すばくんの毎日 ～発達障害の子育てエッセイ～

ケンカ

ケンカ。

   ある日。
   お友達とデイで喧嘩をして帰ってきました。
   その日はいつもと様子が違って、元気がなく、しょんぼりとしていたので先生と子供に理由を聞いたら、  子供がブロックで遊んでいる時に、お友達が子供のブ   ロックを取ってしまい、それで喧嘩になってしまいました。
   もちろん暴力的な事はなく、言い合いになってしまったみたいでした。

「ひーくんと喧嘩しちゃった……」
「でもひーくんもブロックで一緒に遊びたかったんじゃないかな？」
「でも、ボクのブロック取ったもん……」
「そうだね……。でもさ、すばくんだけのブロックじゃないよ。みんなのブロックだよ」
「うん……」

   子供は自分のもの！！
   と言う意識がかなり強いのです。
   どうしても、自分のものだからって独り占めの癖がついてしまっています……。
   でもお友達と遊びたい気持ちも強くあります。

   ただやり方が分からないだけ。

   なので、これから子供が少しずつそれらを学ばなければなりません。
   デイでは喧嘩した子供とは話し合って仲直りをしてきていたのですが、子供の中では少しモヤモヤが残ってしまい、私に話してくれたと言うことでした。

「でもひーくんと仲直りしたんだよね？」
「うん……」
「だったら、明日一緒にブロックで二人で遊んでみたらどうかな？  ひーくんだって、わざとしたんじゃないんじゃないかな？」
   子供はしばらく黙ったあと、気分を直して
「そっか！   わかった。明日ひーくんとブロックする！」
   と言っていました。
   その次の日は子供や喧嘩した子供の機嫌もなおっていて、二人で仲良く遊んでいたみたいでした。