入っていくと、酒を飲んでいるアリスが目に入った。

アリス「ノヅマンもなかなかいいさけだな.!     このさけのためにがんらってるきがする.! 」

ーアリスは余韻に浸っているようだ。...ッていうかベロベロに酔ってるし、いつもと人格違う!ー

そこにはいつもの厳格な彼女はいなかった。まるで男性のように酒を飲むアリスは、
とても陽気で男勝りだった。

ー意外な一面だなぁ。ー

そんなことを思っていた時、突然頭に強い衝撃を感じ、意識が遠のいた。それはとても重く、新米といえども軍人である俺を一撃で行動不能にした。

ー!?身体が....動かない!ー

身体は痺れ、動けなくなった。とてつもない力の持ち主のようだ。

???「貴様はここで寝ていろ。邪魔が入ると厄介だ。」

そういうと男はアイアンメイデンに向かって歩いていく。

ー.....! コイツは、ヤバイ....! 逃げてくれ....! アイアンメイデン!ー

....ていうかお前も軍人なら敵が近づいてんのに気づけよ!

ー はい(泣) ー




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