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初めての音楽発表会
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初めての音楽発表会。
子供が通っている保育園では『音楽発表会』があります。
普通でしたら保育園で発表会が行われるのですが、子供の人数が多いため広い会場を借りて発表会が行われるのです。
会場には100、200人程入れる程の広さ。
全体の子供の数が多い分、またそれに比例して保護者や、おじいちゃん、おばあちゃん達も参加されるので観客達の数が多くなるのです。
大人でも緊張してしまうのに、こんな大勢のお客さんがいる中で発表会とか子供なら絶対に緊張してしまう……。
私の中はそんな心配が強くありました。
発表会は主に歌や鍵盤ハーモニカ、色んな楽器の演奏で園児達はみんな上手に演奏をしていました。
きっとたくさん練習をして一生懸命この日の為に頑 張ったことが凄く伝わりました。
特に年長さんの演奏は鍵盤ハーモニカで一曲の曲を綺麗に合わせており、大変素晴らしかったです。
子供が年長さんになったら本当にこんな素晴らしい 演奏が出来るのだろうか……。
そんな事が頭の中を過ぎりました。
そんなこんなんでついに子供のクラスの番になりました。
……ちゃんと出来るのだろうか……
……ステージの上でうろうろしないだろうか……
心配でステージの上に立つ子供の姿を探していたした。
子供の姿はすぐに見つかりました。
子供はお友達と一緒にステージの端に立っており、子供の隣には先生がついていました。
子供のクラスは歌の発表だったのですが、緊張のあまりに固まっていました。
でも心配していたステージの上でうろうろしたりする事はなく、また泣き出す事はなかったので内心ほっとしました。
結局発表会では歌えなかったのですが、私はステージの上に頑張ってお友達達と立つことが出来ただけでも子供が頑張ったのだと感じました。
歌えなくってもいい。
出来なくってもいい。
自分のペースで頑張った子供は本当に頑張ったのだと思いました。
発表会が終わったあと私の所に戻ってきた子供に言いました。
「すばくん頑張ったね。偉かったよ」
そう言うと子供は照れたように小さく頷きました。
その後会場から帰る時に駐車場が広く、駐車発行機を探していたら子供が、
「ママあっち」
「え?」
「こっちにある」
そう言って、私の手を引っ張って私が見つける事が出来なかった駐車発行機まで連れて行ってくれたのです。
本当は近くにあったのですが私が遠くばかり見ていたせいで近くにあった発行機を見落としていたのでした。
私は子供に発行機の事を話していません。
だけど子供なりに気づいて、それで私に伝えてくれたのです。
おかげで本当に助かりました。
子供から教えて貰わなければきっとあのまま気づかずに暫く探していたのだと思います。
子供のしっかりした部分を見て正直驚きました。
だけど同時にこの時三歳である子供の心の成長を感じました。
小さいことだけど私はこの小さい事が大切なのだと今でもそう思います。
子供が通っている保育園では『音楽発表会』があります。
普通でしたら保育園で発表会が行われるのですが、子供の人数が多いため広い会場を借りて発表会が行われるのです。
会場には100、200人程入れる程の広さ。
全体の子供の数が多い分、またそれに比例して保護者や、おじいちゃん、おばあちゃん達も参加されるので観客達の数が多くなるのです。
大人でも緊張してしまうのに、こんな大勢のお客さんがいる中で発表会とか子供なら絶対に緊張してしまう……。
私の中はそんな心配が強くありました。
発表会は主に歌や鍵盤ハーモニカ、色んな楽器の演奏で園児達はみんな上手に演奏をしていました。
きっとたくさん練習をして一生懸命この日の為に頑 張ったことが凄く伝わりました。
特に年長さんの演奏は鍵盤ハーモニカで一曲の曲を綺麗に合わせており、大変素晴らしかったです。
子供が年長さんになったら本当にこんな素晴らしい 演奏が出来るのだろうか……。
そんな事が頭の中を過ぎりました。
そんなこんなんでついに子供のクラスの番になりました。
……ちゃんと出来るのだろうか……
……ステージの上でうろうろしないだろうか……
心配でステージの上に立つ子供の姿を探していたした。
子供の姿はすぐに見つかりました。
子供はお友達と一緒にステージの端に立っており、子供の隣には先生がついていました。
子供のクラスは歌の発表だったのですが、緊張のあまりに固まっていました。
でも心配していたステージの上でうろうろしたりする事はなく、また泣き出す事はなかったので内心ほっとしました。
結局発表会では歌えなかったのですが、私はステージの上に頑張ってお友達達と立つことが出来ただけでも子供が頑張ったのだと感じました。
歌えなくってもいい。
出来なくってもいい。
自分のペースで頑張った子供は本当に頑張ったのだと思いました。
発表会が終わったあと私の所に戻ってきた子供に言いました。
「すばくん頑張ったね。偉かったよ」
そう言うと子供は照れたように小さく頷きました。
その後会場から帰る時に駐車場が広く、駐車発行機を探していたら子供が、
「ママあっち」
「え?」
「こっちにある」
そう言って、私の手を引っ張って私が見つける事が出来なかった駐車発行機まで連れて行ってくれたのです。
本当は近くにあったのですが私が遠くばかり見ていたせいで近くにあった発行機を見落としていたのでした。
私は子供に発行機の事を話していません。
だけど子供なりに気づいて、それで私に伝えてくれたのです。
おかげで本当に助かりました。
子供から教えて貰わなければきっとあのまま気づかずに暫く探していたのだと思います。
子供のしっかりした部分を見て正直驚きました。
だけど同時にこの時三歳である子供の心の成長を感じました。
小さいことだけど私はこの小さい事が大切なのだと今でもそう思います。
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